コンクリート・擁壁
重要度 B土木・建築・設備で出題過去問 20問
コンクリート・擁壁は、1級造園施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録650問中20問・重要度B)。出題されるのは土木・建築・設備です。
要点:コンクリートの性質と施工(打込み・締固め・養生、暑中・寒中コンクリート)、擁壁の形式、石積み。
覚える要点
- 練混ぜから打終わりまでの時間は、外気温25℃以下で2時間以内、25℃を超えると1.5時間以内(20℃で3時間は誤り)。暑中コンクリートは日平均気温25℃超で、打込み時のコンクリート温度を35℃以下とする
- 寒中コンクリートは日平均気温4℃以下で、単位水量をできるだけ少なくし、初期凍害を防止できる強度が得られるまで5℃以上、その後2日間は0℃以上に保つ。給熱養生の後は急冷を避けて徐々に外気温に近づける
- 普通ポルトランドセメントの湿潤養生期間の標準は、日平均気温15℃以上で5日、10℃以上で7日、5℃以上で9日(「10℃以上15℃未満で5日」が繰り返し出る誤り)
- 1層の打込み高さは40〜50cm以下とし、打ち重ねでは棒状バイブレータを下層のコンクリート中に10cm程度挿入する。柱と梁が連続する構造は、柱の沈下がほぼ終わってから梁を打ち込む(沈みひび割れの防止)
- 仕上げはしみ出た水を取り除いてから行い、滑らかで密実な表面は作業が可能な範囲でできるだけ遅い時期に金ごてで強い力を加えて仕上げる(「締固め後速やかに軽く」は誤り)。固まり始めるまでのひび割れはタンピングで直す
- 重力式擁壁は躯体の自重で土圧に抵抗し、一般に高さ5m程度以下で基礎地盤の良好な所に用いる(杭基礎・軟弱地盤・高さ10m以上は誤り)。伸縮目地は無筋コンクリートで10m以下、鉄筋コンクリートで15〜20m間隔
- 片持ばり式擁壁(逆T型・L型)はたて壁と底版からなり、躯体自重とかかと版上の土の重量で抵抗し、杭基礎にも適する。もたれ式擁壁は地山や切土部にもたれて自重で抵抗し、基礎地盤が堅固な所に用いる。両者の説明の入替えが出る
- ブロック積(石積)擁壁は背面の土圧が小さい切土部などの法面保護に用い、適用高さは一般に7m程度以下。積み方は練積の谷積が原則(布積は誤り)、水抜き孔は2〜3m²に1箇所の割合で設ける
勉強のしかた:毎回2問出て、コンクリートの施工と擁壁が1問ずつ。コンクリートは練混ぜから打終わりまでの時間(2時間・1.5時間)、湿潤養生の日数(5・7・9日)、金ごて仕上げの時期、暑中・寒中の温度が数値を変えて繰り返し出る。擁壁は重力式・片持ばり式・もたれ式の抵抗の仕方と杭基礎への適否を区別する。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、コンクリート・擁壁で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題A No.22:湿潤養生の日数は普通セメントで15℃以上5日・10℃以上7日・5℃以上9日。早強セメントはそれぞれ3日・4日・5日。
- 令和8年度 問題A No.23:重力式は低い擁壁(5m程度以下)。高い擁壁は鉄筋コンクリートの片持ばり式や控え壁式。
- 令和7年度 問題A No.22:25℃以下は2時間,25℃超は1.5時間。寒中は日平均4℃以下,暑中は日平均25℃超。
- 令和7年度 問題A No.23:重力式は自重,片持ばり式は底版上の土の重量で安定させる。杭基礎に向くのは片持ばり式。
- 令和6年度 問題A No.22:金ごて仕上げは「遅い時期に,強い力で」である。
- 令和6年度 問題A No.23:重力式は低い擁壁(5m程度以下),それより高い擁壁は片持ばり式などの鉄筋コンクリート擁壁を用いる。
この論点の問題
コンクリートの施工(寒中・締固め・養生・ひび割れ)令和8年度 問題A No.22
擁壁の形式(もたれ式・重力式)の正誤令和8年度 問題A No.23
コンクリートの施工令和7年度 問題A No.22
擁壁の形式と施工令和7年度 問題A No.23
コンクリートの施工(暑中・沈みひび割れ・養生・仕上げ)令和6年度 問題A No.22
重力式擁壁(適用高さと伸縮目地)令和6年度 問題A No.23
コンクリートの施工(沈みひび割れ・仕上げ・寒中)令和5年度 問題A No.22
擁壁の形式と施工令和5年度 問題A No.23
コンクリートの施工(寒中・打込み時間・養生・締固め)令和4年度 問題A No.22
擁壁(ブロック積擁壁の水抜き孔・重力式擁壁)令和4年度 問題A No.23
コンクリートの施工(暑中・寒中・締固め・仕上げ)令和3年度 問題A No.22
擁壁の形式と施工令和3年度 問題A No.23
コンクリートの施工(打込み時間・養生)令和2年度 問題A No.25
擁壁の形式(片持ばり式・重力式)の正誤令和2年度 問題A No.26
コンクリートの施工(締固め・仕上げ・暑中・寒中)令和元年度 問題A No.25
擁壁の形式と適用令和元年度 問題A No.26
コンクリートの施工(締固め・仕上げ・養生)平成30年度 問題A No.25
擁壁の形式と適用高さ(正誤)平成30年度 問題A No.26
コンクリートの施工(暑中コンクリート・打重ね・打継目)平成29年度 問題A No.25
擁壁の形式(片持梁式擁壁・もたれ式擁壁)平成29年度 問題A No.26
同じ分野で出る論点
土木・建築・設備では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。