平成29年度 問題5 設問(3)論点:安全管理重要度 A未着手

移動式クレーンの据付けと作業開始前の点検・合図者が留意すべき事項

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題5 設問(3)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。

(3) 移植工及び遊戯施設整備工において、移動式クレーンを用いて作業を行うこととした。この場合の安全管理に関し、次の(イ)、(ロ)について答えなさい。

【問題5】次の工事数量表に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、供用後30年を経過した総合公園(面積10.0ha)の一部区域において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。

・施工区域周辺には、公園利用者等の立入防止のためのバリケード及び注意標識等の必要な施設が既に設置されている。

・移動式クレーンの設置場所及びその周辺には、架空線等の障害物はない。

(イ) 移動式クレーンを安全に作動させるため、移動式クレーンの据付け、及び作業の開始に当たり行う機械の点検・確認について、それぞれの作業内容を具体的に記述しなさい。

(ロ) 移動式クレーンを用いて作業を行う際の合図及び誘導に関して、作業の安全を確保するため、合図者が留意すべき事項を具体的に2つ記述しなさい。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
移植工高木移植工クスノキH(m) 7.0、C(m) 0.80、W(m) 3.0本5支柱取付け
遊戯施設整備工遊具組立設置工複合遊具―基1高さ5.0m

解答欄

0 / 60 字
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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(イ) 移動式クレーンの据付けの作業内容 模範解答

地盤の支持力を確かめ、必要に応じて敷鉄板を敷き、アウトリガーを最大限に張り出して機体を水平に据え付ける。

52 字
別解

埋設物の上や地盤の軟弱な場所など転倒のおそれのある場所を避け、作業半径と定格荷重に余裕のある位置に据え付ける。

(イ) 作業の開始に当たり行う機械の点検・確認の作業内容 模範解答

作業開始前に、巻過防止装置・過負荷警報装置などの警報装置、ブレーキ、クラッチ、コントローラーの機能を点検する。

55 字
別解

作業開始前に空のフックで巻上げ・旋回・起伏を試運転し、警報装置やブレーキが正常に働くことを確かめる。

(ロ) 合図者が留意すべき事項 1 模範解答

事業者が定めた一定の合図を、運転者からよく見える位置で、はっきりと確実に行う。

39 字
別解

吊り荷の下や上部旋回体の旋回範囲に人がいないことを確かめてから、巻上げや旋回の合図をする。

合図は指名された1人が行い、運転者から見えない位置では無線などで確実に伝える。

吊り荷の動きを常に見て、揺れや障害物への接近があれば直ちに停止の合図をする。

(ロ) 合図者が留意すべき事項 2 模範解答

吊り荷の下や上部旋回体の旋回範囲に人がいないことを確かめてから、巻上げや旋回の合図をする。

45 字
別解

事業者が定めた一定の合図を、運転者からよく見える位置で、はっきりと確実に行う。

合図は指名された1人が行い、運転者から見えない位置では無線などで確実に伝える。

吊り荷の動きを常に見て、揺れや障害物への接近があれば直ちに停止の合図をする。

要点(書けていたものにチェック)(イ) 移動式クレーンの据付けの作業内容(イ) 作業の開始に当たり行う機械の点検・確認の作業内容(ロ) 合図者が留意すべき事項 1(ロ) 合図者が留意すべき事項 2
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (イ) 据付け:クレーン等安全規則第70条の3は、地盤が軟弱であること、埋設物その他地下に存する工作物が損壊するおそれがあること等により移動式クレーンが転倒するおそれのある場所では、必要な広さ及び強度を有する鉄板等を敷設してその上に設置する場合を除き、移動式クレーンを用いて作業を行ってはならないとしている。第70条の5は、アウトリガーを最大限に張り出すこととしている(張り出し幅に応じた定格荷重を下回ることが確実な場合を除く)。機体は水準器で水平に据え付ける。
  2. 作業開始前の点検:同規則第78条は、移動式クレーンを用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、巻過防止装置、過負荷警報装置その他の警報装置、ブレーキ、クラッチ及びコントローラーの機能について点検を行わなければならないとしている。
  3. (ロ) 同規則第71条は、移動式クレーンを用いて作業を行うときは、運転について一定の合図を定め、合図を行う者を指名して合図を行わせることとしている。合図者は運転者から見える位置で定められた合図を明確に行い、吊り荷の下や上部旋回体の旋回範囲(同規則第74条・第74条の2の立入禁止の範囲)に人がいないことを確かめてから合図し、吊り荷の動きを見て危険があれば直ちに停止の合図をする。
引っかけ:(イ)は「据付け」と「作業の開始に当たり行う点検・確認」の2つを分けて書く。作業開始前点検の対象は巻過防止装置・過負荷警報装置その他の警報装置・ブレーキ・クラッチ・コントローラーの機能で、月例・年次の定期自主検査とは別。
現行法令との関係:クレーン等安全規則第74条(上部旋回体との接触の危険のある箇所)・第74条の2(つり荷の下)の立入禁止は、2025年4月施行の改正で、対象が労働者からその作業場で作業に従事する者(一人親方など労働者以外を含む)に広がり、禁止する旨の表示などで立入りを禁止する形になった(2026年4月から「作業従事者」の語)。この問題の答えは変わらない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題5 設問(3)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する