令和3年度 問題B No.28論点:樹木の規格・植栽基盤の調査重要度 A配点 1点未着手

樹木の寸法規格の判定(株立物を含む)

これは1級造園施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年9月12日(日)実施) 問題B No.28の問題です。論点は「樹木の規格・植栽基盤の調査」(重要度A・解答の形は4つの選択肢から当てはまるものを全て選ぶ形式)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

高木植栽工に用いる樹木の寸法規格の判定として,「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」に照らし,合格となるものを全て選びなさい。

次の工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事に関して,以下の問題24〜29について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

本工事は関東地方の近隣公園の未供用区域(既存樹木あり)において,上記の工事数量表に基づき施工するものである。

生垣植栽は,公園内にある高さ2mの管理施設を景観上,公園利用者から年間を通して見えないように遮蔽するため,周辺を取り囲む形で植栽するものである。

移植工のイチョウは,開園区域内に生育しているもので,根回しは行っていない。

モニュメントは,公園外の工場で製作されたものを搬入し,設置する。

公園施設撤去は,コンクリート製の基礎部分を含めて公園外に搬出し,処分する。

工期は6月1日から翌年の3月10日までである。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工ケヤキH(m) 5.0、C(m) 0.21、W(m) 1.5、株立数 ―本1*
植栽工高木植栽工クスノキH(m) 4.0、C(m) 0.4、W(m) 1.8、株立数 ―本3*
植栽工高木植栽工イヌシデH(m) 4.0、C(m) 0.25、W(m) ―、株立数 2本立本20*
植栽工高木植栽工ヤマボウシH(m) 3.0、C(m) 0.15、W(m) ―、株立数 3本立本1*
植栽工高木植栽工コナラH(m) 3.5、C(m) 0.21、W(m) ―、株立数 3本立以上本10*
植栽工高木植栽工*H(m) *、C(m) *、W(m) *、株立数 *本*生垣植栽
移植工高木移植工イチョウW(m) 6.0、L(m) 0.4、W(m) 2.0、株立数 ―本2*
樹木整姿工高中木整姿工イチョウW(m) 10.0、L(m) 1.5、W(m) 10.0、株立数 ―本5*
修景施設整備工モニュメント工モニュメント御影石製10t基1
公園施設等撤去・移設工公園施設撤去工公園施設撤去木製複合遊具式1

解答欄

当てはまるものを全て選んで「採点する」を押してください。正解の数は問題ごとに違います(1 つだけのこともあります)。選んだ組が正解の組とぴったり同じときに正解です。

正解

正解:(1) 樹高が5.1mのケヤキで,幹周が0.25m,枝張が最大幅で1.8m,最小幅で1.2mのもの / (3) 3本立のヤマボウシで,樹高がそれぞれ3.2m,3.0m,2.2m,幹周がそれぞれ0.09m,0.08m,0.05mのもの

この 2 つを全て選び、ほかは選ばないときに正解です。

解き方

  1. 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」では、寸法は最低値で、それ以上あれば適合する。幹周は根鉢の上端から1.2m上りの位置で測り、幹が2本以上のときはおのおのの周長の総和の70%を幹周とする。枝張は最長と最短の平均値とする。
  2. 株立物の樹高は、2本立は1本が所要の樹高に達し他は所要の樹高の70%以上、3本立以上は指定株立数について過半数が所要の樹高に達し他は所要の樹高の70%以上であることとされる(規格基準の株立数の定義)。この関係を満たさない、所要の樹高の70%に満たない幹は株立の幹として数えず、幹周の総和にも加えないで判定する。
  3. (1)ケヤキ(H5.0・C0.21・W1.5):樹高5.1m≧5.0m、幹周0.25m≧0.21m、枝張(1.8+1.2)/2=1.5m≧1.5mで合格。(2)イヌシデ(H4.0・C0.25・2本立):樹高は4.1m≧4.0m、2.9m≧4.0×0.7=2.8mで満たすが、幹周は(0.19+0.15)×0.7=0.238m<0.25mで不合格。
  4. (3)ヤマボウシ(H3.0・C0.15・3本立):2本(3.2m・3.0m)が3.0m以上、残り2.2m≧3.0×0.7=2.1m、幹周(0.09+0.08+0.05)×0.7=0.154m≧0.15mで合格。(4)コナラ(H3.5・C0.21・3本立以上):所要の樹高の70%は2.45mで、2.0mの幹は数えないので4本立として判定する。幹周は(0.09+0.08+0.06+0.05)×0.7=0.196m<0.21mで不合格となる。よって合格は(1)(3)である。

選択肢ごとの解説

  1. (1)合格。樹高・幹周・枝張(最長と最短の平均1.5m)のすべてが規格以上である。
  2. (2)不合格。樹高は満たすが、幹周が総和の70%で0.238mとなり0.25mに満たない。
  3. (3)合格。樹高は過半数が3.0m以上で残りも70%以上、幹周は0.154mで0.15m以上である。
  4. (4)不合格。所要の樹高の70%(2.45m)に満たない2.0mの幹を除くと、幹周は0.28×0.7=0.196mで0.21mに満たない。
引っかけ:株立物の幹周は「総和×0.7」だが、所要の樹高の70%に満たない幹は数えない。5本すべてを加えると(4)も0.224mで合格に見えてしまう。樹高は2本立なら1本が規格以上、3本立以上なら指定株立数の過半数が規格以上で残りは70%以上。

同じ論点の過去問

令和3年度の前後の問題

1級造園施工管理技士 第一次検定 過去問一覧(回別・論点別)

出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年9月12日(日)実施) 問題B No.28。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する