機器の据付け

重要度 B施工管理法・応用能力で出題過去問 22問

機器の据付けは、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中22問・重要度B)。出題されるのは施工管理法・応用能力です。

要点:冷凍機・冷却塔・ポンプ・送風機・タンクの基礎と据付け、防振、アンカーボルト。

覚える要点

  • 真空または窒素加圧の状態で搬入・据付けした冷凍機は、配管接続の直前まで機内を大気に開放せず、据付け時に気密が保たれていることを確かめる(「大気に開放してから組み立てる・配管を接続する」は誤りの定番)
  • あと施工アンカーは接着系が金属拡張アンカーより許容引抜き力が大きいが、天井スラブ下面の上向き施工には使わず金属拡張アンカーとする。メカニカルアンカーはおねじ形がめねじ形より強く、接着系の打設間隔は呼び径の10倍以上
  • コンクリート基礎は打設後10日間は荷重をかけず、10日経過してから機器を据え付ける(5日は誤り)。耐震計算では地震力が機器の重心に作用するものとし、局部震度法の設計用鉛直震度は水平震度の1/2とする
  • 防振基礎には耐震ストッパーを設け、機器との隙間は防振を妨げない範囲で小さくする(「隙間を大きく」「設けない」は誤り)。共通架台に複数の回転機器を載せるときの防振材は、最も低い回転数に合わせて選ぶ
  • 金属バネは防振ゴムより低い振動数の防振に優れ耐熱・耐油性もよいが、減衰が小さく共振時の振幅が大きくなりサージングが起きやすい。遠心冷凍機は加振力が比較的小さく、防振ゴムパッドが一般的
  • 0.2MPaを超える温水ボイラーの最上部から上部の構造物までは1.2m以上(0.8mは誤り)、側部と壁などは0.45m以上。貯湯タンクの周囲は450mm以上あけ、加熱コイルの引抜きスペースも確保する
  • 飲料用タンクは底部の点検のため基礎と鋼製架台で600mm以上の高さとする。冷却塔を2台近接して置くときはルーバー面の高さの2倍以上離し、補給水口は高置タンクの低水位から3m以上の落差をとる
  • 呼び番号2以上の天吊り送風機は形鋼の架台で支持する(吊りボルトでよいのは2未満)。Vベルトは下側が引張り側、横形ポンプの基礎の間隔は500mm以上、ワイヤーロープは吊り角度が大きいほど張力が大きい

勉強のしかた:毎回2問前後(令和3年度からは1問が二つ選ぶ問題)で、防振の問題が出た年もある。冷凍機を大気に開放しないこと、上向きのあと施工アンカーに接着系を使わないこと、基礎の養生10日、ボイラー上部1.2m、吊り角度と張力の関係が繰り返し出る。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、機器の据付けで間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題B No.5:接着系アンカーは引抜きに強いが、上向きの施工には向かない。この違いが選択肢の作り替えによく使われる。
  • 令和8年度 問題B No.9:防振は「低い振動数ほど防ぎにくい」。複数の機器があるときは一番条件の厳しい低い回転数で決める。
  • 令和8年度 問題B No.26:真空・窒素加圧で据え付けた冷凍機は、配管の接続まで大気に開放しない。上向きのあと施工アンカーは金属拡張アンカーとする。
  • 令和7年度 問題B No.5:防振とストッパーは両立させる。締め付けると防振にならない。
  • 令和7年度 問題B No.26:あと施工アンカーの間隔は呼び径の10倍以上である。
  • 令和6年度 問題B No.5:吊り角度が大きいほど張力が増す。120°で1本当たり荷重と同じ張力になると覚える。

この論点の問題

機器の据付け(基礎・アンカー・地震力)令和8年度 問題B No.5
機器類の防振令和8年度 問題B No.9
機器の据付け(冷凍機・あと施工アンカー)令和8年度 問題B No.26
機器の据付け(アンカー・防振基礎・Vベルト)令和7年度 問題B No.5
機器の据付け(冷却塔・アンカー・ポンプ基礎)令和7年度 問題B No.26
機器の据付け(貯湯タンク・基礎・吊り上げ)令和6年度 問題B No.5
機器の据付け(タンク基礎・ボイラー・冷凍機)令和6年度 問題B No.26
機器の据付け(ファンコイル・基礎の養生・冷凍機)令和5年度 問題B No.5
機器の据付け(あと施工アンカー・Vベルト)令和5年度 問題B No.27
機器の据付け(ポンプ・防振基礎)令和4年度 問題B No.5
機器の据付け(アンカー・タンク基礎・冷却塔)令和4年度 問題B No.27
機器の据付け(受水タンク・ボイラー)令和3年度 問題B No.5
機器の据付け(耐震ストッパー・アンカー・吊り上げ)令和3年度 問題B No.27
機器の据付け(冷却塔・ポンプ・冷凍機)令和2年度 問題B No.9
機器の据付け(あと施工アンカー・耐震)令和2年度 問題B No.10
防振(防振材の選定・金属バネと防振ゴム)令和2年度 問題B No.17
機器の据付け(冷凍機・受水タンク・送風機)令和元年度 問題B No.9
機器の据付け(耐震ストッパ・あと施工アンカー)令和元年度 問題B No.10
機器の据付け(屋外機・冷却塔・送風機・ボイラー)平成30年度 問題B No.9
機器の据付け(ボイラーの離隔・ポンプ基礎・吊り上げ)平成30年度 問題B No.10
機器の据付け(冷凍機・送風機)平成29年度 問題B No.9
アンカーボルト(あと施工アンカーの許容引抜き力)平成29年度 問題B No.10

同じ分野で出る論点

施工管理法・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。