鉄骨の溶接
これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年6月11日(日)実施) No.57の問題です。論点は「鉄骨工事」(重要度B・解答の形は五肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 5 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
鉄骨の溶接に関する記述として,不適当なものを2つ選べ。
解答欄
正解
正解:(3) 溶接接合の突合せ継手の食い違いの許容差は,鋼材の厚みにかかわらず同じ値とした。 / (5) 溶接作業場所の気温が-5℃を下回っていたため,溶接部より100mmの範囲の母材部分を加熱して作業を行った。
2 つとも選んで正解です。
解き方
- 突合せ継手の食い違いの許容差は,板厚15mm以下と15mmを超える場合とで値が異なり,板厚に応じて定める。厚みにかかわらず同じ値とした(3)は不適当である。
- 標仕 7.6.8により,作業場所の気温が-5℃未満の場合は溶接を行わない。-5℃以上5℃以下の場合に溶接線から100mm程度の範囲を加熱して溶接する。-5℃を下回る状態で加熱して溶接した(5)は不適当である。
- 割れの補修は割れの範囲を明らかにした上で割れの端から50mm以上を除去して再溶接する(標仕 7.6.13)。490N/mm²級以上の鋼材の組立溶接を被覆アーク溶接で行う場合は低水素系溶接棒を用いる(標仕 7.6.5)。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。割れの範囲を確認した場合は,割れの端から50mm以上の範囲を除去して再溶接する(標仕 7.6.13)。
- (2)適当。裏当て金は母材と同等の鋼種の平鋼を用い,溶接部の品質を確保する。
- (3)不適当。食い違いの許容差は鋼材の板厚に応じて定められており,同じ値ではない。
- (4)適当。490N/mm²級以上の高張力鋼の組立溶接を被覆アーク溶接で行う場合は,低水素系溶接棒を使用する(標仕 7.6.5)。
- (5)不適当。気温が-5℃未満の場合は溶接を行わない(標仕 7.6.8)。予熱して溶接できるのは-5℃以上5℃以下の場合である。
引っかけ:気温は「-5℃未満は溶接しない,-5〜5℃は100mmの範囲を加熱して溶接」。スタッド溶接は「0℃以下は原則行わない」と区別する。
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論点ページ:鉄骨工事の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年6月11日(日)実施) No.57。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する