鉄骨の建方(仮ボルト・建入れ直し)
これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月20日(日)実施) No.52の問題です。論点は「鉄骨工事」(重要度B・解答の形は五肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 5 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
鉄骨の建方に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(3) 梁のフランジを溶接接合,ウェブをボルトの配列が1列の高力ボルト接合とする混用接合の仮ボルトは,ボルト1群に対して1/3,かつ,2本以上締め付けた。
解き方
- (3)が最も不適当である。柱梁接合部の混用接合又は併用継手では,仮ボルトは本接合のボルトと同軸径の普通ボルト等を用い,1群のボルト数の1/2以上,かつ,2本以上締め付ける(標仕 7.10.5(3))。
- 梁フランジを現場溶接,ウェブを高力ボルトとする混用接合では,溶接が完了するまでウェブのボルトだけで梁を支えるため,高力ボルト継手の場合(1/3以上,かつ,2本以上。標仕 7.10.5(2))より多くの仮ボルトが必要になる。
- (2)の建方や建入れ直しの支障となる柱主筋を一時的に折り曲げる場合は,一般に,曲げ角度を鉛直に対して30°以内に抑え,曲げ戻しは加熱せずに行うので適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。一般に,ベースモルタルは建方までに3日以上養生し,柱の荷重を支えられる強度を確保する。
- (2)適当。建方の支障となる柱主筋を一時的に折り曲げる場合は,角度を小さく抑え,加熱せずに曲げ戻す。最大30°とする扱いは一般的な範囲内とされる。
- (3)適当でない。混用接合の仮ボルトは,ボルト1群に対して1/2以上,かつ,2本以上締め付ける(標仕7.10.5(3))。
- (4)適当。上フランジのスプライスプレートをあらかじめ片側の部材にはね出して取り付けておくと,梁の落とし込みと仮ボルトの締付けが容易になる。
- (5)適当。建入れ直しに用いたワイヤロープは,各節・各ブロックの現場接合(本締め・溶接)が終わるまで緊張させたままとし,建入れ精度を保持する。
引っかけ:仮ボルトは「高力ボルト継手1/3以上・2本以上」「混用接合・併用継手1/2以上・2本以上」「エレクションピースは高力ボルトで全数」。
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論点ページ:鉄骨工事の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和7年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月20日(日)実施) No.52。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する