令和7年度 問題4 設問(3)論点:安全管理重要度 A未着手

高所作業車を用いたイチョウの剪定(作業床での留意事項・剪定枝の投下時の措置)

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年12月7日(日)実施) 問題4 設問(3)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。

(3) 高所作業車を用いて行うイチョウの剪定に関する安全管理に関して、以下の(イ)、(ロ)について答えなさい。

【問題4】次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事の安全管理に関して、以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、供用中の総合公園の一部区域の再整備を行うものであり、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。

・高木移植工は、近隣の公共施設の整備に伴い、本公園内に移植することとなったものであり、1年前に根回しを行っている。

・工事区域及びその周辺は、架空線など障害物はない。

・工期は、9月1日から12月28日までとする。

(イ) 高所作業車の作業床で剪定作業を行う作業員が、自らの安全を確保するために留意すべき事項を、具体的に2つ記述しなさい。

ただし、墜落制止用器具及び合図者に関する内容は除く。

(ロ) 高さ3m以上の高所から剪定枝を投下するときに通行人の危険を防止するために講じるべき措置について、具体的に2つ記述しなさい。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工シラカシH(m) 5.0、C(m) 0.40、W(m) 1.8本5支柱取付け
移植工高木移植工ケヤキH(m) 6.0、C(m) 0.60、W(m) 4.0本2支柱取付け
樹木整姿工高木整姿工イチョウH(m) 8.0、C(m) 0.70、W(m) 5.0本10

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(イ) 作業床で作業員が留意すべき事項 1 模範解答

作業床の積載荷重を超えないよう、剪定枝や道具をため込まずにこまめに降ろし、作業床に載せる量を管理する。

51 字
別解

作業床を上昇・旋回させるときは、ブームや作業床が周囲の枝や幹に当たらないよう周りを確かめて操作する。

強風や雨などで作業床が揺れる・滑るおそれがあるときは作業を中止し、作業床を最低の位置に降ろす。

(イ) 作業床で作業員が留意すべき事項 2 模範解答

作業床の手すりに乗ったり身を乗り出したりせず、作業床の上で脚立や踏み台を使わない。

41 字
別解

手が届かない枝は無理に身を乗り出さず、作業床の位置を移動させてから剪定する。

チェーンソーや剪定ばさみに落下防止のひもを付け、使わないときは作業床内の決めた位置に置く。

(ロ) 剪定枝の投下時に通行人の危険を防止する措置 1 模範解答

投下する場所の周囲にカラーコーンとバー・ロープで立入禁止区域を設け、監視人を置いて通行人を立ち入らせない。

53 字
別解

投下の前に監視人が下に人がいないことを確かめ、合図をしてから投下する。

公園の通路を投下範囲から外れる迂回路に切り替え、案内看板と誘導員を配置して通行人を誘導する。

(ロ) 剪定枝の投下時に通行人の危険を防止する措置 2 模範解答

剪定枝は投げ落とさず、ロープで吊り降ろすか、投下用のシュートなど適当な投下設備を設けて降ろす。

47 字
別解

剪定枝が通路側へ飛散しないよう、投下範囲と通路の間に防護ネットや仮囲いを設ける。

公園の利用者が少ない時間帯に剪定と投下を行い、作業の予定を掲示して周知する。

要点(書けていたものにチェック)(イ) 作業床で作業員が留意すべき事項 1(イ) 作業床で作業員が留意すべき事項 2(ロ) 剪定枝の投下時に通行人の危険を防止する措置 1(ロ) 剪定枝の投下時に通行人の危険を防止する措置 2
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (イ) 労働安全衛生規則は、高所作業車の作業計画(第194条の9)・作業指揮者(第194条の10)・積載荷重その他の能力を超えた使用の禁止(第194条の16)・要求性能墜落制止用器具等の使用(第194条の22)などを定めている。作業床の作業員自身が留意する事項としては、積載荷重を超えて剪定枝や道具を載せない、手すりに乗ったり身を乗り出したりしない、作業床の上で脚立などを使わない、作業床を動かすときに周囲の枝・幹などとの接触に注意する、道具の落下を防ぐ、悪天候のときは作業を中止する、などがある。墜落制止用器具と合図者の内容は除くとされている。
  2. (ロ) 労働安全衛生規則第536条は、3m以上の高所から物体を投下するときは、適当な投下設備を設け、監視人を置く等の措置を講じなければならないとしている(同条は労働者の危険の防止の規定)。本工事は供用中の総合公園で行うので、公園の利用者・通行人に対しても同じ考え方で、投下範囲に人を入れない措置(立入禁止区域の設定、監視人の配置、迂回路と誘導)と、枝が人に当たらない措置(シュートなどの投下設備、ロープでの吊り降ろし、防護ネット)をとる。
  3. イチョウ(H8.0m、W5.0m)の剪定は、高所作業車の作業床が地上数mの高さになり、剪定枝の落下範囲も広い。投下範囲は枝の大きさ・高さを考えて十分に広く取る。
引っかけ:(イ) は「作業員が自ら留意すべき事項」で、墜落制止用器具と合図者は除外。(ロ) の第536条の答えは「投下設備」と「監視人」が基本で、供用中の公園なので通行人の立入禁止・誘導を加える。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年12月7日(日)実施) 問題4 設問(3)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する