排水・通気設備
重要度 A空調・衛生で出題過去問 30問
排水・通気設備は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中30問・重要度A)。出題されるのは空調・衛生です。
要点:トラップと封水、排水管の勾配と管径、通気方式、排水槽とポンプ、阻集器。
覚える要点
- 通気弁は負圧のとき空気を吸い込むだけで正圧は緩和できない(「伸頂通気管と同様に正圧緩和できる」は繰り返し出る誤り)。排水槽の通気管は最小50mmで、他の通気管につながず単独で大気に開放する
- 誘導サイホン作用は他の排水による管内の圧力変動で封水が吸い出される現象、自己サイホン作用は器具自身の排水によるもの、毛髪の垂れ下がりで吸い出されるのは毛管現象。管内圧力の緩和にはループ通気方式が伸頂通気方式より有効
- 器具排水負荷単位法で通気管径を求めるときの通気管長さは実長とし、局部損失相当長を加えない(定常流量法では加える)。器具排水負荷単位は洗面器の最大排水流量28.5L/minを1とする(大便器ではない)
- ループ通気管・各個通気管・排水横枝管の逃がし通気管は接続する管の管径(ループ通気管は小さいほう)の1/2以上、結合通気管とオフセットの逃がし通気管は通気立て管と排水立て管の小さいほうの管径以上
- 結合通気管はブランチ間隔10以内ごとに設け、通気立て管とは床面から1m以上上方で接続する(床下で接続は誤り)。通気管の末端は開口部の上端から600mm以上立ち上げるか、水平に3m以上離す
- 排水立て管に対して45度以下のオフセットは垂直な立て管とみなし、45度を超えると横主管として扱って上下600mm以内に横枝管をつながない。伸頂通気方式の立て管には原則オフセットを設けず、特殊継手は立て管内の流速を減じて圧力変動を抑える
- 排水ポンプは2台1組で平常時は交互、非常時は同時に運転する。容量は流入がほぼ一定なら毎時平均の1.2〜1.5倍、変動が大きければ瞬時最大排水量に合わせる。湧水など固形物をほとんど含まない水は汚水用、厨房排水は汚物用ポンプ
- 間接排水の排水口空間は管径25mm以下で50mm、30〜50mmで100mm、65mm以上で150mm、飲料用タンクは管径によらず150mm。掃除口は管径100mm以下で15m以内、100mmを超えると30m以内
勉強のしかた:毎回3問(問題A No.31〜33)。通気弁が正圧を緩和できないこと、自己サイホンと誘導サイホンの区別、通気管長さは実長、結合通気管の床上1m、オフセットの45度、排水口空間150mm、排水ポンプの種類と容量が繰り返し出る。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、排水・通気設備で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題A No.31:汚水用=湧水・空調排水(固形物ほぼなし)、雑排水用=小さな固形物、汚物用=汚物(53mm)。名前と中身の対応に注意する。
- 令和8年度 問題A No.32:通気弁は「吸気のみ」。正圧が問題になる高層建物の立て管下部などでは通気弁だけに頼れない。
- 令和8年度 問題A No.33:封水損失の原因は、自己サイホン作用・誘導サイホン作用(吸出し)・はね出し・毛管現象・蒸発の5つ。
- 令和7年度 問題A No.31:オフセットの判断は「45度」。45度を超えると横主管扱いになる。
- 令和7年度 問題A No.32:「自己」は自分の排水、「誘導」は他の排水による。封水の損失には蒸発・毛管現象・はね出しもある。
- 令和7年度 問題A No.33:排水槽の通気管は「単独で大気開放」。管径は50mm以上とする。
この論点の問題
排水ポンプの容量と種類令和8年度 問題A No.31
排水・通気設備(通気弁・掃除口・ループ通気管)令和8年度 問題A No.32
排水設備(自己サイホン作用・排水槽)令和8年度 問題A No.33
排水設備(最下階の排水・排水口空間・トラップ桝・オフセット)令和7年度 問題A No.31
排水・通気設備(誘導サイホン作用・通気管・立て管内の圧力)令和7年度 問題A No.32
排水槽(水栓・タイマー運転・排水ポンプ・通気管)令和7年度 問題A No.33
排水・通気設備(通気方式・ブランチ間隔)令和6年度 問題A No.31
排水・通気設備(間接排水・通気弁・阻集器)令和6年度 問題A No.32
排水・通気設備(結合通気管・通気管末端)令和6年度 問題A No.33
排水・通気設備(合流式・負荷単位・サイホン作用)令和5年度 問題A No.31
排水・通気設備(通気管の管径・末端の開口)令和5年度 問題A No.32
排水設備(排水ポンプ・汚水ますのインバート)令和5年度 問題A No.33
排水・通気設備(封水強度・通気管長さ・排水槽)令和4年度 問題A No.31
排水・通気設備(各個通気・阻集器・間接排水)令和4年度 問題A No.32
排水・通気設備(ブランチ間隔・結合通気管)令和4年度 問題A No.33
排水設備(掃除口・オフセット・オイル阻集器)令和3年度 問題A No.31
排水・通気設備(通気弁・1階の排水・特殊継手)令和3年度 問題A No.32
通気管の管径(ループ・逃がし・各個通気)令和3年度 問題A No.33
排水設備(ブランチ間隔・排水口空間・負荷単位)令和2年度 問題A No.31
通気設備(通気管の開口部・取り出し位置)令和2年度 問題A No.32
排水槽及び排水ポンプ令和2年度 問題A No.33
排水・通気設備(通気管長さ・結合通気管・オフセット)令和元年度 問題A No.31
排水・通気設備(トラップ桝・掃除口・特殊継手排水システム)令和元年度 問題A No.32
排水・通気設備(排水ポンプ・結合通気管・排水口空間)令和元年度 問題A No.33
排水・通気設備(サイホン作用・通気弁・ブランチ間隔)平成30年度 問題A No.31
排水・通気設備(グリース阻集器・通気管径・排水ポンプ)平成30年度 問題A No.32
排水設備(オフセット・水中ポンプ・排水槽・排水口空間)平成30年度 問題A No.33
排水・通気設備(誘導サイホン作用・オフセット・通気管)平成29年度 問題A No.31
排水槽(マンホール・通気管・水栓)平成29年度 問題A No.32
特殊継手排水システム平成29年度 問題A No.33
同じ分野で出る論点
空調・衛生では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。