令和3年度 問題5 設問(1)(イ)論点:安全管理重要度 A未着手

移動式クレーンの配置・据付けの留意事項と玉掛け作業で玉掛け者・運転者が行う事項

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題5 設問(1)(イ)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

(イ) 高木移植工において、移動式クレーンを用いて作業を行う際の安全管理に関し、以下の1)、2)について答えなさい。

【問題5】安全管理に関する以下の設問(1)、(2)について答えなさい。

(1) 次に示す工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(イ)〜(ハ)について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、供用中の総合公園の一部区域の再整備を行うものであり、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。

・高木移植工は、園内に生育しているケヤキを掘り取り、園内の別の場所に移植する。

・林地育成工は、本公園の既存林において、植物育成を目的とした林床の下刈りを行う。

・伐採工は、チェーンソーを用いて行う立木の伐木を行う。

・施工区域周辺には、公園利用者等の立入防止のためのバリケード及び注意標識などの施設が既に設置されている。

・工事区域及びその周辺は平坦であり、架空線等の障害物はない。

1)移動式クレーンを安全に作動させるため、移動式クレーンの配置・据付けにおいて、留意すべき事項を具体的に2つ記述しなさい。

(ただし、移動式クレーンの点検及び合図に関する記述を除く。)

2)移動式クレーンを用いる際の玉掛け作業において、次のA、Bに示す担当者が安全確保のために行う事項を具体的に2つずつ記述しなさい。

(ただし、作業前の打合せ、移動式クレーンの点検及び配置・据付けに関する事項を除く。)

A:玉掛け者が実施する事項

B:クレーンの運転者が実施する事項

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
移植工高木移植工ケヤキH(m) 6.0、C(m) 0.6、W(m) 4.0本2支柱取付け
遊戯施設整備工小規模現場打遊具工砂場―箇所1
自然育成植栽工林地育成工下刈り―m²1,500
公園施設等撤去・移設工伐採工高木伐採H:5〜7m本5樹勢不良

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

1)配置・据付けにおいて留意すべき事項 1 模範解答

地盤の支持力を確かめ、軟弱な場合は敷鉄板を敷き、その上に据え付けて転倒を防ぐ。

39 字
別解

地下埋設物や埋め戻した跡など地盤が緩い所を避けて配置する。

1)配置・据付けにおいて留意すべき事項 2 模範解答

アウトリガーを最大限に張り出し、敷板の上で機体を水平に据え付ける。

33 字
別解

作業半径ができるだけ小さくなる位置に配置し、つり荷の質量が定格荷重を超えないようにする。

旋回範囲に障害物のない位置に配置し、旋回範囲を立入禁止にする。

2)A 玉掛け者が実施する事項 1 模範解答

根鉢の重心を見きわめて掛け位置とつり角度を決め、荷が傾かないように玉掛けする。

39 字
別解

荷を降ろすときは、着地して安定したことを確かめてから玉掛用具を外す。

2)A 玉掛け者が実施する事項 2 模範解答

地切りで一旦止めて荷の安定を確かめ、つり荷の下に入らず介錯ロープで荷を誘導する。

40 字
別解

つり荷の旋回範囲やつり荷の下に立ち入らず、離れた位置から介錯ロープで荷の振れを抑える。

2)B クレーンの運転者が実施する事項 1 模範解答

つり荷の質量と作業半径に応じた定格荷重を確かめ、定格荷重を超えて吊らない。

37 字
別解

強風のため危険が予想されるときは作業を中止する。

2)B クレーンの運転者が実施する事項 2 模範解答

合図者の合図に従い、急な巻上げ・旋回を避けてゆっくり操作する。

31 字
別解

荷をつったまま運転位置を離れない。

地切りで一旦止めて機体の安定と荷の状態を確かめてから巻き上げる。

要点(書けていたものにチェック)1)配置・据付けにおいて留意すべき事項 11)配置・据付けにおいて留意すべき事項 22)A 玉掛け者が実施する事項 12)A 玉掛け者が実施する事項 22)B クレーンの運転者が実施する事項 12)B クレーンの運転者が実施する事項 2
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. 1)クレーン等安全規則第70条の3は、地盤が軟弱であること、埋設物その他地下の工作物が損壊するおそれがあることなどにより移動式クレーンが転倒するおそれのある場所では作業を行ってはならないとし、必要な広さ・強度の鉄板等を敷いてその上に設置する場合はこの限りでないとしている。第70条の4は鉄板等の上で転倒するおそれのない位置にアウトリガーを設置すること、第70条の5はアウトリガー又は拡幅式のクローラを最大限に張り出すことを定めている。第69条は定格荷重を超える荷重をかけて使用することを禁止している。
  2. 配置・据付けでは、地盤の支持力の確認と敷鉄板、アウトリガーの最大張出しと水平な据付け、作業半径が小さくなる位置への配置(定格荷重の範囲で吊れるように)、旋回範囲の障害物と立入禁止(第74条)に留意する。工事区域は平坦で架空線等の障害物はないので、架空線の離隔は答えにならない。点検と合図は除かれている。
  3. 2)A:玉掛け者は、根鉢の重心を見きわめて掛け位置とつり角度を決め、地切り(荷がわずかに地面から離れた状態)で一旦止めて荷の安定と玉掛けの状態を確かめ、つり荷の下や旋回範囲に入らず、介錯ロープで荷の振れを抑える。荷を降ろすときは着地して安定してから玉掛用具を外す。クレーン等安全規則第74条の2は、一定の場合につり荷の下への立入りを禁止している。
  4. B:運転者は、つり荷の質量と作業半径に応じた定格荷重を超えて吊らない(第69条・第70条の2)、合図者の合図に従って運転する(第71条)、急な巻上げ・旋回・制動を避ける、荷をつったまま運転位置を離れない(第75条)、強風で危険が予想されるときは作業を中止する(第74条の3)。作業前の打合せ、点検、配置・据付けは除かれている。
引っかけ:1)は配置・据付けの留意事項で、点検と合図は除外。2)は担当者ごとに書き分ける。玉掛け者は荷の掛け方・地切り・介錯ロープ、運転者は定格荷重・合図に従った操作・運転位置を離れないこと。除外の「配置・据付け」を2)に書かない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題5 設問(1)(イ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する