非常電源・自家発電

重要度 B電気工学・電気設備で出題過去問 24問

非常電源・自家発電は、1級電気工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録911問中24問・重要度B)。出題されるのは電気工学・電気設備です。

要点:自家用発電設備、据置蓄電池、UPS。

覚える要点

  • ガスタービン発電装置と比べたディーゼル発電装置は、構成部品が多く重く、振動が大きく、冷却水が要り、窒素酸化物の濃度が高いが、熱効率はよい。ディーゼル機関は軽負荷で不完全燃焼を起こしやすい
  • ガスタービンは液体燃料(灯油・軽油など)も使え、冷却水は不要で、燃焼用の空気量が多い。「気体燃料に限られる」「冷却水が必要」は誤り
  • ディーゼル機関の冷却で、直結ラジエータ方式は補給水が要らず断水時も運転でき、水槽循環方式は補給水が断たれても水槽の容量の範囲で運転を続けられる
  • 並列冗長UPSは複数台が常時並列運転して負荷を分担する方式、予備機を待機させるのは待機冗長UPS。保守バイパスは保守中に負荷へ給電する経路。常時商用給電方式はふだん商用電源で給電し、ふだんからインバータを経由するのは常時インバータ給電方式
  • 浮動充電は蓄電池を負荷と並列につないで一定電圧で充電しながら負荷に給電する方式、トリクル充電は負荷から切り離して自己放電を補う微小電流で充電する方式
  • 制御弁式鉛蓄電池は通常は密閉状態で内圧が規定値を超えたときにガスを放出し、補水が要らない。ベント形は防まつ構造の排気栓で酸霧が出ないようにした蓄電池で、補水が要る。CS形はHS形より長寿命(HS形は高率放電向き)
  • コージェネレーションの総合エネルギー効率は(発電電力量+回収熱量)÷投入エネルギーで、省エネルギー率とは別。ピークカット運転は受電電力のピーク部分に発電電力を供給する運転。コンバインドサイクルは高温側と低温側の熱機関サイクルを直列に組み合わせたもの

勉強のしかた:10回すべてで2〜3問出る。ディーゼルとガスタービンの比較、UPSの用語(並列冗長と待機冗長、保守バイパス、給電方式)、蓄電池(浮動充電とトリクル充電、制御弁式とベント形)、冷却方式(ラジエータは断水に強い)、コージェネのJIS用語がほぼ同じ形で繰り返し出るので、対になる用語の違いを表にして覚える。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、非常電源・自家発電で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 No.32:断水に強いのはラジエータ方式。冷却塔方式・水槽循環方式は,補給水や水槽の容量が運転を続けられる時間を左右する。
  • 令和8年度 No.33:常時商用給電=ふだんは商用(停電時に切換時間がある),常時インバータ給電=ふだんからインバータ経由(停電時も無瞬断)。
  • 令和7年度 No.32:ガスタービンはNOxが少なく,振動が小さく,冷却水が不要。ディーゼルは効率が高く,燃焼用空気量が少ないので給排気設備が小さくて済む。
  • 令和7年度 No.33:ピークカット=需要のピークを発電で削る。
  • 令和6年度 No.11:CS形=長寿命(クラッド式),HS形=高率放電(短時間大電流向き)。容量は放電時間率(10時間率など)とともに表す。
  • 令和6年度 No.32:ガスタービン:燃料は気体・液体とも可,冷却水不要,空気量大,軽量・低振動,効率はやや低い。

この論点の問題

同じ分野で出る論点

電気工学・電気設備では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。