受変電設備
重要度 B電気工学・電気設備で出題過去問 34問
受変電設備は、2級電気工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち17回で出題された論点です(収録1078問中34問・重要度B)。出題されるのは電気工学・電気設備です。
要点:高圧受電設備、キュービクル、スポットネットワーク、高圧機器と保護協調。
覚える要点
- 遮断器(VCB・GCB)は短絡電流まで遮断でき再使用できるが、故障の検出は保護継電器が行う。負荷開閉器(LBS・PAS)は負荷電流まで(PASで短絡電流は遮断できない)、断路器は無負荷で開閉し、負荷電流やコンデンサ電流は開閉できない
- 真空遮断器は真空中で消弧し、圧縮空気を吹き付けるのは空気遮断器。断路器のブレードは開路したときに負荷側になるように施設し、CB形では主遮断装置の電源側に断路器を設ける
- PF・S形の主遮断装置は限流ヒューズ(PF)と高圧交流負荷開閉器(S)の組合せで、受電設備容量は300kV·A以下。CB形の主遮断装置は高圧交流遮断器で4,000kV·A以下。PFは短絡保護用で、地絡の保護は地絡継電装置で行う
- 高圧限流ヒューズは動作特性を調整できず、一度動作すると取り替える。種類の記号はT変圧器用、M電動機用、C コンデンサ用、G一般用。ストライカ引外し式は1相の溶断で三相を一括して開路し欠相を防ぐ
- 直列リアクトルは高調波・突入電流の抑制用で、残留電荷の放電は放電抵抗・放電コイルの役割。6%の直列リアクトル付きの三相高圧進相コンデンサの定格電圧は7,020V
- 計器用変圧器(VT)は二次側を短絡してはならず、変流器(CT)は二次側を開放してはならない。ブッシングは引出し線を絶縁して導出するもの
- 受電設備容量は受電電圧で使う変圧器・高圧電動機の容量の合計で、高圧進相コンデンサ・発電機は含めない(変圧器300kV·A+100kV·A×2なら500kV·A)。キュービクルの三相変圧器1台は750kV·A以下で、開放形より増設・更新は難しい。高圧ケーブルの太さは許容電流・短絡電流・電圧降下で決め、地絡電流は関係しない
勉強のしかた:17回すべてで1〜4問出る。遮断器・負荷開閉器・断路器の能力の違い(PASは短絡電流を遮断できない)、CTとVTの取扱い、限流ヒューズの特徴と種類、直列リアクトルの役割、受電設備容量の計算が繰り返し出る。第二次検定の単線結線図にもつながるので、機器の名称・記号・役割を図と合わせて覚える。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、受変電設備で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 前期 No.22:受電設備容量に含めるのは受電電圧の変圧器と高圧電動機。コンデンサ・発電機は含めない。
- 令和7年度 後期 No.22:ケーブルの太さは「流れ続ける電流(許容電流)」と「一瞬流れる大電流(短絡電流×遮断時間)」で決める。高圧非接地系の地絡電流は数 A 程度と小さい。
- 令和7年度 前期 No.22:受電設備容量は変圧器・電動機など電力を使う機器の容量の合計。力率改善用の進相コンデンサは含めない。
- 令和6年度 後期 No.22:PF・S 形 300 kV・A 以下,CB 形 4 000 kV・A 以下。
- 令和6年度 前期 No.6:負荷開閉器(LBS・PAS)は負荷電流まで。短絡電流を遮断するのは遮断器(VCB)とヒューズ(PF)。
- 令和6年度 前期 No.22:PF=短絡保護。地絡は地絡継電器(GR)+開閉器で保護する。
この論点の問題
受電設備容量の算定(高圧受電設備規程)令和8年度 前期 No.22
高圧ケーブルの太さの選定令和7年度 後期 No.22
高圧受電設備の用語(高圧受電設備規程)令和7年度 前期 No.22
キュービクル式高圧受電設備の主遮断装置(JIS)令和6年度 後期 No.22
高圧電路に使用する機器令和6年度 前期 No.6
キュービクル式高圧受電設備(JIS)令和6年度 前期 No.22
高圧受電設備の用語(高圧受電設備規程)令和5年度 後期 No.24
直列リアクトル付き進相コンデンサの定格電圧(JIS)令和5年度 前期 No.7
計器用変成器の取扱い令和5年度 前期 No.15
高圧限流ヒューズの種類(JIS)令和5年度 前期 No.24
高圧真空遮断器令和4年度 後期 No.7
変圧器の過負荷保護令和4年度 後期 No.24
直列リアクトルの役割令和4年度 前期 No.7
高圧受電設備の断路器(高圧受電設備規程)令和4年度 前期 No.24
計器用変成器の取扱い令和3年度 後期 No.15
高圧受電設備の受電設備容量令和3年度 後期 No.24
高圧電路に使用する機器令和3年度 前期 No.9
高圧ケーブルの太さの選定令和3年度 前期 No.24
高圧真空遮断器の機能令和2年度 後期 No.7
高圧限流ヒューズの種類令和2年度 後期 No.24
高圧受電設備の機器の機能令和2年度 後期 No.25
真空遮断器の特徴令和元年度 後期 No.7
高圧受電設備の機器の用途令和元年度 後期 No.24
キュービクルの断路器と保護装置令和元年度 後期 No.25
ストライカ引外し式の限流ヒューズ付負荷開閉器令和元年度 前期 No.24
キュービクル式高圧受電設備の変圧器容量令和元年度 前期 No.25
高圧真空遮断器平成30年度 後期 No.7
受変電機器の施設と取扱い平成30年度 後期 No.15
高圧限流ヒューズの特徴平成30年度 後期 No.24
高圧進相コンデンサと直列リアクトル平成30年度 後期 No.25
高圧電路に使用する機器平成30年度 前期 No.9
断路器の取扱い平成30年度 前期 No.24
キュービクル式高圧受電設備の特徴平成29年度 No.24
キュービクル式高圧受電設備の主遮断装置平成29年度 No.25
同じ分野で出る論点
電気工学・電気設備では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。