鉄骨工事

重要度 B躯体施工・応用能力で出題過去問 20問

鉄骨工事は、1級建築施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録760問中20問・重要度B)。出題されるのは躯体施工・応用能力です。

要点:加工・組立て、溶接、高力ボルト接合、建方、大空間鉄骨架構の建方工法。

覚える要点

  • 気温が−5℃未満のときは溶接を行わず、−5℃以上5℃以下なら溶接部から100mmの範囲を加熱して溶接できる。ガスシールドアーク溶接は風速2m/s以上で防風措置を講じる(被覆アーク溶接は10m/s)
  • 溶接部の割れは範囲を確かめ、割れの端から50mm以上はつり取って補修溶接する。完全溶込み溶接の余盛り高さはビード幅15mm未満で0〜3mmが許容範囲。高張力鋼の被覆アーク溶接による組立て溶接は低水素系溶接棒
  • 組立て溶接の最小ビード長さは板厚6mm以下で30mm、6mmを超えると40mm。摩擦面のショットブラストの表面粗さは50μmRz以上。せん断切断は板厚13mm以下で、加熱曲げは赤熱状態(850〜900℃)で行う
  • 高力ボルトの孔径は呼び径+2.0mm(27mm以上は+3.0mm)、普通ボルトは+0.5mm、アンカーボルトは+5.0mm。摩擦面は赤錆状態ですべり係数0.45以上、溶融亜鉛めっき高力ボルトは0.4以上
  • トルシア形高力ボルトの長さは締付け長さにM16で25mm、M20で30mm、M22で35mmを加える。一次締付けトルクはM16で約100N・m、M20・M22で約150N・m。ナット回転量の合格範囲は120°±30°
  • 締付け後のボルトの余長はねじ1山から6山まで。肌すきが1mmを超えるときはフィラープレートを入れる。混用接合は高力ボルトを先に締め付け、その後溶接する
  • 仮ボルトは高力ボルト継手で1群の1/3以上かつ2本以上、混用接合・併用継手で1/2以上かつ2本以上、エレクションピースは高力ボルトで全数締め付ける。倒壊防止用のワイヤロープは建入れ直しに兼用できる
  • 大空間架構の建方は、構台上で組んだ屋根鉄骨を横引きするのがスライド工法、構台を動かし屋根鉄骨はその場に残すのが移動構台工法、ジャッキで引き上げるのがリフトアップ工法、地組みしたブロックをクレーンで吊るのがブロック工法

勉強のしかた:10回すべてで2問出て、令和5年度以降は応用能力(No.52・53・57)でも出る。溶接の気温(−5℃未満は不可)、割れの補修50mm、トルシア形高力ボルトの長さと一次締めトルク、ナット回転量120°±30°、仮ボルトの本数、大空間架構の建方工法の説明の入れ替えが繰り返し出る。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、鉄骨工事で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 No.28:せん断切断は13mm以下。組立溶接のビード長さは板厚6mm以下30mm,6mm超40mm。
  • 令和8年度 No.53:気温の数値は「-5℃未満は溶接禁止,-5〜5℃は100mmの範囲を加熱して溶接可」。
  • 令和7年度 No.28:一次締めトルク:M16は100,M20・M22は150。
  • 令和7年度 No.52:仮ボルトは「高力ボルト継手1/3以上・2本以上」「混用接合・併用継手1/2以上・2本以上」「エレクションピースは高力ボルトで全数」。
  • 令和6年度 No.28:動くのが「屋根鉄骨」ならスライド工法、「構台」なら移動構台工法。
  • 令和6年度 No.53:孔径は高力ボルトd+2.0mm(d≧27はd+3.0mm),普通ボルトd+0.5mm,アンカーボルトd+5.0mm。

この論点の問題

同じ分野で出る論点

躯体施工・応用能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。