改修・解体
重要度 A躯体施工・仕上施工・施工管理法・応用能力で出題過去問 25問
改修・解体は、1級建築施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録760問中25問・重要度A)。出題されるのは躯体施工・仕上施工・施工管理法・応用能力です。
要点:耐震改修、外壁・内装・防水の改修、解体工事の手順。
覚える要点
- 外壁のひび割れは、幅0.2mm未満で挙動しないものはパテ状エポキシ樹脂のシール工法、0.2〜1.0mmは樹脂注入工法(挙動のおそれがあれば軟質形)、1.0mmを超えるものはUカットシール材充填工法(挙動するならシーリング材)
- タイル陶片のみの浮きは注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入タイル固定工法、下地モルタルとコンクリート間の浮きで面積が小さく浮き代1.0mm未満ならアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法、下地モルタルを含む欠損はポリマーセメントモルタルで補修する
- タイルの浮きの調査で、赤外線装置法は日射による壁面の温度差を利用するので天候や時刻の影響を受ける。打診法は反発音の違いで浮きを調べる
- 合成樹脂塗床の撤去は、モルタル塗り下地ならモルタル下地ごと除去し、既存塗床に同じ塗床材を塗り重ねるときは目荒しする。ビニル床シートはカッターで切断しスクレーパーで撤去し、ダイヤモンドカッターは床タイルの縁切りに使う
- 防火認定の壁紙を張り替えるときは、既存壁紙を裏打紙まで撤去し、認定の条件となる下地に直接張り付ける
- 溶接閉鎖フープの継手のフレア溶接の長さは片側10d以上・両側5d以上、コーナー部の折曲げ内法直径は3d以上。鋼板巻きの隙間には流動性の高い無収縮モルタル等を圧入し、連続繊維補強は隅角部を面取りする
- 耐震壁の増設では、打継ぎ面の目荒しは面積の15〜30%程度、グラウト材の練上り温度は10〜35℃とし、既存梁下との隙間は圧入工法で充填する。上向きの接着系アンカーはくさび等で脱落を防ぐ
- 解体工事の振動レベルは、周期的・間欠的に変動する場合は変動ごとの指示値の最大値の平均、不規則かつ大幅に変動する場合は80%レンジの上端値。振動は大型ブレーカによる打撃が大きく、圧砕・切断は小さい
勉強のしかた:10回すべてで2〜5問出て、躯体施工(耐震改修)・仕上施工(外壁・内装改修)・施工管理法(解体工事)・応用能力にまたがる。外壁のひび割れ幅と工法、タイルの浮きの工法、塗床はモルタル下地ごと撤去、防火認定の壁紙は裏打紙まで撤去、フレア溶接10d・5d、振動レベルの読み方が繰り返し出る。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、改修・解体で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 No.40:下地まで欠けたらポリマーセメントモルタルで埋める。有機系接着剤は下地を残す部分張替え,可とう性エポキシ樹脂はUカット溝の充填,スラリーは浮き部への注入用。
- 令和8年度 No.46:解体工法の振動・騒音は「打撃(ブレーカ)は大きい,圧砕・切断(カッタ・ワイヤーソー・コアドリル)は小さい」と覚える。
- 令和7年度 No.30:溶接閉鎖フープも通常の鉄筋と同じく折曲げ内法直径は3d以上(D16以下)。「2倍」は折曲げの最小値を下回る。
- 令和6年度 No.40:名前に「可とう性」とあるが、Uカットで挙動するひび割れに使うのはシーリング材。
- 令和6年度 No.46:不規則かつ大幅に変動する場合は「5秒間隔100個の測定値の80%レンジの上端値」で,周期的な変動の場合と区別して覚える。
- 令和4年度 No.49:不規則かつ大幅に変動する場合は80%レンジの上端値。周期的変動は「最大値の平均値」。
この論点の問題
外壁改修のタイル張替え工法の材料令和8年度 No.40
RC造の解体工事の振動・騒音対策令和8年度 No.46
耐震改修の柱補強工事(鋼板巻き・溶接閉鎖フープ・炭素繊維)令和7年度 No.30
内装改修工事(床・壁紙・塗膜・塗床の撤去)令和7年度 No.40
RC造外壁の改修工法令和6年度 No.40
解体工事の振動対策及び騒音対策令和6年度 No.46
耐震改修の現場打ち耐震壁の増設令和5年度 No.30
内装改修工事(床・塗床・壁紙の撤去と下地)令和5年度 No.39
解体工事の振動対策及び騒音対策令和4年度 No.49
タイル張り外壁の調査方法と改修工法令和4年度 No.60
RC造の耐震改修(柱補強工事)令和3年度 No.57
内装改修の既存床仕上げ材の撤去と下地処理令和3年度 No.60
RC造外壁の改修工法令和2年度 No.45
解体工事の振動・騒音対策令和2年度 No.63
内装改修での既存床仕上げ材の撤去令和元年度 No.45
RC造の躯体解体工事の施工計画令和元年度 No.48
耐震補強の躯体改修工事の施工計画令和元年度 No.49
RC造の仕上改修工事の施工計画令和元年度 No.50
タイル張り壁面の浮きの調査と改修平成30年度 No.45
RC造建築物の解体工事の施工計画平成30年度 No.48
RC造の躯体改修工事の施工計画平成30年度 No.49
RC造建築物の仕上げ改修工事の施工計画平成30年度 No.50
解体工事の振動・騒音対策平成30年度 No.63
柱の溶接閉鎖フープ巻き立て補強平成29年度 No.33
合成樹脂塗床の床改修(撤去と下地処理)平成29年度 No.45
同じ分野で出る論点
躯体施工・仕上施工・施工管理法・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。