工程管理

重要度 B施工管理法・応用能力で出題過去問 20問

工程管理は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中20問・重要度B)。出題されるのは施工管理法・応用能力です。

要点:工程表の種類と特徴、ネットワーク工程表のクリティカルパス・フロートの計算。

覚える要点

  • フリーフロートは後続イベントの最早開始時刻から、トータルフロートは後続イベントの最遅完了時刻から求める。インターフェアリングフロート=トータルフロート-フリーフロート
  • フリーフロートは使っても後続作業の最早開始時刻に影響しない余裕(「後続作業に遅れが生じる」は誤り)。トータルフロートを使い切るとその経路もクリティカルパスになり、超えた日数だけ工期が延びる
  • クリティカルパスは最早開始時刻と最遅完了時刻が等しいイベントを通り、ダミーを含む経路もクリティカルパスになり得る。合流点の最早開始時刻は、ダミーを通る経路も比べて大きいほうをとる
  • 最遅完了時刻は終点から逆にたどり、そのイベントから出る作業ごとの「後のイベントの最遅完了時刻-所要日数」のうち最小の値をとる
  • クリティカルパス上の作業を短縮しても、次に長い経路との差の分しか工期は縮まない。クリティカルパスが2本あれば、片方にしかない作業を短縮しても工期は変わらない
  • 工期短縮は当初のクリティカルパスだけでなく、短縮で新たにクリティカルパスになる経路も含めて検討する。直列作業の並行化や作業順序の入替えも有効な手段(「してはならない」は誤り)
  • 施工速度を速めると直接費は増え、間接費は減る。両者の和の総工事費が最小となる施工速度が経済速度で、そのときの工期が最適工期(「採算速度」「ともに増加」は誤り)
  • フォローアップは工期の途中で計画と実績を比べて調整すること、山崩しは人員の山積みの平滑化、特急作業時間(クラッシュタイム)は標準作業時間を限界まで短縮した時間。クリティカルパスに次ぐ経路はサブクリティカルパス

勉強のしかた:毎回2問。1問は必ずネットワーク工程表の計算(クリティカルパス・フロート・最早・最遅の時刻)で、ダミーを通る経路の比較が鍵になる。令和3年度からのもう1問は二つ選ぶ問題で、フロートの定義、工期短縮の考え方、経済速度と直接費・間接費が問われる。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、工程管理で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題B No.2:ダミーでつながる経路を見落とすと、クリティカルパスを1本と数えてしまう。作業Bは余裕が1日しかないので、2日遅れると1日だけ工期が延びる。
  • 令和8年度 問題B No.23:総費用(直接費+間接費)が最小になる施工速度が経済速度である。両方が同時に増えるなら最適点は存在しない。
  • 令和7年度 問題B No.2:クリティカルパス上の作業を短縮しても、次に長い経路(ニアクリティカルパス)との差の分しか工期は縮まない。
  • 令和7年度 問題B No.23:フリーフロートは後続作業に影響しない。トータルフロートを使い切ると、その経路はクリティカルになる。
  • 令和6年度 問題B No.2:工期を短縮できるのはクリティカルパス上の作業を短縮したときだけである。ダミーを通る最早開始時刻の比較(④はC経由の8日ではなくD経由の9日)を落とさない。
  • 令和6年度 問題B No.23:直接費と間接費の合計が最小になる施工速度が最適工期(経済速度)である。

この論点の問題

ネットワーク工程表(クリティカルパスと余裕)令和8年度 問題B No.2
工程管理(ネットワーク・施工速度と費用)令和8年度 問題B No.23
ネットワーク工程表(クリティカルパス・フロート)令和7年度 問題B No.2
工程管理(フリーフロート・工期短縮)令和7年度 問題B No.23
ネットワーク工程表(クリティカルパスとフロート)令和6年度 問題B No.2
工程管理(工程表と工期・費用)令和6年度 問題B No.23
ネットワーク工程表(クリティカルパスとフロート)令和5年度 問題B No.2
工程管理(クリティカルパス・配員計画・経済速度)令和5年度 問題B No.24
ネットワーク工程表(フロートと遅延)令和4年度 問題B No.2
工程管理(工程表の作成とネットワーク)令和4年度 問題B No.24
ネットワーク工程表(クリティカルパスとフロート)令和3年度 問題B No.2
工程管理(フロート・最適工期)令和3年度 問題B No.24
工程管理(スケジューリング・日程短縮)令和2年度 問題B No.3
ネットワーク工程表(フロートと結合点時刻)令和2年度 問題B No.4
工程管理の用語(フォローアップ・山崩し)令和元年度 問題B No.3
ネットワーク工程表(クリティカルパスとフロート)令和元年度 問題B No.4
工程管理(経済速度・クリティカルパス・ダミー)平成30年度 問題B No.3
ネットワーク工程表(クリティカルパスとフロート)平成30年度 問題B No.4
工程管理(総合工程表・日程短縮)平成29年度 問題B No.3
ネットワーク工程表(クリティカルパスとフロート)平成29年度 問題B No.4

同じ分野で出る論点

施工管理法・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。