電気鉄道

重要度 B電気設備・施工管理・施工で出題過去問 28問

電気鉄道は、2級電気工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち17回で出題された論点です(収録1078問中28問・重要度B)。出題されるのは電気設備・施工管理・施工です。

要点:き電方式、電車線とトロリ線、鉄道信号と保安装置。

覚える要点

  • ハンガはトロリ線をちょう架線からつり下げる金具、コネクタはトロリ線とちょう架線を電気的に接続する金具(ハンガで電気的に接続は誤り)。ドロッパはコンパウンドカテナリ式で補助ちょう架線をつる金具で、シンプルカテナリ式には使わない
  • 大容量・高速の区間にはコンパウンドカテナリ式・ツインシンプルカテナリ式などを使い、シンプルカテナリ式は中・小容量向き、直接ちょう架式は低速・小容量向き(100km/h以上には使わない)。サードレール式は架空単線式ではない
  • エアセクションは空気の間隔で電気的に区分し電流が途切れず高速運転に適するので駅間に設け、FRPセクションは構内など低速区間用。エアジョイントは機械的な区分で電気的には区分しない。交流区間と直流区間はデッドセクションで区分する
  • トロリ線のジグザグ偏いはパンタグラフのすり板の局部摩耗を防ぐためのもので(離線の抑制ではない)、新幹線の最大偏いは普通鉄道より大きい。張力を大きくすると風による偏いは小さくなる
  • パンタグラフの離線防止はトロリ線の張力を上げる・均一にするなどで行う。トロリ線は電気抵抗(抵抗率)が小さいことが求められる。滑車式バランサは自動張力調整装置
  • 国内の電車線の標準電圧は直流600V・750V・1,500V、交流20kV・25kVで、直流1,000Vはない。エンドアプローチは剛体ちょう架式の用語
  • 電車線路の構造図では、ちょう架線から縦に下がる細い線がハンガ、ハンガでつられた線がトロリ線、トロリ線を保持する腕が可動ブラケット。図の部材の名称を答える問題が繰り返し出る

勉強のしかた:17回すべてで1〜2問出る。ハンガとコネクタとドロッパの区別、ちょう架方式と用途(大容量・高速か低速か)、区分装置(エアセクションとFRPセクション、エアジョイント)、トロリ線の偏いの目的、構造図の部材の名称がほぼ同じ形で出る。電車線路の標準構造図を一度見て、部材の名前と役割を対にして覚える。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、電気鉄道で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 前期 No.28:ジグザグ偏い=すり板の偏摩耗(溝摩耗)防止。離線の防止には,トロリ線の高さをそろえ張力を適正にすることが効く。
  • 令和8年度 前期 No.49:デッドセクション=交直・異相の境界の無電区間。エア・がいし形・FRP セクションは同じ電気方式どうしの区分に用いる。
  • 令和7年度 後期 No.28:直接ちょう架式は路面電車や側線などの低速・小容量向け。大容量区間はツイン・コンパウンド・き電ちょう架など電線の多い方式。
  • 令和7年度 後期 No.49:ちょう架線に掛けて,下端の金具でトロリ線をつかむ一組がハンガイヤー。ドロッパはコンパウンドカテナリ式で補助ちょう架線をつる部材。
  • 令和7年度 前期 No.28:「バランサ」とつくものは自動式(滑車式・ばね式など)。手動式はターンバックルなどで張力を調整する。
  • 令和7年度 前期 No.49:ちょう架線から縦に下がる細い線がハンガ,ハンガでつられた太い線がトロリ線。遠近法で電柱の近くに見えても,ハンガでつられていればトロリ線。

この論点の問題

トロリ線の偏い令和8年度 前期 No.28
デッドセクション令和8年度 前期 No.49
大容量区間のちょう架方式令和7年度 後期 No.28
電車線の部材(トロリ線・ハンガイヤー)令和7年度 後期 No.49
電車線の張力調整装置令和7年度 前期 No.28
交流電化区間の電車線路の構造令和7年度 前期 No.49
電車線の区分装置令和6年度 後期 No.28
カテナリちょう架式電車線の用語令和6年度 前期 No.28
コンパウンドカテナリ式令和6年度 前期 No.49
架空単線式の電車線の架設方式令和5年度 後期 No.30
交流電化区間の電車線路の部材令和5年度 後期 No.51
トロリ線に要求される性能令和5年度 前期 No.30
ドロッパ令和5年度 前期 No.51
架空式の電車線路令和4年度 後期 No.30
エアセクション令和4年度 後期 No.51
電車線の標準電圧令和4年度 前期 No.30
パンタグラフの離線防止対策令和4年度 前期 No.51
トロリ線の偏い令和3年度 後期 No.30
交流電化区間の電車線路の部材令和3年度 後期 No.51
シンプルカテナリ式電車線の金具令和3年度 前期 No.30
シンプルカテナリ式電車線路の構成令和3年度 前期 No.51
速度100km/h以上の区間のちょう架方式令和2年度 後期 No.31
架空式電車線の区分装置令和元年度 後期 No.31
大容量区間のちょう架方式令和元年度 前期 No.31
電車線の偏位平成30年度 後期 No.31
トロリ線に要求される性能平成30年度 前期 No.31
電車線の区分装置(エアセクション)平成30年度 前期 No.43
架空式の電車線路平成29年度 No.31

同じ分野で出る論点

電気設備・施工管理・施工では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。