防水・シーリング
重要度 B仕上施工・応用能力で出題過去問 20問
防水・シーリングは、1級建築施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録760問中20問・重要度B)。出題されるのは仕上施工・応用能力です。
要点:アスファルト防水・改質アスファルトシート防水・合成高分子系シート防水・塗膜防水、シーリング工事。
覚える要点
- アスファルトの溶融温度の上限は一般に270℃程度、低煙・低臭タイプは240℃程度。ルーフィング類の重ね幅は100mm以上で、平場を先に張り、立上り部を平場に150mm以上張り掛ける
- アスファルト防水の出隅・入隅は、平場に先立ち幅300mm以上のストレッチルーフィングを最下層に増張りする。入隅を三角形の面取りにするのはアスファルト防水で、改質アスファルトシート防水などは入隅を直角にする
- 改質アスファルトシートトーチ工法の重ね幅は100mm以上、ALCパネル下地のプライマーは0.4kg/m²で2回に分けて塗り、ALCパネルの短辺接合部には幅50mm程度の絶縁用テープを張る
- 加硫ゴム系シートは重ね幅100mm以上(立上りと平場は150mm以上)で、出入隅角は張付け前に非加硫ゴム系シートで増張りする。塩化ビニル樹脂系シートは熱風融着又は溶剤溶着で重ね40mm以上、出入隅角は張付け後に成形役物を張る
- ウレタンゴム系塗膜防水の塗継ぎの重ね幅は100mm以上、補強布の重ね幅は50mm以上。通気緩衝シートは重ねずに突付けとして継目にテープを張り、脱気装置は50〜100m²に1か所程度設ける
- シリコーン系シーリング材のボンドブレーカーにはポリエチレンテープを使う(シリコーンコーティングテープは接着してしまう)。ワーキングジョイントは2面接着、コンクリートの打継ぎ・ひび割れ誘発目地は3面接着
- ALCなど表面強度の小さい被着体には低モジュラスのシーリング材を使う。先打ちのポリサルファイド系に変成シリコーン系は打ち継げる。打始めは交差部から、打継ぎは交差部・角部を避けてそぎ継ぎとする
- ワーキングジョイントの目地深さは目地幅の1/2〜2/3程度、丸形バックアップ材は目地幅より20〜30%大きい直径とする。被着体が5℃以下又は50℃以上になるおそれがあるときは施工しない
勉強のしかた:10回すべてで2問出て、応用能力(No.54・58)でも出る。シート防水の出入隅角(加硫ゴム系は張付け前に非加硫ゴム系で増張り、塩ビ系は張付け後に成形役物)、塗膜防水の重ね幅(塗継ぎ100mm・補強布50mm、通気緩衝シートは突付け)、シーリングのボンドブレーカーと2面接着・3面接着の区別が繰り返し出る。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、防水・シーリングで間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 No.31:塗膜防水の重ね幅は「塗継ぎ100mm以上,補強布50mm以上」。通気緩衝シートは突付け。
- 令和8年度 No.54:加硫ゴム系は「張付け前に非加硫ゴム系シートで増張り」,塩化ビニル樹脂系は「張付け後に成形役物」。
- 令和7年度 No.32:ALC・表面強度の小さい下地は低モジュラス。
- 令和6年度 No.31:出入隅角は、加硫ゴム系=張付け前に増張り、塩ビ系=張付け後に成形役物。
- 令和6年度 No.54:通気緩衝シートを重ねると重なり部が厚くなり不陸の原因になる。塗継ぎの重ね幅100mm以上と補強布の重ね幅50mm以上は区別する。
- 令和5年度 No.58:「打始めは交差部から,打継ぎは交差部を避ける」。シリコーン系のボンドブレーカーはポリエチレンテープ。
この論点の問題
塗膜防水(ウレタンゴム系・ゴムアスファルト系)令和8年度 No.31
合成高分子系ルーフィングシート防水令和8年度 No.54
改質アスファルトシート防水トーチ工法令和7年度 No.31
シーリング工事(モジュラス・3面接着・打継ぎ)令和7年度 No.32
合成高分子系ルーフィングシート防水令和6年度 No.31
塗膜防水(ウレタンゴム系・ゴムアスファルト系)令和6年度 No.54
アスファルト防水・改質アスファルトシート防水令和5年度 No.31
シーリング工事令和5年度 No.58
合成高分子系ルーフィングシート防水令和4年度 No.31
シーリング工事(接着・打継ぎ)令和4年度 No.32
ウレタンゴム系塗膜防水令和3年度 No.31
屋根保護アスファルト防水工事令和3年度 No.58
合成高分子系ルーフィングシート防水令和2年度 No.34
シーリング工事(ボンドブレーカー・打継ぎ)令和2年度 No.35
改質アスファルトシート防水トーチ工法令和元年度 No.34
塗膜防水(ウレタンゴム系・ゴムアスファルト系)令和元年度 No.35
合成高分子系ルーフィングシート防水平成30年度 No.34
シーリング工事平成30年度 No.35
アスファルト防水の密着工法平成29年度 No.34
ウレタンゴム系塗膜防水平成29年度 No.35
同じ分野で出る論点
仕上施工・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。