平成28年度 問題5 設問(1)論点:安全管理重要度 A未着手

高所作業車での剪定(転倒防止の措置・作業床の作業員が自らの安全のために留意すべき事項)

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年12月4日(日)実施) 問題5 設問(1)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。

(1) 移植工において、高所作業車を用いて枝の剪定を行うこととした。この作業について、以下の(イ)、(ロ)について答えなさい。

【問題5】次の工事数量表に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、供用後20年を経過した総合公園(面積15ha)の一部区域の再整備を行うものであり、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。

・耐震性貯水槽は広場の地下に埋設する地下貯水槽であり、作業土工は埋設に必要な床掘り等を施工するものである。

・給水設備工を施工する区域の近辺には、水道管及び下水道管が埋設されていることが確認されている。

・ケヤキは、公園より約3km離れた圃場から移植する。工事箇所への樹木の搬入にあたっては、工事用車両が公園の供用区域内を通過するものである。

(イ) 高所作業車の転倒を防止するために行うべき措置について、具体的に2つ記述しなさい。ただし、当該工事区域の地盤は水平である。

(ロ) 高さ4mの位置での高所作業車の作業床において、高木の剪定作業を行う際に、作業員が自らの安全を確保するために留意すべき事項を具体的に2つ記述しなさい。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工ソメイヨシノH(m) 4.5、C(m) 0.25、W(m) 2.0本30支柱取付け
移植工高木移植工ケヤキH(m) 6.0、C(m) 0.40、W(m) 3.0本8支柱取付け
給水設備工貯水施設工貯水施設高さ2.4m、幅3.4m、全長7.3m箇所1耐震性貯水槽40m³
給水設備工作業土工――式1

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(イ) 高所作業車の転倒を防止する措置 1 模範解答

アウトリガーを最大に張り出し、その下に敷板や敷鉄板を敷いて地盤の不同沈下を防ぐ。

40 字
別解

設置場所の地盤の強さや地下の埋設物・空洞を確かめ、軟弱な所は敷鉄板で補強して据える。

作業床の積載荷重と作業範囲を超えて使用せず、ブームを無理に伸ばさない。

作業計画を定めて作業指揮者を置き、作業計画どおりに設置・操作させる。

(イ) 高所作業車の転倒を防止する措置 2 模範解答

作業床の積載荷重と作業範囲を超えて使用せず、ブームを無理に伸ばさない。

35 字
別解

設置場所の地盤の強さや地下の埋設物・空洞を確かめ、軟弱な所は敷鉄板で補強して据える。

作業計画を定めて作業指揮者を置き、作業計画どおりに設置・操作させる。

アウトリガーを最大に張り出し、その下に敷板や敷鉄板を敷いて地盤の不同沈下を防ぐ。

(ロ) 作業床の作業員が自らの安全のために留意すべき事項 1 模範解答

墜落制止用器具のフックを作業床の取付設備に確実に掛けて作業する。

32 字
別解

保護帽を着用してあごひもを締め、枝や作業床の部材への頭部の衝突に備える。

作業床の積載荷重を超える人や道具を乗せず、切った枝を作業床に積みためない。

作業床の手すりに乗ったり身を乗り出したりせず、作業床上で脚立などを使わない。

(ロ) 作業床の作業員が自らの安全のために留意すべき事項 2 模範解答

作業床の手すりに乗ったり身を乗り出したりせず、作業床上で脚立などを使わない。

38 字
別解

保護帽を着用してあごひもを締め、枝や作業床の部材への頭部の衝突に備える。

作業床の積載荷重を超える人や道具を乗せず、切った枝を作業床に積みためない。

墜落制止用器具のフックを作業床の取付設備に確実に掛けて作業する。

要点(書けていたものにチェック)(イ) 高所作業車の転倒を防止する措置 1(イ) 高所作業車の転倒を防止する措置 2(ロ) 作業床の作業員が自らの安全のために留意すべき事項 1(ロ) 作業床の作業員が自らの安全のために留意すべき事項 2
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (イ) 労働安全衛生規則第194条の11は、高所作業車を用いて作業を行うときは、転倒又は転落による危険を防止するため、アウトリガーを張り出すこと、地盤の不同沈下を防止すること、路肩の崩壊を防止すること等の措置を講じるとしている。積載荷重その他の能力を超えて使用してはならない(第194条の16)、あらかじめ作業計画を定め(第194条の9)、作業指揮者を定めて指揮させる(第194条の10)ことも定めている。地盤は水平なので、傾斜地の対策ではなく、アウトリガーの張り出し、敷板・敷鉄板、地盤の確認、能力を超えない使用を書く。
  2. (ロ) 同規則第194条の22は、作業床が垂直にのみ昇降する構造のものを除き、高所作業車の作業床上の労働者に要求性能墜落制止用器具等を使用させ、労働者はこれを使用しなければならないとしている。作業員自身は、墜落制止用器具を取付設備に掛けて使用する、手すりに乗ったり身を乗り出したりしない、作業床で脚立等を使わない、積載荷重を守る、保護帽を正しく着用する、などに留意する。
引っかけ:(イ)は地盤が水平という条件なので、「傾斜地では使用しない」などは答えにならない。(ロ)は作業員が自らの安全のために留意する事項で、地上の立入禁止など第三者への措置は問われていない。
現行法令との関係:本試験の時点では「安全帯」の語が使われていた。平成31年2月施行の改正で「墜落制止用器具」に改められ、現行の労働安全衛生規則第194条の22は作業床上の労働者に「要求性能墜落制止用器具等」を使用させるとしている。また、令和7年4月施行の改正から、高所作業車の乗車位置の制限(第194条の15)などの対象が労働者以外の作業に従事する者(作業従事者)にも広がった。答えの内容は変わらない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年12月4日(日)実施) 問題5 設問(1)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する