コンクリートの調合(空気量・強度補正値・単位セメント量)
これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年6月13日(日)実施) No.25の問題です。論点は「コンクリート工事」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・現行の法令・基準との関係が読めます。
コンクリートの調合に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(4) 単位セメント量が過小のコンクリートは,水密性,耐久性が低下するが,ワーカビリティーはよくなる。
解き方
- 単位セメント量が過小になると,ペースト量が不足してコンクリートのワーカビリティーが悪くなり,充填不良などの原因となる。
- 水密性・耐久性の低下とともにワーカビリティーも悪くなるので,(4)が不適当である。
- 調合管理強度は,日本建築学会のJASS 5では品質基準強度に,標仕(平成31年版)6.3.2では設計基準強度に,構造体強度補正値を加えた値とする。構造体強度補正値はセメントの種類と打込みから材齢28日までの予想平均気温に応じて定める(標仕 表6.3.2)。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。AE剤等を用いる普通コンクリートの調合上の空気量は4.5%とする。
- (2)適当。構造体強度補正値は,セメントの種類と予想平均気温の範囲に応じて定める。
- (3)適当。JASS 5の定義では,調合管理強度=品質基準強度+構造体強度補正値である(標仕6.3.2では設計基準強度+構造体強度補正値)。
- (4)不適当。単位セメント量が過小だとワーカビリティーも悪くなる。
現行法令との関係:公共建築工事標準仕様書(平成31年版・令和4年版・令和7年版の6.3.2(ア)(a))は,調合管理強度を「設計基準強度(Fc)に構造体強度補正値(S)を加えた値」としており,品質基準強度という語は用いていない。「品質基準強度に構造体強度補正値を加えたもの」は日本建築学会のJASS 5の定義で,品質基準強度は設計基準強度と耐久設計基準強度の大きいほうの値である。耐久設計基準強度が設計基準強度以下であれば両者は同じ値になる。この記述はJASS 5の定義どおりで適当であり,答えは変わらない。
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→令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年6月13日(日)実施) No.25。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する