給水設備

重要度 B空調・衛生で出題過去問 20問

給水設備は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中20問・重要度B)。出題されるのは空調・衛生です。

要点:給水方式、給水量と管径、クロスコネクションと逆流防止、受水タンク。

覚える要点

  • 水道直結増圧ポンプ・直結加圧形ポンプユニットの給水量は瞬時最大予想給水量、高置タンク方式の揚水ポンプの揚水量は時間最大予想給水量。どちらも「時間平均予想給水量」とするのが誤りの定番
  • 受水タンクの有効容量は1日予想給水量の1/2程度(1日分や時間最大の1/2は誤り)、高置タンクは時間最大予想給水量の0.5〜1時間分。受水タンクが過大だと残留塩素が消えて水質が悪くなる
  • 直結増圧方式は瞬時最大流量を引込み管で受けるので、高置タンク方式・ポンプ直送方式より給水引込み管の管径が大きい。立て管の最上部には吸排気弁(エア抜弁ではない)、ポンプの吸込み側には逆流防止器を設ける
  • 大気圧式バキュームブレーカーは常時水圧のかからない部分(洗浄弁の下流など)に、圧力式は常時水圧のかかる部分に設ける。飲料水配管と他の配管は弁を介してもつながない(クロスコネクション)
  • 給水管内の流速は2.0m/s以下(4.0m/sは誤り)で、給水圧力はゾーニングで400〜500kPa(住宅・ホテルは300〜400kPa)を超えないようにする。揚程30mを超える揚水ポンプの吐出側の逆止め弁は衝撃吸収式
  • 最低必要圧力は一般水栓30kPa、大便器・小便器の洗浄弁70kPa。揚水ポンプの吸込揚程は理論上約10mだが実用上6〜7m程度。揚水管の横引きは水柱分離を防ぐため下層階で行う
  • 1人1日当たりの給水量は共同住宅200〜350Lで事務所60〜100Lより多い。同時使用率は器具数が増えるほど小さく、器具給水負荷単位は公衆用が私室用より、大便器の洗浄弁方式がロータンク方式より大きい
  • 受水タンクの保守点検スペースは上部1m以上、周囲・下部0.6m以上。底部に吸込みピットを設けてピットに向かい1/100程度の勾配をつけ、本体か出口配管に地震時の緊急遮断弁を設ける

勉強のしかた:毎回2問(問題A No.28・29)。ポンプの給水量(直結増圧は瞬時最大、揚水ポンプは時間最大)と受水タンクの容量(1日量の1/2)がほぼ毎回の誤りの選択肢。流速2.0m/s、洗浄弁70kPa、大気圧式バキュームブレーカーの位置、器具給水負荷単位の大小も押さえる。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、給水設備で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題A No.28:タンクを介さず直接給水する方式(直結直圧・直結増圧)は瞬時最大、受水タンクへの給水は時間平均で考える。
  • 令和8年度 問題A No.29:クロスコネクションは、逆止弁や仕切弁を設けても禁止。飲料水系統は他の系統と一切つながない。
  • 令和7年度 問題A No.28:受水タンクは「1日予想給水量の半分程度」、高置タンクは「時間最大予想給水量の0.5〜1時間分」。
  • 令和7年度 問題A No.29:器具が多いほど「全部が同時に使われる」可能性は下がる。
  • 令和6年度 問題A No.28:受水タンクの点検スペースは「上1m、横と下60cm」。
  • 令和6年度 問題A No.29:負圧の防止には「吸気」が必要。空気を出すだけのエア抜弁では役に立たない。

この論点の問題

給水設備(直結加圧形ポンプユニット)令和8年度 問題A No.28
給水設備(器具給水負荷単位・揚水管)令和8年度 問題A No.29
給水設備(受水タンク・高置タンク・揚水ポンプ)令和7年度 問題A No.28
給水設備(雑用水・流速・キャビテーション・同時使用率)令和7年度 問題A No.29
給水設備(給水方式・受水タンク)令和6年度 問題A No.28
給水設備(逆流防止・直結増圧方式)令和6年度 問題A No.29
給水設備(ポンプの給水量・受水タンク容量)令和5年度 問題A No.28
給水設備(クロスコネクション・給水量の算定)令和5年度 問題A No.29
給水設備(水圧・器具給水負荷単位)令和4年度 問題A No.28
給水設備(揚水量・吐水口空間・弁)令和4年度 問題A No.29
給水設備(直結増圧・吸込揚程・洗浄弁)令和3年度 問題A No.28
給水設備(流速・クロスコネクション・受水タンク)令和3年度 問題A No.29
給水設備(単位給水量・受水タンク・揚水量)令和2年度 問題A No.28
給水設備(給水圧力・逆流防止・バキュームブレーカー)令和2年度 問題A No.29
給水設備(高置タンク・直結増圧ポンプ・受水タンク)令和元年度 問題A No.28
給水設備(同時使用率・吐出圧力・揚水管の横引き)令和元年度 問題A No.29
給水設備(直結増圧・受水タンク・使用水量・揚水量)平成30年度 問題A No.28
給水設備(受水タンク・吸排気弁・管内流速・給水圧力)平成30年度 問題A No.29
給水設備(増圧ポンプ・受水タンク)平成29年度 問題A No.28
給水設備(洗浄弁・吐水口空間・バキュームブレーカー)平成29年度 問題A No.29

同じ分野で出る論点

空調・衛生では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。