設備機器

重要度 A空調・衛生・設備機器・設計図書で出題過去問 27問

設備機器は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中27問・重要度A)。出題されるのは空調・衛生・設備機器・設計図書です。

要点:冷凍機・ボイラー・ポンプ・送風機・冷却塔・空気調和機・全熱交換器・空気清浄装置の種類と特徴。

覚える要点

  • 二重効用吸収冷凍機は、高圧蒸気などで高温再生器を加熱し、そこで発生した冷媒蒸気で低温再生器を加熱する(両方を同時に加熱・逆の順とするのは誤り)。高温再生器は一重効用の再生器より高温の加熱媒体が要る
  • 吸収冷凍機・吸収冷温水機は機内が大気圧以下で、高圧ガス保安法やボイラーの規制を受けない(直だきの高温再生器も大気圧以下)。ただし蒸気を加熱源とする再生器は圧力容器の規則を受けることがある。立上りは遠心冷凍機より遅い
  • 遠心冷凍機は吸込みベーン制御などで連続的に容量を制御でき、往復動冷凍機より負荷への追従性がよい。低負荷まで運転するにはホットガスバイパスを併用する。スクリュー冷凍機は高い圧縮比に向き、空気熱源ヒートポンプに使う
  • 小型貫流ボイラーは保有水量が少なく立上りが速いが高度な水処理が要り、炉筒煙管ボイラーは保有水量が多く予熱時間が長い。鋳鉄製ボイラーは分割搬入でき耐食性に優れるが、高温・高圧・大容量のものは作れない
  • 遠心ポンプの軸動力は水量が増えると増える(締切り動力が最小)。相似則で吐出量は回転速度に比例し、揚程は2乗、軸動力は3乗に比例する。同じポンプ2台の並列運転の吐出量、直列運転の揚程は単独の2倍より小さい
  • 多翼送風機(シロッコファン)は低速・低圧・大風量で高速回転に向かず、後向き羽根送風機は高速回転で高静圧。軸流送風機の効率・圧力はプロペラ型<チューブラ型<ベーン型で、プロペラ型は案内羽根がなく低静圧
  • 冷却塔のレンジは冷却水の出入口温度差、アプローチは冷却水出口温度と外気湿球温度の差(取り違えが定番)。密閉式は空気抵抗が大きく送風機動力が開放式より大きい。エリミネーターは塔内の空気出口側に設ける
  • ユニット形空気調和機の冷却コイルは冷水5〜7℃・面風速2.5m/s前後(5.0m/sは誤り)で選び、冷却と兼用できるのは温水コイル(蒸気コイルは不可)。デシカント空気調和機は吸着剤で外気を除湿し、排熱で吸着剤を再生する

勉強のしかた:毎回2〜4問の必須問題。冷凍機(二重効用の加熱の順、吸収式の規制)、ボイラー(貫流・炉筒煙管・鋳鉄製・真空式の特徴)、遠心ポンプと送風機の特性、冷却塔のレンジとアプローチ、空気調和機のコイル面風速が交互に出る。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、設備機器で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題A No.38:デシカント=乾燥剤。潜熱(湿度)を冷却コイルによらず吸着で処理できるのが特徴。
  • 令和8年度 問題A No.39:レンジ=冷却水の出入口温度差(約5℃)、アプローチ=冷却水出口温度と外気湿球温度の差(約5℃)。
  • 令和7年度 問題A No.38:吸収冷凍機は「真空」で運転し、ボイラーの資格や高圧ガスの届出が不要である。
  • 令和7年度 問題A No.39:プロペラ形は「低静圧・大風量」の換気扇。案内羽根付きはベーン軸流である。
  • 令和6年度 問題A No.39:貫流ボイラーは「立上りが早い」「保有水量が少ない」「水処理が重要」。
  • 令和6年度 問題A No.40:コイルの面風速は約2.5m/s。3m/sを超えると水滴が飛散しやすい。

この論点の問題

空気調和機(デシカント空気調和機)令和8年度 問題A No.38
冷却塔(レンジ・白煙防止)令和8年度 問題A No.39
冷凍機(遠心冷凍機・吸収冷温水機・スクリュー圧縮機)令和7年度 問題A No.38
送風機(斜流・軸流・横流・後向き羽根)令和7年度 問題A No.39
ボイラー等の種類と特徴令和6年度 問題A No.39
空気調和機(コイル・デシカント・分離形)令和6年度 問題A No.40
冷凍機(遠心冷凍機・吸収冷凍機)令和5年度 問題A No.38
冷却塔(開放式・密閉式・白煙)令和5年度 問題A No.39
全熱交換器(回転形・静止形)令和5年度 問題A No.40
送風機の種類と特性令和4年度 問題A No.38
吸収冷凍機・吸収冷温水機令和4年度 問題A No.39
ボイラー等(貫流・鋳鉄製・炉筒煙管・真空式)令和4年度 問題A No.40
冷凍機(遠心・二重効用吸収・スクリュー)令和3年度 問題A No.38
遠心ポンプ(軸動力・羽根車径・サージング)令和3年度 問題A No.39
空気調和機(大温度差送風・冷却コイル・デシカント)令和3年度 問題A No.40
ボイラー等(鋳鉄製ボイラー・真空式温水発生機)令和2年度 問題A No.38
送風機の種類と特性令和2年度 問題A No.40
遠心ポンプ(直列・並列運転・相似則)令和元年度 問題A No.38
冷却塔(キャリーオーバー・アプローチ)令和元年度 問題A No.39
ユニット形空気調和機(コイル・デシカント除湿ローター)令和元年度 問題A No.40
空気調和機の加湿装置(蒸気・気化・水噴霧)平成30年度 問題A No.17
冷凍機(吸収冷温水機・スクリュー・往復動)平成30年度 問題A No.38
ボイラー等(鋳鉄製・小型貫流・炉筒煙管・真空式)平成30年度 問題A No.39
空気清浄装置(自動巻取形・静電式・活性炭・HEPA)平成30年度 問題A No.40
吸収冷凍機(二重効用・冷却塔・立上り時間)平成29年度 問題A No.38
遠心ポンプ(揚程・並列運転・サージング)平成29年度 問題A No.39
温熱源機(真空式温水発生機・ボイラー)平成29年度 問題A No.40

同じ分野で出る論点

空調・衛生・設備機器・設計図書では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。