安全管理

重要度 A問題4・問題5で出題過去問 49問

安全管理は、1級造園施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録212問中49問・重要度A)。出題されるのは問題4・問題5です。

要点:移動式クレーンと玉掛け、高所作業車での剪定、足場、埋設物のある掘削、熱中症予防、ツールボックスミーティング・新規入場者教育などの措置と、規則の穴埋め。

覚える要点

  • 移動式クレーンの運転は、つり上げ荷重1t未満が特別の教育、1t以上5t未満が小型移動式クレーン運転技能講習(免許でもよい)、5t以上が移動式クレーン運転士免許。玉掛けは1t以上ならすべて玉掛け技能講習、1t未満は特別の教育で、玉掛けに免許はない
  • 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)は機体重量3t未満が特別の教育、3t以上が技能講習。高所作業車は作業床の高さ10m未満が特別の教育、10m以上が技能講習。チェーンソーによる伐木は特別の教育。技能講習の修了者は下位の業務にも就ける
  • 玉掛用ワイヤロープは安全係数6以上(フック・シャックルは5以上)で、素線の10%以上の切断、直径の減少が公称径の7%を超えるもの、キンク、著しい形くずれ・腐食のあるものは使わない。つり角度は「吊り角度と水平面とのなす角度は60度以内」で、2本のロープの開き角を60度以内にする
  • 移動式クレーンは地盤の支持力を確かめて敷鉄板を敷き、アウトリガーを最大に張り出して水平に据える。定格荷重は作業半径が大きいほど小さく、運転者と玉掛け者が常時知ることができるようにする。合図者は1人に定め、地切りで一旦止めて荷の安定と玉掛けの状態を確かめる
  • 強風で危険が予想されるときは作業を中止し、転倒のおそれがあればジブを縮めて下ろし、位置を固定する。運転者は荷をつったまま運転位置を離れず、離れるときはブレーキをかけ、エンジンを止めてキーを抜く
  • 高所作業車での剪定は、平坦で堅固な地盤にアウトリガーを張り出して据え、作業床の積載荷重を超えて人や剪定枝を載せない。作業床では要求性能墜落制止用器具を使い、高さ6.75mを超える箇所はフルハーネス型とする。3m以上の高所から枝を投下するときは投下設備を設け、監視人を置く
  • 伐木は胸高直径20cm以上なら伐根直径の4分の1以上の深さの受け口と追い口を作り、間に切り残しを確保する。振動障害の予防は、チェーンソーが一連続10分以内、刈払機などチェーンソー以外の振動工具が一連続おおむね30分以内・5分以上の休止で、防振手袋と防寒も行う
  • 埋設物のある掘削は、管理者の立会いを求め、台帳に基づいて試掘し種類・位置を目視で確かめ、近くは人力で掘る。掘削面の高さ2m以上の地山の掘削は地山の掘削作業主任者を選任する。ツールボックスミーティングは当日の作業・分担・危険予知、新規入場者教育は現場の決まり・危険箇所・緊急時の連絡を扱う

勉強のしかた:令和5年度までは選択問題の問題5、令和6年度からは必須の問題4で、移動式クレーンと玉掛けの資格・ワイヤロープの数値・据付けと合図がほぼ毎年出る。規則の数値を資格の区分(特別の教育・技能講習・免許)と組で覚え、高所作業車での剪定、伐木、ツールボックスミーティング・新規入場者教育の措置を2つずつ書けるようにしておく。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、安全管理で間違えやすい点を集めました。

  • 令和7年度 問題4 設問(1):「本工事に係る具体的な作業方法」(クレーンでの吊り方、剪定の手順など)は除外。2つは別の教育内容(ルールと緊急時の対応など)にする。
  • 令和7年度 問題4 設問(2)(イ):Bは小型移動式クレーンの上限の5トン(5トン以上は免許)。Dのワイヤロープは「素線切断10%」と「径の減少7%」の2つの数値を取り違えやすい。
  • 令和7年度 問題4 設問(2)(ロ):クレーンの運転者や合図者の役割ではなく、玉掛け者が行う事項を書く。除外されている「作業前の打合せ」「点検」「据付け」に当たらないようにする。
  • 令和7年度 問題4 設問(3):(イ) は「作業員が自ら留意すべき事項」で、墜落制止用器具と合図者は除外。(ロ) の第536条の答えは「投下設備」と「監視人」が基本で、供用中の公園なので通行人の立入禁止・誘導を加える。
  • 令和6年度 問題4 設問(1)(イ):「安全に注意する」のような一般的な表現ではなく、誰が・何を使って・どうするかを書く。3つとも「誘導員を置く」にならないようにする。
  • 令和6年度 問題4 設問(1)(ロ):Dの「つり上げ荷重」は最も条件のよい姿勢(アウトリガー最大張出し・ジブ最短・傾斜角最大)での最大荷重、Eの「定格荷重」はジブの長さ・角度ごとにつり具の重量を除いた荷重。作業中に運転者と玉掛け者が常時知るべきなのは定格荷重。

この論点の問題

新規入場者教育の一般的な教育内容令和7年度 問題4 設問(1)
移動式クレーンの運転・玉掛けの資格とワイヤロープの使用禁止(クレーン等安全規則・穴埋め)令和7年度 問題4 設問(2)(イ)
移動式クレーンの玉掛け作業で玉掛け者が行う安全確保の事項令和7年度 問題4 設問(2)(ロ)
高所作業車を用いたイチョウの剪定(作業床での留意事項・剪定枝の投下時の措置)令和7年度 問題4 設問(3)
樹木の運搬作業で公園利用者の安全を確保する措置令和6年度 問題4 設問(1)(イ)
移動式クレーンの玉掛け・つり上げ荷重・定格荷重・強風時の措置(穴埋め)令和6年度 問題4 設問(1)(ロ)
バックホウによる植穴掘削の安全管理(作業計画・後進時の誘導・埋設物の確認の穴埋め)令和6年度 問題4 設問(2)
チェーンソーによる伐木作業の受け口・追い口(労働安全衛生規則・穴埋め)令和6年度 問題4 設問(3)
ロープ高所作業のメインロープ等の強度と長さ(労働安全衛生規則・穴埋め)令和6年度 問題4 設問(4)
ツールボックスミーティングで話題とすべき一般的な内容令和5年度 問題5 設問(1)
リスクアセスメントの目的(正誤:○か適当な語句)令和5年度 問題5 設問(2)
移動式クレーン(2.5トン)・高所作業車(作業床5m)の運転業務に就ける資格(○×)令和5年度 問題5 設問(3)
玉掛用ワイヤロープの安全係数・径の減少と吊り角度(穴埋め)令和5年度 問題5 設問(4)(イ)
強風で作業を中止し移動式クレーンから離れる際の安全管理上の措置令和5年度 問題5 設問(4)(ロ)
チェーンソーの振動障害の予防・高所作業車での剪定時の地上作業員の安全・薬剤散布時の周辺への配慮令和5年度 問題5 設問(5)
新規入場者教育の必要性と一般的な教育内容令和4年度 問題5 設問(1)
集中豪雨のおそれがあるときの対策と猛暑日の熱中症予防の措置令和4年度 問題5 設問(2)
移動式クレーンを用いた玉掛け作業の合図者の留意事項令和4年度 問題5 設問(3)
高所作業車を用いたイチョウの剪定(配置・据付けの留意事項・作業床での留意事項)令和4年度 問題5 設問(4)(イ)(ロ)
墜落制止用器具の選定(フルハーネス型・第一種ショックアブソーバの正誤)令和4年度 問題5 設問(4)(ハ)
移動式クレーンの配置・据付けの留意事項と玉掛け作業で玉掛け者・運転者が行う事項令和3年度 問題5 設問(1)(イ)
肩掛け式草刈り機の振動障害予防(一連続の振動ばく露時間と休止時間)令和3年度 問題5 設問(1)(ロ)1)
肩掛け式草刈り機の振動障害を予防する措置(作業時間以外)令和3年度 問題5 設問(1)(ロ)2)
玉掛け・小型バックホウの運転・チェーンソーによる伐木の業務に就ける資格(○×)令和3年度 問題5 設問(1)(ハ)
事故に備えた緊急通報体制の確立に関する対応事項令和3年度 問題5 設問(2)
ツールボックスミーティングで話題とすべき一般的な内容令和2年度 問題5 設問(1)
伐木作業の受け口の深さ・伐倒の合図と避難の確認(労働安全衛生規則・穴埋め)令和2年度 問題5 設問(2)
高木移植工の安全管理(公園内の樹木運搬時の運搬路と周辺の措置・移動式クレーンの合図者が留意すべき事項)令和2年度 問題5 設問(3)(イ)(ロ)
玉掛用ワイヤロープの安全係数と使用禁止の基準(クレーン等安全規則・穴埋め)令和2年度 問題5 設問(3)(ハ)
給水設備工の作業土工(埋設物の確認の手順・地山の掘削作業主任者と点検者の穴埋め)令和2年度 問題5 設問(4)
建設現場の熱中症予防対策(暑さ指数・服装・水分と塩分の摂取。穴埋め)令和元年度 問題5 設問(1)(イ)
移動式クレーンの運転・玉掛けの業務に就かせる者(クレーン等安全規則。選択)令和元年度 問題5 設問(1)(ロ)1)
移動式クレーンの玉掛け業務(地切りの際の措置・合図を行う際の措置)令和元年度 問題5 設問(1)(ロ)2)
樹木整姿工の安全管理(高所作業車の配置・据付け、作業床での留意事項、薬剤散布で周辺への影響を防ぐ措置)令和元年度 問題5 設問(1)(ハ)
新規入場者教育の必要性と一般的な教育内容令和元年度 問題5 設問(2)
埋設物のある区域での作業土工の安全管理上の措置・バックホウで植え穴を掘削する際に運転者が行う措置平成30年度 問題5 設問(1)(イ)(ロ)
移動式クレーンの作業方法等の決定と玉掛けの就業制限(クレーン等安全規則・選択)平成30年度 問題5 設問(1)(ハ)1)
強風で作業を中止し運転者が移動式クレーンから離れる際の措置(穴埋め)平成30年度 問題5 設問(1)(ハ)2)
高所からの物体投下と移動式クレーンの事故報告(労働安全衛生規則・穴埋め)平成30年度 問題5 設問(2)
毎日の安全施工サイクル(安全朝礼と終業時の確認の活動内容)平成30年度 問題5 設問(3)
ツールボックス・ミーティングで話題とすべき一般的な内容平成29年度 問題5 設問(1)
特別教育が必要な運転業務の範囲(機体重量・吊り上げ荷重・作業床の高さ)平成29年度 問題5 設問(2)
移動式クレーンの据付けと作業開始前の点検・合図者が留意すべき事項平成29年度 問題5 設問(3)
単管足場の作業床(床材と建地との隙間・手すりの高さ・中桟)(穴埋め)平成29年度 問題5 設問(4)(イ)
単管足場の組立て作業の危険防止措置・大雨の後の足場の点検平成29年度 問題5 設問(4)(ロ)(ハ)
高所作業車での剪定(転倒防止の措置・作業床の作業員が自らの安全のために留意すべき事項)平成28年度 問題5 設問(1)
吊り上げ荷重3tの移動式クレーンの運転・玉掛けの業務に就ける資格(○×)平成28年度 問題5 設問(2)(イ)
供用中の公園内での樹木の運搬路の安全措置・移動式クレーンの玉掛け作業の安全措置平成28年度 問題5 設問(2)(ロ)(ハ)
埋設物が予想される床掘りの事前確認(建設工事公衆災害防止対策要綱。穴埋め)平成28年度 問題5 設問(3)

同じ問題で出る論点

問題4・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。