集中豪雨のおそれがあるときの対策と猛暑日の熱中症予防の措置
これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題5 設問(2)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
(2) 作業員の安全を確保するために行うべき対策に関して、以下の(イ)、(ロ)について答えなさい。
【問題5】次に示す工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。
〔工事に係る条件〕
・本工事は供用中の総合公園の一部において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。
・本工事は河川区域と公園区域が重複している区域において行う。
・クスノキは、近隣の公共施設の改築に伴い、本公園内に移植することとなったものであり、1年前に根回しを行っている。
・移動式クレーンの設置場所付近には、架空線など障害物はない。
・工期は7月1日から翌年の1月31日までとする。
(イ) 気象情報により、作業日に現場付近の地域で集中的な豪雨が発生する可能性があることがわかった。この場合に工事現場の安全管理のために一般にとるべき対策を具体的に2つ記述しなさい。
(ロ) 最高気温35℃以上で多湿の猛暑日が続く中で、屋外作業を行わなければならない場合において、現場管理上、作業員の熱中症予防の観点からとるべき措置を具体的に2つ記述しなさい。
(ただし、作業環境管理、休憩場所の整備及び日常の健康管理に関する内容は除く。)
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 植栽工 | 高木植栽工 | ケヤキ | H(m) 3.5、C(m) 0.15、W(m) 1.2 | 本 | 10 | 支柱取付け |
| 移植工 | 高木移植工 | クスノキ | H(m) 10.0、C(m) 0.8、W(m) 5.5 | 本 | 3 | 支柱取付け |
| 樹木整姿工 | 高中木整姿工 | イチョウ | H(m) 18.0、C(m) 1.5、W(m) 15.0 | 本 | 15 | |
| 公園施設等撤去・移設工 | 樹木伐採・抜根工 | 高木伐採 | ハリエンジュ C:1.2〜1.5m | 本 | 30 | 抜根を含む |
解答欄
正解
河川区域内の建設機械・資材・仮設物を事前に区域外の高い場所へ移し、増水で流されないようにする。
47 字掘削箇所や仮置きした土砂にシートを掛けて固定し、豪雨による崩壊や土砂の流出を防ぐ。
強い雨が予想される時間帯の作業は中止し、作業員を早めに安全な場所へ避難させる。
雨量と河川水位の情報を監視し、作業中止と避難の基準・経路・連絡方法を決めて作業員に周知する。
46 字強い雨が予想される時間帯の作業は中止し、作業員を早めに安全な場所へ避難させる。
高所作業や移動式クレーン作業は、大雨のおそれがあるときは行わず、作業開始前に中止を決めて周知する。
気温の高い午後の作業を減らし、連続して作業する時間を短くして、作業の合間に休憩を多く取らせる。
47 字作業中は管理者が巡視して作業員の顔色や汗のかき方を確かめ、体調に異常のある者はすぐ作業から外す。
熱中症の症状がある者や異変に気付いた者がすぐ報告する体制と、作業からの離脱・身体の冷却などの手順を定めて周知する。
のどが渇く前から作業の合間に定期的に水分と塩分をとらせ、管理者が摂取の状況を確かめる。
43 字透湿性・通気性のよい作業服と帽子を着用させ、体に熱がこもらないようにする。
暑さに慣れていない新規入場者などは作業時間を数日かけて徐々に長くし、暑さに体を慣らす。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (イ) この現場は河川区域と公園区域が重なる区域にあり、集中豪雨では河川の急な増水や土砂の流出のおそれがある。機械・資材の退避、掘削箇所の保護、作業の中止と避難の基準・連絡体制の周知が一般的な対策である。労働安全衛生規則第522条は、強風・大雨・大雪などの悪天候のため危険が予想されるときは高さ2m以上の箇所での作業を禁止している。
- (ロ) 熱中症の予防は、作業環境管理(暑さ指数の把握・日よけ・通風)、作業管理(作業時間の短縮・休憩・水分と塩分の摂取・服装・暑熱順化)、健康管理、労働衛生教育などで行う。作業環境管理・休憩場所の整備・日常の健康管理が除かれているので、作業管理の措置と、作業中の体調の確認・異常時の対応を書く。
- 労働安全衛生規則第612条の2(2025年6月施行)は、熱中症を生ずるおそれのある作業を行うときは、熱中症の自覚症状がある者や疑いのある者を見つけたときに報告させる体制を整備し、作業からの離脱・身体の冷却・医師の診察などの措置の内容と手順を定めて周知することを事業者に義務付けている。
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令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題5 設問(2)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する