建築設備
重要度 A共通で出題過去問 30問
建築設備は、1級建築施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録760問中30問・重要度A)。出題されるのは共通です。
要点:電気設備・避雷設備・給排水設備・空気調和設備・消火設備・防災設備・昇降機。
覚える要点
- 低圧は交流600V以下・直流750V以下、高圧は低圧を超え7,000V以下、特別高圧は7,000V超(直流のほうが低圧の上限が大きい)。動力の電動機は三相3線式200V、大規模ビルの配電は三相4線式400V級を使う
- コンクリートに埋め込む金属管は厚さ1.2mm以上。PF管は自己消火性があり屋内の隠ぺい・露出配管に使えるが、自己消火性のないCD管はコンクリート埋設に限る。地中電線路にはケーブルを用い、IV電線は使えない
- 避雷設備は高さ20mを超える建築物に設け、20mを超える部分を保護する。危険物の倉庫は指定数量の10倍以上で必要。鉄骨・鉄筋は構造体利用の引下げ導線にでき、環状接地極は深さ0.5m以上・壁から1m以上離して埋設する
- 受水槽を経由するのは高置水槽・圧力水槽・ポンプ直送方式、経由しないのは水道直結直圧・増圧方式。引込み管に増圧給水装置を直結するのは水道直結増圧方式で、ポンプ直送方式とする説明は誤り
- 排水トラップの封水深は5〜10cm、排水槽の底の勾配は吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下(排水横管の勾配と混同しない)。給水タンクのマンホールは直径60cm以上の円が内接するものとする。通気管はトラップの封水を保護する
- CAV方式は風量を一定にして送風温度を変え、風量を変えるのはVAV方式。ゾーンごとに冷房と暖房を同時に行えるのは4管式で、2管式は冷水と温水を切り替える。開放式冷却塔は水の蒸発の気化熱で冷却する
- スプリンクラーの閉鎖型ヘッドは火災の熱で開放する(煙の感知は誤り)。泡消火は油火災向きで電気室に適さず、汚損のない不活性ガス消火は電気室・収蔵庫向き。地階などに送水口から送水するのは連結散水設備
- エスカレーターの定格速度は勾配8°以下で50m/分、8°を超え30°以下で45m/分。エレベーターの床先の水平距離は4cm以下、定員は1人65kgで計算し、火災時管制運転は避難階に停止させる(地震時は最寄階)
勉強のしかた:10回すべてで3問出る。電気設備と避雷設備、給排水設備と空気調和設備、昇降設備と消火設備がほぼ1年おきに入れ替わって出る。低圧の電圧区分、避雷設備の高さ20m、受水槽を使う給水方式、CAVとVAVの違い、エスカレーターの45m/分、閉鎖型ヘッドは熱で開くことが繰り返し誤りの選択肢になる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、建築設備で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 No.17:避雷設備の設置義務は,建築基準法では高さ20m超,危険物施設では指定数量の10倍以上。
- 令和8年度 No.18:排水槽の底は急勾配(1/15〜1/10)。排水横管の勾配(管径65mm以下で1/50以上など)と混同しない。
- 令和8年度 No.19:スプリンクラーヘッドは熱で開く。「煙を感知」は自動火災報知設備の煙感知器の話である。
- 令和7年度 No.17:低圧:交流600V・直流750V以下,高圧:7,000V以下,特別高圧:7,000V超。
- 令和7年度 No.19:エスカレーター:勾配30°以下,8°以下は50m/分,8°超は45m/分。
- 令和6年度 No.17:避雷設備は「20m」。15mは出てこない。
この論点の問題
避雷設備令和8年度 No.17
排水設備(排水槽・掃除口・トラップ・通気管)令和8年度 No.18
防災設備(消火設備)令和8年度 No.19
電気設備(電圧の種別・配電方式)令和7年度 No.17
給排水設備(給水方式・エアチャンバー・通気管)令和7年度 No.18
昇降設備(エレベーター・エスカレーター)令和7年度 No.19
避雷設備令和6年度 No.17
空気調和設備令和6年度 No.18
消火設備令和6年度 No.19
電気設備(電圧の種別・電線管・接地)令和5年度 No.17
給排水設備(給水方式・排水勾配)令和5年度 No.18
エレベーター(管制運転・定員・照明)令和5年度 No.19
避雷設備令和4年度 No.17
空気調和設備令和4年度 No.18
消火設備令和4年度 No.19
電気設備(電圧の種別・配電方式)令和3年度 No.17
給水設備の給水方式令和3年度 No.18
昇降設備(エレベーター・エスカレーター)令和3年度 No.19
避雷設備令和2年度 No.17
空気調和設備の方式令和2年度 No.18
消火設備令和2年度 No.19
電気設備(電線・電線管)令和元年度 No.17
給水設備の給水方式令和元年度 No.18
昇降設備(エレベーター)令和元年度 No.19
避雷設備平成30年度 No.17
空気調和設備の方式平成30年度 No.18
消火設備の消火原理と適用平成30年度 No.19
電気設備(電圧の種別・金属管・接地)平成29年度 No.17
給排水設備(エアチャンバー・トラップ・給水タンク)平成29年度 No.18
昇降設備(エレベーター・エスカレーター)平成29年度 No.19
同じ分野で出る論点
共通では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。