受変電設備

重要度 A電気工学・電気設備・施工で出題過去問 31問

受変電設備は、1級電気工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録911問中31問・重要度A)。出題されるのは電気工学・電気設備・施工です。

要点:高圧受電設備、キュービクル、スポットネットワーク、高圧機器と保護協調。

覚える要点

  • キュービクル式高圧受電設備の受電設備容量は、CB形が4,000kV·A以下、PF・S形が300kV·A以下。変圧器の一次側の開閉装置に高圧カットアウトを使えるのは変圧器300kV·A以下(コンデンサは50kvar以下)で、前面保守形(薄形)は奥行1,000mm以下
  • キュービクルの引込口・引出口のすき間は厚さ1.6mm以上の金属製か3mm以上の不燃性・難燃性の材料でふさぐ(2mmの合成樹脂製は不可)。接地線・接地母線は低圧絶縁電線(接地母線は銅帯も可)、B種接地端子は外箱から絶縁し、CB形の避雷器は主遮断装置の電源側から専用の断路器を介して分岐する
  • PF・S形の限流ヒューズは主に短絡保護用で、過負荷保護専用ではない。高圧受電用過電流継電器は瞬時要素が短絡保護、限時要素が過負荷保護で、限時要素の整定値(タップ値)は変流器の定格一次電流に反比例する
  • スポットネットワーク受電は一次側が受電用断路器(遮断器なし)で、ネットワーク変圧器の二次側にプロテクタヒューズとプロテクタ遮断器を置く。プロテクタ遮断器はネットワークリレーにより逆電力で遮断し、差電圧・無電圧で自動投入する
  • 特別高圧のループ受電で保護継電方式が複雑・高価になるのはクローズドループ方式。同一変電所からの2回線を常用・予備として受電するのが同系統常用・予備受電方式
  • 直列リアクトルを付けると進相コンデンサの端子電圧は回路電圧より上昇する(6%のリアクトルで約6%)。自己回復機能をもつのは蒸着電極(SH)コンデンサで、はく電極(NH)にはない。モールド変圧器の樹脂の表面は充電部とみなし、触れると感電の危険がある
  • 設備不平衡率は(各線間の単相負荷の最大と最小の差)÷(総設備容量の1/3)で、高圧受電では一般に30%以下とする。CB形の高圧母線は38mm²以上、屋外キュービクルへの保守点検用の通路は幅0.8m以上、建物の鉄骨を接地極にするには2Ω以下

勉強のしかた:10回すべてで1〜4問出る。キュービクルの数値(CB形4,000kV·A、PF・S形300kV·A、高圧カットアウト300kV·A、薄形の奥行1,000mm)、スポットネットワーク(一次側は断路器、プロテクタ遮断器の逆電力遮断・差電圧投入・無電圧投入)、限流ヒューズは短絡保護、過電流継電器の瞬時は短絡、設備不平衡率の計算が繰り返し出る。第二次検定の単線結線図にもつながるので機器の名称と役割を合わせて覚える。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、受変電設備で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 No.29:モールド変圧器の表面は充電部扱い。保護カバーや離隔で接触を防ぐ。
  • 令和8年度 No.30:キュービクルの開口部対策:すき間は厚さ1.6mm以上の金属製か厚さ3mm以上の不燃性・難燃性の材料でふさぐ(薄い合成樹脂は不可)。
  • 令和8年度 No.69:屋外キュービクル:通路幅0.8m以上,墜落防止のさく1.1m以上。
  • 令和7年度 No.29:キュービクル内の接地線は「裸線」ではなく低圧絶縁電線(接地母線だけは銅帯も可)。接地端子は扉を開いた状態で漏れ電流を測れるように付ける。
  • 令和7年度 No.30:タップ値 = 負荷電流 × (CT二次/CT一次) × 余裕率。CT一次が大きいほどタップは小さい。
  • 令和7年度 No.31:一次側は断路器だけ(遮断器を省略できるのが特徴)。二次側にプロテクタヒューズとプロテクタ遮断器。

この論点の問題

モールド変圧器の特徴令和8年度 No.29
キュービクル式高圧受電設備(JIS)令和8年度 No.30
屋外キュービクルの設置(高圧受電設備規程)令和8年度 No.69
キュービクル式高圧受電設備の構造(JIS)令和7年度 No.29
高圧受電用過電流継電器の整定令和7年度 No.30
スポットネットワーク受電方式の機器構成令和7年度 No.31
受電室の高圧受電設備の施工(高圧受電設備規程)令和7年度 No.69
キュービクル式高圧受電設備の構造(JIS)令和6年度 No.29
高圧受電設備の設備不平衡率令和6年度 No.30
需要家の受電方式(常用・予備受電)令和6年度 No.31
CB形キュービクルの機器構成(高圧受電設備規程)令和6年度 No.69
高圧進相コンデンサの種類と構造令和5年度 No.8
高圧受変電設備の機器(遮断器・限流ヒューズ・コンデンサ・変圧器)令和5年度 No.32
キュービクル式高圧受電設備の機器構成(JIS)令和5年度 No.33
低圧スポットネットワーク方式令和5年度 No.34
キュービクル式高圧受電設備(JIS C 4620)令和4年度 No.32
高圧受電用過電流継電器の整定令和4年度 No.33
特別高圧のループ受電方式令和4年度 No.34
PF・S形の限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器令和3年度 No.32
高圧受電設備の設備不平衡率令和3年度 No.33
キュービクルの構造(JIS)令和2年度 No.32
キュービクルの接地回路(JIS)令和2年度 No.33
スポットネットワーク受電方式令和2年度 No.34
キュービクル式高圧受電設備(JIS)令和元年度 No.33
キュービクル式高圧受電設備(JIS)平成30年度 No.32
受電方式の名称平成30年度 No.33
スポットネットワーク受電設備の機器平成30年度 No.34
ネットワークプロテクタの動作特性平成29年度 No.10
PF・S形の限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器平成29年度 No.32
キュービクル式高圧受電設備(JIS)平成29年度 No.33
スポットネットワーク受電方式平成29年度 No.34

同じ分野で出る論点

電気工学・電気設備・施工では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。