品質管理

重要度 B施工管理法・応用能力で出題過去問 20問

品質管理は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中20問・重要度B)。出題されるのは施工管理法・応用能力です。

要点:品質管理の手法(QC七つ道具)、検査(全数・抜取り)、ISO 9000・14000。

覚える要点

  • パレート図は件数の多い順の棒グラフと累積比率の折れ線で、不良項目の順位と全体に占める割合が分かる。特性要因図は特性と要因の関係を魚の骨の形に整理した図で、両者の説明を入れ替えた選択肢が定番
  • 管理限界線でデータの時間的変化や異常なばらつきが分かるのは管理図、分布の形やばらつきが分かるのはヒストグラム(時間的変化は分からない)、2つのデータの相関が分かるのは散布図。層別はデータをグループに分けて傾向をつかむ手法
  • QC工程図は、工程の流れに沿って管理項目・管理水準・管理方法と、管理値を外れたときの処置を定めたもの。建設工事は一品生産でも統計的手法による品質管理は有効
  • 全数検査は、不良が重大な影響を与えるものや確実に良品だけを選びたいもの(取外し困難な機器の試験、配管の水圧試験、防火区画貫通部の穴埋め、試運転調整など)に適用する
  • 抜取検査は、破壊検査になるもの、電線などの連続体、多数でばらつきの少ないもの(防火ダンパー用ヒューズの作動試験など)で、合格ロットにある程度の不良品の混入が許される場合に適用する
  • 計量抜取検査はロットの特性値がほぼ正規分布とみなせることが前提で、ダクトの板厚・寸法などの計量値に使う。計数抜取検査には不良個数による検査と欠点数による検査がある
  • 品質管理の効果は品質の向上・均一化のほか手直しの減少や工事原価の低減で、「デメリットは工事費の増加」「品質と原価は常にトレードオフ」は誤り。PDCAは計画→実施→チェック→処置(改善)の順
  • ISO 9000ファミリーは製品やサービスを作り出すプロセス(品質マネジメントシステム)の規格で、要求事項は組織の状況に応じて適用する。ISO 14000ファミリーは環境マネジメントシステムの規格で、基準値を定めたものではない

勉強のしかた:毎回2問(令和3年度からは1問が二つ選ぶ問題)。QC七つ道具は図と説明の入れ替え(とくにパレート図・特性要因図・管理図)が定番で、二つ選ぶ問題では全数検査と抜取検査の使い分け、計量と計数の抜取検査、ISOが出る。誤りは二つあるので、一つ見つけても残りを確かめる。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、品質管理で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題B No.3:パレート図=重点項目(順位・割合)、特性要因図=原因の洗い出し、ヒストグラム=ばらつきの分布。
  • 令和8年度 問題B No.24:不良が人命や安全に直結するもの(防火区画貫通部、試験・検査を省けないもの)は全数検査とする。
  • 令和7年度 問題B No.3:管理限界線が出てきたら管理図、累積比率の折れ線と「大きい順の棒グラフ」ならパレート図である。
  • 令和7年度 問題B No.24:全数検査は「不良が1つでもあると重大な影響があるもの」(高額機器、配管の水圧試験など)、抜取検査は「連続体・多量のもの・破壊検査」である。
  • 令和6年度 問題B No.24:抜取検査の条件:ロットとして処理できる、不良品の混入がある程度許される、試料をランダムに抜き取れる、品質基準が明確。
  • 令和5年度 問題B No.3:パレート図=不良項目の順位と累積比率、特性要因図=原因と結果の関係(魚の骨)と対で覚える。

この論点の問題

同じ分野で出る論点

施工管理法・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。