品質管理

重要度 A施工管理法・応用能力で出題過去問 30問

品質管理は、1級建築施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録760問中30問・重要度A)。出題されるのは施工管理法・応用能力です。

要点:品質管理の用語、QC 工程表、管理図などの図表、ISO 9000、抜取検査、管理値。

覚える要点

  • 品質管理は前工程・計画段階で検討するほど効果的で、品質は工程で作り込む。管理の緻密さは品質目標のレベルに応じて決め、目標を大幅に上回る品質は過剰品質で優れた管理とはいえない
  • 作業標準を作成し、作業が標準どおり行われているかの管理に重点をおく。作業標準は教育訓練で作業者に周知・徹底させる
  • QC工程表は工種別・部位別に作り、管理項目を重要度順ではなく工程の流れに沿って並べ、管理値・方法・頻度・担当者の分担・管理値を外れた場合の処置を記載する。施工数量や施工条件は記載事項ではない
  • 是正処置は検出された不適合の原因を除去して再発を防止する処置、予防処置は起こり得る不適合の発生を防止する処置。トレーサビリティは対象の履歴・適用・所在を追跡できること
  • 誤差は測定結果から真の値を引いた値、かたよりは期待値から真の値を引いた値、ばらつきは大きさがそろっていないこと。ロットは等しい条件下で生産されたものの集まり
  • 時間順に打点して工程の管理状態を見るのは管理図。ヒストグラムは度数分布の柱状図、パレート図は項目を度数の大きい順に並べ累積和を折れ線で示す図、散布図は2つの特性の相関を見る図
  • 間接検査は供給者側の検査結果を確認して購入者側の受入検査を省略する検査。不良率が大きく品質水準に修正する必要がある場合は全数検査。中間検査は次工程に移してよいかの判定で、完成品の判定は最終検査
  • 管理値の目安は、鉄骨梁の長さ±3mm、PCaカーテンウォールの目地幅±5mm、スタッドの傾き5°以内。柱・梁・壁の断面寸法は0〜+20mm、硬質ウレタンフォーム吹付けの厚さは0〜+10mmでマイナス側を認めない

勉強のしかた:毎回1〜5問出て、令和7年度以降は応用能力(No.59)でも管理値や検査の種類が出る。品質管理の考え方(過剰品質、前工程重視)、検査の種類(間接検査・全数検査・中間検査)、図表(管理図とヒストグラムの入れ替え)、管理値(吹付け断熱材は0〜+10mm)が交互に出る。コンクリートの空気量±1.5%・スランプ±2.5cmなどの許容差は試験・検査と合わせて覚える。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、品質管理で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 No.45:「品質は高いほどよい」という考えは誤りで,要求品質を満たすことが品質管理の目標である。
  • 令和8年度 No.59:間接検査は「供給者の検査成績を利用して,受入側の検査を省く」。
  • 令和7年度 No.45:2つの特性の相関を見るのは散布図,分布の形を見るのはヒストグラム,重点項目を見つけるのはパレート図と,目的で覚える。
  • 令和7年度 No.59:厚さ・断面寸法は「不足させない」ので許容差がマイナス側0になるものが多い(断面寸法0〜+20mm,吹付け断熱0〜+10mm)。
  • 令和6年度 No.45:「過剰品質は良い管理ではない」「重点は前工程」は品質管理の定番の論点である。
  • 令和5年度 No.47:断面寸法の許容差は「マイナスを認めない0〜+20mm」(基礎・基礎梁は0〜+50mm)。鉄骨の長さの許容差は数mm単位と覚える。

この論点の問題

品質管理の考え方令和8年度 No.45
品質管理における検査の種類令和8年度 No.59
品質管理に用いる図表令和7年度 No.45
品質確保のための管理値令和7年度 No.59
品質管理の考え方令和6年度 No.45
施工品質の管理値(許容差)令和5年度 No.47
品質管理に用いる図表令和5年度 No.48
品質管理における検査の種類令和5年度 No.49
品質管理の考え方令和4年度 No.47
建築施工の品質管理の許容差令和3年度 No.47
品質管理に用いる図表令和3年度 No.48
品質管理における検査の種類令和3年度 No.49
品質管理の考え方(作業標準)令和2年度 No.57
品質管理の用語(かたより)令和2年度 No.58
品質確保のための管理値令和2年度 No.59
品質管理における検査の種類令和2年度 No.60
施工品質管理表(QC工程表)令和元年度 No.57
品質管理の用語(是正処置・品質マニュアル)令和元年度 No.58
コンクリート工事の品質管理値令和元年度 No.59
品質管理に用いる図表令和元年度 No.60
品質管理における検査の種類令和元年度 No.61
品質管理の考え方と重点平成30年度 No.57
品質管理の用語(誤差・目標値)平成30年度 No.58
建築施工の品質確保のための管理値平成30年度 No.59
品質管理における検査の種類平成30年度 No.60
施工品質管理表(QC工程表)の作成平成29年度 No.57
JIS Q 9000の用語の定義平成29年度 No.58
品質管理における精度(許容差・平たんさ)平成29年度 No.59
品質管理図の種類平成29年度 No.60
品質管理における検査の種類平成29年度 No.61

同じ分野で出る論点

施工管理法・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。