ダクトの施工

重要度 B施工管理法・応用能力で出題過去問 20問

ダクトの施工は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中20問・重要度B)。出題されるのは施工管理法・応用能力です。

要点:ダクトの工法(共板フランジ・アングルフランジ)、吊り・支持、防火区画の貫通、吹出口。

覚える要点

  • 横走りダクトの吊り間隔は、アングルフランジ工法が3,640mm以下(低圧・高圧で同じ)、スライドオンフランジ工法が3,000mm以下、共板フランジ工法が2,000mm以下、スパイラルダクトが4,000mm以下
  • 横走り主ダクトの形鋼振れ止め支持は12m以下ごと(15m・25mは誤り)、立てダクトは各階1か所以上。呼称寸法300以下のスパイラルダクトは、吊り金物の代わりに亜鉛鉄板を帯状に加工したものを使える
  • 低圧ダクトは常用圧力が+500Pa以下・-500Pa以内の部分に使い、それを超えると高圧ダクト(±700Pa・±980Paは誤り)。亜鉛鉄板製の長方形排煙ダクトは高圧ダクトの板厚とする
  • スパイラルダクトはらせん状の甲はぜが補強になり、高圧ダクトにも使える(「使えない」は誤りの定番)。差込接合はビス止めのあと継目にシール材を塗り、ダクト用テープを二重巻きする
  • 共板フランジ工法の押さえ金具は再使用せず、ダクト端部から150mm以内・相互の間隔200mm以内に付ける(寸法によらず1か所は誤り)。コーナーボルト工法のガスケットの継目はコーナー部を避けて重ねる
  • 送風機の吐出し口直後の風量調整ダンパーは軸を羽根車の軸と直角にし、吐出し口から曲り部までは羽根径の1.5倍以上離す。消音エルボがあるときは、風量調整ダンパーをその上流側に付ける
  • シーリングディフューザーは最小拡散半径が重ならないように配置する(重なるとドラフトが出る)。チャンバーの点検口は、正圧なら内開き、負圧なら外開き(圧力で扉が枠に押し付けられる向き)
  • 排煙機と排煙ダクトはたわみ継手を介さずフランジ接合とする。保温しないダクトは長辺450mmを超えると補強リブを入れ、長方形ダクトのかどの継目は2か所以上(長辺750mm以下は1か所以上)

勉強のしかた:毎回2問(令和3年度からは1問が二つ選ぶ問題)。工法ごとの吊り間隔(3,640・3,000・2,000・4,000mm)と振れ止め12m、低圧ダクトの±500Pa、スパイラルダクトが高圧にも使えること、送風機直後のダンパーの軸の向き、最小拡散半径を重ねないことが繰り返し出る。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、ダクトの施工で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題B No.7:「最小拡散半径は重ねない」「最大拡散半径の届かない所を作らない」の2つを組で覚える。
  • 令和8年度 問題B No.28:案内羽根は気流を直接受けて振動しやすいので、ダクトより薄くはしない。
  • 令和7年度 問題B No.7:吐出直後のダンパーは羽根車の軸と「直角」。点検口は内外の圧力で扉が閉まる向きに開く。
  • 令和7年度 問題B No.28:ダクトの圧力区分は、低圧±500Pa、高圧1は+1,000Pa・-1,000Paまで、高圧2は+2,500Pa・-2,000Paまでである。
  • 令和6年度 問題B No.7:吊り間隔は、アングルフランジ3,640mm、スライドオンフランジ3,000mm、共板フランジ2,000mm、スパイラルダクト4,000mmと整理する。
  • 令和6年度 問題B No.28:Nシールは四隅、Aシールは縦方向のはぜ、Bシールはダクト接続部、Cシールはリベット・ボルトの貫通部。

この論点の問題

ダクトの施工(共板フランジ・吹出口)令和8年度 問題B No.7
ダクトの施工(ガスケット・案内羽根)令和8年度 問題B No.28
ダクトの施工(フランジ・ダンパー・点検口)令和7年度 問題B No.7
ダクトの施工(吊り間隔・ダクト内圧・排煙ダクト)令和7年度 問題B No.28
ダクトの施工(吊り間隔・補強・防火ダンパー)令和6年度 問題B No.7
ダクトの施工(振れ止め・シール・継目)令和6年度 問題B No.28
ダクトの施工(低圧ダクトの圧力・フランジ)令和5年度 問題B No.7
ダクトの施工(押さえ金具・排煙ダクト・VAV)令和5年度 問題B No.29
ダクトの施工(スパイラルダクト・排煙口)令和4年度 問題B No.7
ダクトの施工(送風機まわり・耐震支持)令和4年度 問題B No.29
ダクトの施工(フランジ工法・スパイラルダクト)令和3年度 問題B No.7
ダクト及びダクト附属品の施工(排煙ダクト・振れ止め)令和3年度 問題B No.29
ダクトの施工(ダクト内圧・ダンパー・排煙機)令和2年度 問題B No.13
ダクトの施工(スパイラルダクト・吹出口・補強リブ)令和2年度 問題B No.14
ダクトの施工(支持・チャンバー点検口)令和元年度 問題B No.13
ダクトの施工(分岐・吊り金物・排煙口)令和元年度 問題B No.14
コーナーボルト工法ダクトの施工(ガスケット・シール)平成30年度 問題B No.13
ダクトの施工(吹出口・スパイラルダクト・ダンパー)平成30年度 問題B No.14
ダクトの施工(角の継目・ダンパー)平成29年度 問題B No.13
ダクトの施工(点検口・押さえ金具・VAV)平成29年度 問題B No.14

同じ分野で出る論点

施工管理法・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。