耐震改修の柱補強工事(鋼板巻き・溶接閉鎖フープ・炭素繊維)
これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月20日(日)実施) No.30の問題です。論点は「改修・解体」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
鉄筋コンクリート構造の耐震改修工事における,柱補強工事に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 溶接閉鎖フープ巻き工法において,フープ筋のコーナー部の折曲げ内法直径は,フープ筋の呼び名の数値の2倍とした。
解き方
- (2)が最も不適当である。溶接閉鎖フープ巻き工法の鉄筋の加工及び組立は,改修標仕 8.23.5(1)により同章3節によるとされ,鉄筋の折曲げ内法直径は,SD295・SD345のD16以下で3d以上,D19〜D38で4d以上(SD390は5d以上)とされている(改修標仕 表8.3.1。dは呼び名に用いた数値)。フープ筋のコーナー部の折曲げ内法直径を呼び名の数値の2倍とするのは小さすぎる。
- 打継面となる既存柱の外周面には目荒しを行い,その程度は特記による(改修標仕 8.23.3,8.21.3(2))。一般に,目荒しは平均深さ2〜5mm程度,打継面の面積の15〜30%程度を均等に行うとされるので,(3)は適当である。
- 角形の鋼板巻き工法でコーナー部の曲げ加工の内法半径を板厚の3倍以上とすること,炭素繊維シートの水平方向の重ね継手を柱の各面に分散させ,重ね長さを200mm以上とすることは,いずれも一般的な施工の考え方であり,(1)(4)は適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。角形の鋼板巻き工法では,一般に,コーナー部の曲げ加工の内法半径を板厚の3倍以上とする。
- (2)不適当。フープ筋の折曲げ内法直径は,D16以下で呼び名の数値の3倍以上とする(改修標仕 8.23.5(1),表8.3.1)。2倍では小さすぎる。
- (3)適当。打継面の目荒しは,一般に,面積の15〜30%程度を均等に行う(目荒しの程度は特記による。改修標仕 8.21.3(2))。
- (4)適当。炭素繊維シートの水平方向の重ね継手は柱の各面に分散させ,重ね長さは一般に200mm以上とする。
引っかけ:溶接閉鎖フープも通常の鉄筋と同じく折曲げ内法直径は3d以上(D16以下)。「2倍」は折曲げの最小値を下回る。
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論点ページ:改修・解体の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和7年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月20日(日)実施) No.30。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する