コンクリート工事

重要度 B躯体施工・応用能力で出題過去問 20問

コンクリート工事は、1級建築施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録760問中20問・重要度B)。出題されるのは躯体施工・応用能力です。

要点:調合、運搬・打込み・締固め、養生、暑中・寒中コンクリート。

覚える要点

  • 単位セメント量の最小値は270kg/m³、単位水量の最大値は185kg/m³、空気量は4.5%、塩化物量は塩化物イオン量で0.30kg/m³以下。水セメント比の最大値は普通ポルトランドセメントで65%、再生骨材Hを使う場合は60%
  • アルカリシリカ反応で無害と判定されない骨材も、アルカリ総量を3.0kg/m³以下とするなどの抑制対策をとれば使える。水セメント比を小さくすると塩化物イオンの浸透に対する抵抗性が高まる。偏平な骨材はワーカビリティーを悪くする
  • 構造体強度補正値はセメントの種類と打込みから材齢28日までの予想平均気温で定める。実績がない場合の標準偏差は2.5N/mm²又は0.1×調合管理強度の大きい方。スランプは調合管理強度33N/mm²未満で18cm以下
  • 練混ぜ開始から打込み終了までは外気温25℃以下で120分以内、25℃を超えると90分以内(高強度コンクリートは外気温によらず120分以内)。暑中・マスコンクリートの荷卸し時の温度は35℃以下
  • 輸送管の呼び寸法は粗骨材の最大寸法20・25mmで100A以上、ベント管の水平換算長さは実長の3倍。先送りモルタルは富調合とし、型枠内に打ち込まず廃棄する
  • 棒形振動機の加振は1か所5〜15秒程度でセメントペーストが浮き上がるまで、挿入間隔は60cm以下(60秒は長すぎる)。打重ねは先に打ち込んだコンクリートの再振動可能時間以内に行う
  • 湿潤養生の期間は早強ポルトランドセメント3日以上、普通ポルトランドセメント5日以上。厚さ18cm以上の部材は圧縮強度10N/mm²以上(計画供用期間の級が短期・標準)で打ち切れる。散水は凝結の終了後に行う
  • 打込み後5日間以上(早強は3日間以上)はコンクリート温度を2℃以上に保つ。寒中コンクリートの初期養生は圧縮強度5N/mm²まで。基礎・梁側・柱・壁のせき板の最小存置期間は圧縮強度5N/mm²以上となるまで

勉強のしかた:10回すべてで2問出て、応用能力(No.52・56・57)でも出る。調合(単位セメント量270kg/m³・単位水量185kg/m³)、運搬・打込み(25℃で120分と90分、荷卸し温度35℃、加振5〜15秒、輸送管100A)、養生(湿潤養生の日数と打切り強度10N/mm²、2℃以上を5日間)の数値の入れ替えが毎回の出題の中心である。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、コンクリート工事で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 No.27:荷卸し時の温度の上限は暑中・マスとも35℃。練混ぜから打込み終了は25℃以下で120分,25℃を超えると90分。
  • 令和8年度 No.52:骨材は「球形に近く,粒度分布のよいもの」がワーカビリティー・単位水量の両面で有利。
  • 令和7年度 No.26:単位水量の最大値185kg/m³,単位セメント量の最小値270kg/m³をセットで覚える。
  • 令和7年度 No.27:打切り強度10N/mm²(短期・標準),15N/mm²(長期・超長期)。初期凍害防止の5N/mm²と混同しない。
  • 令和6年度 No.52:棒形振動機は挿入間隔60cm以下(標仕6.6.5(3))。「60」を加振時間にすり替えた引っかけである。
  • 令和5年度 No.56:スランプの境目は調合管理強度33N/mm²(未満18cm・以上21cm)。

この論点の問題

同じ分野で出る論点

躯体施工・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。