配管・ダクトの材料

重要度 A設備機器・設計図書で出題過去問 28問

配管・ダクトの材料は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中28問・重要度A)。出題されるのは設備機器・設計図書です。

要点:配管材料と継手・弁、ダクトと附属品(ダンパー・吹出口)、保温材。

覚える要点

  • 排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管(D-VA)は薄肉でねじが切れないので、排水鋼管用可とう継手(MD継手)で接合する(ねじ込み式排水管継手は誤りの定番)。水道用ライニング鋼管をねじ接合するときは管端防食管継手を使う
  • 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の使用温度は40℃以下(60℃は誤り)、耐熱性のものは85℃以下。配管用炭素鋼鋼管の最高使用圧力は1.0MPa程度で、それを超える蒸気・高温水には圧力配管用炭素鋼鋼管(スケジュール番号が大きいほど厚い)を使う
  • 水配管用亜鉛めっき鋼管(SGPW)は白管より亜鉛の付着量が多い。硬質ポリ塩化ビニル管の肉厚・設計圧力はVP>VM>VUで最も低いのはVU、銅管の肉厚はK>L>M。架橋ポリエチレン管は単層がXM、二層がXE
  • 配管の伸縮の吸収は伸縮管継手、振動・変位の吸収はフレキシブルジョイント(口径が大きいほど全長が長い)。イオン化傾向が大きく違う異種金属管は絶縁フランジで接合し、空調機のドレン管のトラップの封水深は送風機の全静圧以上とする
  • 低圧ダクトは常用圧力が正圧・負圧とも500Pa以内(300・800・1,000Paは誤り)。保温しない幅または高さ450mm超のダクトには300mm以下のピッチで補強リブを入れる。同じ断面積なら円形ダクトのほうが長方形より圧力損失が小さい
  • 防火ダンパーの温度ヒューズの作動温度は、一般系統72℃・厨房排気120℃・排煙280℃。フランジ用ガスケットはアングルフランジ工法が3mm以上、コーナーボルト工法が5mm以上で、締付け力はアングルフランジ工法のほうが大きい
  • シーリングディフューザーは中コーンを下げると天井に沿って水平に吹き出して拡散半径が大きくなり、上げると下向きで小さくなる。風量調節性能は対向翼ダンパーが平行翼ダンパーより優れる
  • 保温材の使用温度の上限はロックウール>グラスウール>ポリスチレンフォーム(約70℃)の順で、ポリスチレンフォームは独立気泡で吸水が少なく保冷向き。グラスウールは繊維系で、発泡成形した製品ではない

勉強のしかた:毎回2〜4問の必須問題(配管材料とダクトが1問ずつ、年によって保温材や配管の記号が加わる)。排水用ライニング鋼管のMD継手、ライニング鋼管の40℃、塩ビ管と銅管の肉厚の順、低圧ダクトの500Pa、温度ヒューズの72・120・280℃、ロックウールとグラスウールの使用温度の順が繰り返し誤りの選択肢になる。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、配管・ダクトの材料で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題A No.40:使用温度の上限は「ロックウール>グラスウール>ポリスチレンフォーム」の順。
  • 令和8年度 問題A No.41:塩ビライニング鋼管は40℃以下、耐熱性塩ビライニング鋼管(HVA)は85℃以下。
  • 令和8年度 問題A No.42:平行翼は気流を一方向に振るので、ダクトの分岐直前などでは偏流の原因になる。
  • 令和7年度 問題A No.40:繊維系(グラスウール・ロックウール)と発泡プラスチック系(ポリスチレンフォーム等)の製法の違いに注意する。
  • 令和7年度 問題A No.41:「伸縮」は伸縮管継手、「振動・変位」はフレキシブルジョイント・防振継手と使い分ける。
  • 令和7年度 問題A No.42:「450mmを超える」ダクトに「300mmピッチ」の補強リブ。二つの数値の入れ替えに注意する。

この論点の問題

保温材(ロックウール・ポリスチレンフォーム)令和8年度 問題A No.40
配管材料(ライニング鋼管の使用温度)令和8年度 問題A No.41
ダクト及びダクト附属品(風量調節ダンパー)令和8年度 問題A No.42
保温及び保冷(JIS A 0202・グラスウール保温材)令和7年度 問題A No.40
配管材料及び配管付属品令和7年度 問題A No.41
ダクト及びダクト附属品令和7年度 問題A No.42
保温材(保温及び保冷)令和6年度 問題A No.38
配管材料及び配管附属品令和6年度 問題A No.41
ダクト及びダクト附属品令和6年度 問題A No.42
配管材料及び配管附属品令和5年度 問題A No.41
ダクト及びダクト附属品令和5年度 問題A No.42
配管材料(ライニング鋼管・SGP・REP-VU)令和4年度 問題A No.41
ダクト及びダクト附属品令和4年度 問題A No.42
JISの配管材料と記号の組合せ令和4年度 問題A No.44
配管材料及び配管附属品令和3年度 問題A No.41
ダクト及びダクト附属品(吹出口・ダンパー)令和3年度 問題A No.42
保温材と保冷(ロックウール・ポリエチレンフォーム)令和2年度 問題A No.39
配管材料(ライニング鋼管・架橋ポリエチレン管等)令和2年度 問題A No.41
ダクト及びダクト付属品令和2年度 問題A No.42
JISに規定する配管(ステンレス鋼管・塩ビ管)令和2年度 問題A No.44
配管材料(使用温度・設計圧力)令和元年度 問題A No.41
ダクト及びダクト付属品(圧力区分・CAV・VAV)令和元年度 問題A No.42
配管付属品(圧力調整弁・定水位調整弁・定流量弁)平成30年度 問題A No.41
ダクト(フレキシブル・圧力区分・補強リブ・フランジ)平成30年度 問題A No.42
JISの配管(VP・SGPW・銅管・スケジュール番号)平成30年度 問題A No.44
配管材料及び配管付属品(排水用ライニング鋼管の接合)平成29年度 問題A No.41
ダクト及びダクト付属品(吹出口・防火ダンパー)平成29年度 問題A No.42
配管材料とその記号(規格)平成29年度 問題A No.44

同じ分野で出る論点

設備機器・設計図書では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。