送配電設備の施工
重要度 B施工で出題過去問 21問
送配電設備の施工は、1級電気工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録911問中21問・重要度B)。出題されるのは施工です。
要点:架空送電線の延線、架空配電線・架空引込線、地中電線路と管路。
覚える要点
- 延線用ワイヤロープは電線のより方向と同じ方向のよりのものを使う(反対方向は不適当)。電線の引上げ箇所で電線が浮き上がるおそれのある場所には、電線を上下から挟んで押さえる垂直2輪金車を使い、立金車は不適当
- ACSRのニッキング(素線の傷)を抑えるには径の大きな金車を使う。メッセンジャワイヤの巻取り・繰出し・停止・変速には架線ウインチを使い、緊線ウインチは緊線作業用。鉄道や高速道路の横断箇所の延線には電線の垂下に対する防護設備を設ける
- 緊線弛度の測定で、両支持点から下げる長さが等しい(a=b=d)のが等長法、異なる長さから√a+√b=2√dで求めるのが異長法
- ケーブルを管路に引き入れるときは、水平屈曲部に近いほうのマンホールから引き入れて引入張力を小さくする。傾斜地の管路のケーブルの滑落防止には滑落防止金具(ストッパ)を使い、プーリングアイは引入れ用の金具
- 単心ケーブル1条を鋼管(SGP)に収めると電磁誘導で管が発熱するので使わない。防水鋳鉄管とFEP(波付硬質合成樹脂管)の接続には専用の接続材を使い、ねじ切りの鋼管継手は使えない。軟弱地盤の管路には沈下に追従できる管を使う
- 現場打ちマンホールの根切り深さの測定はレベルで行う(レーザ鉛直器は鉛直線を出す器械)。有線電気通信設備の架空電線は車道上で路面から5m以上、低圧の強電流ケーブルとは30cm以上離す
勉強のしかた:10回すべてで1〜3問出る。架空送電線の延線・緊線(金車・ワイヤロープ・ウインチの使い分け、弛度の測定法)と地中電線路(引入れの方向、プーリングアイと滑落防止、単心ケーブルと鋼管)が交互に出る。工具・金具の名称と用途を対にして覚え、同じ誤りの選択肢が繰り返し出るので過去問で確かめておく。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、送配電設備の施工で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 No.70:延線用ワイヤロープのよりは電線と「同じ方向」。浮き上がるおそれのある箇所は垂直2輪金車。
- 令和8年度 No.76:プーリングアイ=引入れ用。
- 令和7年度 No.70:等長法:a = b = d,異長法:√a + √b = 2√d。弛度が大きすぎると地上高の不足,小さすぎると張力の過大を招く。
- 令和7年度 No.76:高さ・深さ=レベル,鉛直=レーザ鉛直器・下げ振り。
- 令和6年度 No.70:浮き上がりを押さえるのは,電線を上下から挟む「垂直2輪金車」。名前の「立」から浮き上がり防止と結び付けない。
- 令和5年度 No.73:延線=架線ウインチ・延線車・金車,緊線=緊線ウインチ。
この論点の問題
架空送電線路の延線・緊線工事令和8年度 No.70
地中電線路のケーブルの布設令和8年度 No.76
架線の弛度の測定方法(等長法)令和7年度 No.70
現場打ちマンホールの施工令和7年度 No.76
架空送電線路の延線・緊線工事令和6年度 No.70
架空送電線路の延線工事令和5年度 No.73
地中電線路のケーブルの布設令和5年度 No.79
架線のたるみ(弛度)の測定方法令和4年度 No.73
地中電線路の管路の施工令和4年度 No.79
架空送電線工事のワイヤロープ令和3年度 No.73
高圧地中電線路の管路工事令和3年度 No.79
架空送電線の架線工事令和2年度 No.61
有線電気通信設備令和2年度 No.66
地中電線路の施工令和2年度 No.67
架空送電線路の延線・緊線令和元年度 No.61
現場打ちマンホールの施工令和元年度 No.67
緊線弛度の測定方法平成30年度 No.61
高圧地中電線路の管路工事平成30年度 No.67
架空送電線路の施工平成29年度 No.61
有線電気通信設備の架空電線平成29年度 No.66
地中電線路の施工平成29年度 No.67
同じ分野で出る論点
施工では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。