樹木の寸法規格の合否(枝張・株立物の樹高と幹周)
これは1級造園施工管理技士 第一次検定 平成30年度(2018年9月2日(日)実施) 問題B No.9の問題です。論点は「樹木の規格・植栽基盤の調査」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
下表に示す樹木の寸法規格に基づき植栽工事を行う場合,「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」に照らし,合格と判定されるものはどれか。
〔数量表〕
| 樹種 | 樹高(m) | 幹周(m) | 枝張(m) | 株立数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| カツラ | 3.5 | 0.18 | 1.5 | ― | |
| ナツツバキ | 3.0 | 0.15 | ― | 2本立 | |
| エゴノキ | 3.5 | 0.21 | ― | 3本立 | |
| ヤマボウシ | 3.0 | 0.15 | ― | 3本立以上 |
解答欄
正解
正解:(3) 3本立のエゴノキで,樹高がそれぞれ2.8m,3.5m,3.7m,幹周がそれぞれ0.09m,0.10m,0.11mのもの。
解き方
- 公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)の定義では,枝張は最長と最短の平均値,幹が2本以上の樹木の幹周はおのおのの周長の総和の70%とする。株立物の樹高は,2本立は1本が所要の樹高に達し他は所要の樹高の70%以上,3本立以上は指定株立数について過半数が所要の樹高に達し他は所要の樹高の70%以上であることとされる(規格基準の株立数の定義)。この関係を満たさない,所要の樹高の70%に満たない幹は株立の幹として数えず,幹周の総和にも加えないで判定する。寸法値は最低値で,全ての項目がそれ以上でなければならない。
- (1)のカツラは枝張が(1.7+1.1)÷2=1.4m で1.5mに足りず不合格である。(2)のナツツバキは樹高は合格(3.3m≧3.0m,2.9m≧2.1m)だが,幹周が(0.09+0.11)×0.7=0.14m で0.15mに足りず不合格である。
- (3)のエゴノキは,樹高は3本のうち2本(3.5m,3.7m)が3.5m以上,残りの2.8mが3.5×0.7=2.45m以上で合格,幹周は(0.09+0.10+0.11)×0.7=0.21m で0.21m以上となり合格である。
- (4)のヤマボウシは,所要樹高3.0mの70%が2.1mなので1.9m・2.0mの幹は数えず,3本立として判定する。樹高は3.1m・3.0mが3.0m以上,2.3mが2.1m以上で満たすが,幹周は(0.08+0.07+0.05)×0.7=0.14m で0.15mに足りず不合格である。よって(3)が合格である。
選択肢ごとの解説
- (1)不合格。枝張は(1.7+1.1)÷2=1.4mで,規格の1.5mに足りない。
- (2)不合格。幹周が(0.09+0.11)×0.7=0.14mで,規格の0.15mに足りない。
- (3)合格。樹高は2本が3.5m以上で残りが2.45m以上,幹周は(0.09+0.10+0.11)×0.7=0.21mで,全ての項目が規格を満たす。
- (4)不合格。2.1mに満たない1.9m・2.0mの幹を除く3本の幹周は(0.08+0.07+0.05)×0.7=0.14mで,0.15mに足りない。
引っかけ:株立物の幹周は「総和×0.7」だが,所要樹高の70%に満たない幹は数えない。5本すべてを加えると(4)も0.196mで合格に見えてしまう。
同じ論点の過去問
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論点ページ:樹木の規格・植栽基盤の調査の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第一次検定 平成30年度(2018年9月2日(日)実施) 問題B No.9。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する