延段の施工(天端の高さ・目地・石の張り方)
これは2級造園施工管理技士 第一次検定 令和5年度 後期(2023年11月19日(日)実施) No.40の問題です。論点は「庭園の施工」(重要度B・解答の形は4つの選択肢から当てはまるものを全て選ぶ形式)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
延段の施工に関する記述のうち,適当なものを全て選びなさい。
次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事に関して,以下の問題37〜40について答えなさい。
〔工事に係る条件〕
・本工事は,関東地方の近隣公園の供用区域において,上記の工事数量表に基づき施工するものである。
・移植工のヤブツバキは約400m離れた別の公園から移植する。
・延段の施工に当たっては,全て不整形な自然石を使用する。
・工期は2月20日から6月30日までである。
〔工事数量表〕
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 植栽工 | 高木植栽工 | ヤマボウシ | H(m) 3.5、C(m) 0.21、W(m) ―、株立数 3本立 | 本 | 4 | |
| 植栽工 | 高木植栽工 | シラカシ | H(m) 3.5、C(m) 0.18、W(m) 1.0、株立数 ― | 本 | 20 | |
| 移植工 | 高木移植工 | ヤブツバキ | H(m) 7.0、C(m) 0.80、W(m) 3.0、株立数 ― | 本 | 5 | |
| 園路広場整備工 | 石材系舗装工 | 延段 | W:1.0m L:30.0m | m² | 30 | |
| 公園施設等撤去・移設工 | 公園施設撤去工 | 公園施設撤去 | ベンチ | 基 | 4 |
解答欄
正解
正解:(1) 天端の高さは,地表面から3cm上がりで仕上げた。 / (4) 周辺部の角石,耳石を先に並べ,その後,中央部分を張りつけた。
この 2 つを全て選び、ほかは選ばないときに正解です。
解き方
- 延段は、大小の石を組み合わせて帯状に敷き詰めた園路で、天端の高さは地表面から一般に3cm程度上げて仕上げる。高くしすぎるとつまずきやすく、低すぎると泥がかぶり水がたまる。
- 目地は、四つ目地や通り目地(目地が一直線に通るもの)を避け、石どうしの結びつきが強く見えるようにする。大きな石の周りを小さな石で取り巻く張り方は「八つ巻き」と呼ばれ、見苦しいので避ける。
- 施工は、まず周辺部に角石・耳石(縁の石)を並べて輪郭を決め、その後に中央部分を張りつけるのが一般的である。よって(1)(4)が適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。延段の天端は地表面から一般に3cm程度上げて仕上げる。
- (2)適当でない。通り目地は石の結びつきが弱く見えるため避ける。
- (3)適当でない。大きな石の周りを小さな石で取り巻く八つ巻きは避ける。
- (4)適当。周辺部の角石・耳石を先に並べ、その後に中央部を張る。
引っかけ:延段・敷石の禁忌は「四つ目地・通り目地・八つ巻き」。目地は三つ目地を基本とする。
同じ論点の過去問
令和7年度 後期 No.16滝石組の役石(水落石)
令和7年度 後期 No.38自然石の延段の施工
令和7年度 前期 No.20飛石の打ち方(千鳥がけの図)
令和6年度 後期 No.16竹垣の種類(建仁寺垣の図)
令和6年度 後期 No.20茶庭の中潜りの役石
論点ページ:庭園の施工の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和5年度 後期の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第一次検定 令和5年度 後期(2023年11月19日(日)実施) No.40。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する