熱負荷・空気線図
重要度 A空調・衛生で出題過去問 32問
熱負荷・空気線図は、2級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち17回で出題された論点です(収録884問中32問・重要度A)。出題されるのは空調・衛生です。
要点:冷暖房負荷の計算、湿り空気線図上の状態変化、コイルの負荷の計算。
覚える要点
- 顕熱と潜熱の両方がある負荷は外気・すきま風・人体・調理器具など水分を伴うもの。日射・照明・OA機器・構造体の負荷は顕熱のみ
- 顕熱比(SHF)=顕熱負荷÷(顕熱負荷+潜熱負荷)。分母を潜熱負荷だけにする記述は誤り
- ガラス面の負荷は透過日射による負荷と内外温度差による通過熱負荷の和。ブラインドは二重サッシ内に設けると室内側より日射負荷が小さく、外壁の通過熱は日射の影響を含めた相当外気温度差で計算する
- 通過熱負荷=熱通過率×面積×温度差。同じ材料なら厚いほど、空気層があるほど熱通過率は小さい。暖房負荷では日射は安全側として一般に考慮しない
- 空気線図の混合点は外気と還気(室内空気)を結ぶ直線上にあり、風量の多い室内側に寄る。冷房時のコイル出口は飽和空気線に近い点、暖房時の空気調和機の出口は加湿器の出口
- 空気線図上で、加熱は絶対湿度一定で右へ水平に、水噴霧加湿は比エンタルピーほぼ一定で左上へ、蒸気加湿はほぼ真上へ移動する
- コイルの加熱・冷却負荷は比エンタルピー差×風量、加湿量・除湿量は絶対湿度差、吹出し温度差は乾球温度差で求める
- 窓ガラスの表面温度が室内空気の露点温度より低いと結露する。結露の判定は相対湿度ではなく、絶対湿度(露点温度)で比べる
勉強のしかた:毎回2問前後(空気線図と熱負荷が1問ずつ)。熱負荷は顕熱だけか潜熱も含むかの区別が最頻出で、空気線図は混合点が外気と還気を結ぶ直線上にあること、コイル出口が飽和空気線の近くにあることから状態点を読む。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、熱負荷・空気線図で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 前期 No.8:混合点は2つの状態点を結ぶ直線上にある。まず直線上に並ぶ3点を探すと、外気・室内空気・混合空気が分かる。
- 令和7年度 後期 No.8:混合点は2点を結ぶ直線上にあり、風量の多い室内空気側に寄る。飽和空気線の近くの点がコイル出口である。
- 令和7年度 前期 No.8:混合点は2点を結ぶ直線上にある。その直線の端の一方が室内、もう一方が外気である。
- 令和7年度 前期 No.9:顕熱だけの負荷は、構造体・ガラス・照明・機器(湯沸し等を除く)。潜熱を含むのは外気(すきま風)と人体である。
- 令和6年度 後期 No.8:混合点は二つの状態点を結ぶ直線上にあり、風量の多い側に近くなる。
- 令和6年度 後期 No.9:潜熱を伴う負荷は、人体・外気(すきま風)・湯沸かしなど水分が出るものである。
この論点の問題
暖房時の湿り空気線図の状態点令和8年度 前期 No.8
冷房時の熱負荷(空気層・OA機器)令和8年度 前期 No.9
定風量単一ダクト方式の冷房時の空気線図令和7年度 後期 No.8
暖房時の湿り空気線図(状態点)令和7年度 前期 No.8
熱負荷(構造体・ガラス面・外気・人体)令和7年度 前期 No.9
冷房時の湿り空気線図とシステム図の対応令和6年度 後期 No.8
冷房時の熱負荷(日射・照明・人体)令和6年度 後期 No.9
熱負荷計算(日射負荷・照明)令和6年度 前期 No.9
暖房時の湿り空気線図とシステム図の対応令和5年度 後期 No.8
熱負荷(顕熱・潜熱・顕熱比)令和5年度 後期 No.9
冷房時の湿り空気線図(定風量単一ダクト)令和5年度 前期 No.7
冷房負荷計算(OA機器・ガラス面・人体)令和5年度 前期 No.9
暖房時の湿り空気線図とシステム図の対応令和4年度 後期 No.8
熱負荷計算(熱通過率・照明負荷)令和4年度 後期 No.9
空気線図による窓ガラスの結露の判定令和4年度 前期 No.8
熱負荷(顕熱比・暖房負荷・外気負荷)令和4年度 前期 No.9
冷房時の湿り空気線図とシステム図の対応令和3年度 後期 No.8
熱負荷(空気層・内壁・方位係数)令和3年度 後期 No.9
暖房時の湿り空気線図(水噴霧加湿)令和3年度 前期 No.8
熱負荷(熱通過率・OA機器・ブラインド)令和3年度 前期 No.9
暖房時の湿り空気線図と空気調和システム図令和2年度 後期 No.8
冷房時の熱負荷(日射負荷・照明負荷)令和2年度 後期 No.9
冷房時の湿り空気線図とシステム図の対応令和元年度 後期 No.8
冷房時の熱負荷(顕熱比・OA機器)令和元年度 後期 No.9
空気線図による窓ガラスの結露の判定令和元年度 後期 No.10
暖房時の湿り空気線図と空調システム図の対応令和元年度 前期 No.8
冷房負荷計算(顕熱と潜熱)令和元年度 前期 No.9
熱負荷(ブラインド・熱通過率・SHF)平成30年度 後期 No.9
湿り空気線図の状態点とシステム図の位置平成30年度 前期 No.8
冷房負荷(照明・外気負荷・ガラス面)平成30年度 前期 No.9
暖房時の湿り空気線図(定風量単一ダクト)平成29年度 No.7
冷房負荷(OA機器・日射・人体)平成29年度 No.10
同じ分野で出る論点
空調・衛生では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。