タイル張り外壁の調査方法と改修工法
これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和4年度(2022年6月12日(日)実施) No.60の問題です。論点は「改修・解体」(重要度A・解答の形は五肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 5 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
鉄筋コンクリート造建築物の小口タイル張り外壁面の調査方法と改修工法に関する記述として,不適当なものを2つ選べ。
解答欄
正解
正解:(2) 赤外線装置法は,タイル張り壁面の内部温度を赤外線装置で測定し,浮き部と接着部における熱伝導の違いにより浮きの有無を調査する方法で,天候や時刻の影響を受けない。 / (5) 構造体コンクリートとモルタル間の浮き面積が1箇所当たり0.2m²程度,浮き代が1.0mm未満であったため,アンカーピンニング全面セメントスラリー注入工法で改修した。
2 つとも選んで正解です。
解き方
- 赤外線装置法は,日射などで壁面に生じる温度差を利用し,浮き部と接着部の熱伝導の違いを表面温度の差として捉える方法であり,天候や時刻(日射の状況)の影響を受ける。
- モルタル浮きの改修では,一般に,浮き代が1.0mm以上ならポリマーセメントスラリーの全面注入,1.0mm未満ならエポキシ樹脂注入とし,1箇所当たりの浮き面積が小さい(0.25m²程度未満)ときは部分注入とされる。浮き面積0.2m²程度・浮き代1.0mm未満なら,アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法が適する。
- よって(2)と(5)が不適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。打診法は,打診用ハンマー等でたたき,反発音の違いから浮きの有無を調べる方法である。
- (2)不適当。赤外線装置法は日射による壁面の温度差を利用するので,天候や時刻の影響を受ける。
- (3)適当。漏水や浮きのないタイル陶片の0.2mm以上のひび割れは,当該タイルを除去してタイル部分張替え工法で改修する。張付けには外装タイル張り用有機系接着剤も用いられる。
- (4)適当。目地の0.2mm以上のひび割れや欠損は,不良目地部を除去して既製調合目地材で詰め直す目地ひび割れ改修工法で改修する。
- (5)不適当。浮き代1.0mm未満で浮き面積が小さい場合は,アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法とする。ポリマーセメントスラリーの全面注入は浮き代が1.0mm以上の場合に用いる。
引っかけ:浮き代1.0mmが境目:以上はポリマーセメントスラリー,未満はエポキシ樹脂。
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論点ページ:改修・解体の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和4年度(2022年6月12日(日)実施) No.60。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する