埋設物のある区域での作業土工の安全管理上の措置・バックホウで植え穴を掘削する際に運転者が行う措置
これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題5 設問(1)(イ)(ロ)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
(1) 次の工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事の安全管理に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
【問題5】安全管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。
〔工事に係る条件〕
・本工事は、供用後30年を経過した総合公園(面積10.0ha)の一部区域の再整備を行うものであり、上記の工事数量表に基づき施工するものである。
・工事区域周辺には、公園利用者などの立入防止のためのバリケード及び注意標識などの必要な施設が既に設置されている。
・移植するクスノキは、雨水排水設備工を施工する区域に近接しているものを掘り取り、園内を運搬して植え付けるものである。
・雨水排水設備工の管渠は、園路の地下に埋設するものであり、作業土工は埋設に必要な床掘りなどを施工するものである。
・雨水排水設備工を施工する区域には、占用物件として水道管などが埋設されていることが確認されている。
・移動式クレーンの設置場所及びその周辺は、平坦であり架空線などの障害物はない。
(イ) 雨水排水設備工の作業土工に関して、埋設物のある区域で工事を施工する場合、「建設工事公衆災害防止対策要綱」等における安全管理上の措置を具体的に2つ記述しなさい。
(ただし、公園利用者の安全確保に関する内容は除く。)
(ロ) 高木移植工及び高木植栽工において、植え穴をバックホウで掘削する際、その作業範囲近くで植付け準備などの作業を行っている作業員がいる場合、その作業員の安全確保のために運転者が行うべき措置を具体的に2つ記述しなさい。
(ただし、公園利用者の安全確保、バックホウの点検、及びバックホウから離れる際に行う措置に関するものは除く。)
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 移植工 | 高木移植工 | クスノキ | H(m) 8.0、C(m) 0.70、W(m) 3.5 | 本 | 8 | 支柱取付け |
| 植栽工 | 高木植栽工 | ケヤキ | H(m) 7.0、C(m) 0.60、W(m) 4.0 | 本 | 10 | 支柱取付け |
| 雨水排水設備工 | 管渠工 | 硬質塩化ビニル管 | 径20cm、L=50.0m | 式 | 1 | |
| 雨水排水設備工 | 作業土工 | ― | ― | 式 | 1 |
解答欄
正解
着工前に埋設物の管理者と協議し、台帳で位置を確かめたうえ、立会いのもと人力で試掘して種類・位置・深さを目視で確認する。
59 字埋設物の近くは機械を使わず人力で掘削し、露出した埋設物は吊り防護などで保護して、管理者名等を書いた標示板を付ける。
試掘で確かめた埋設物の位置を地表に表示して作業員に周知し、損傷させたときの管理者への緊急連絡の方法を決めておく。
埋設物の近くは機械を使わず人力で掘削し、露出した埋設物は吊り防護などで保護して、管理者名等を書いた標示板を付ける。
57 字着工前に埋設物の管理者と協議し、台帳で位置を確かめたうえ、立会いのもと人力で試掘して種類・位置・深さを目視で確認する。
試掘で確かめた埋設物の位置を地表に表示して作業員に周知し、損傷させたときの管理者への緊急連絡の方法を決めておく。
誘導者を配置したときは、定められた合図と誘導に従って掘削や旋回を行う。
35 字旋回や掘削を始める前に周囲に作業員がいないことを目で確かめ、警笛を鳴らして合図してから操作する。
作業範囲(旋回範囲)に作業員が入ったときは直ちに操作を止め、退避を確かめてから作業を再開する。
バケットを作業員の頭上を通過させず、植え穴の掘削土は作業員のいない側に置く。
旋回や掘削を始める前に周囲に作業員がいないことを目で確かめ、警笛を鳴らして合図してから操作する。
48 字誘導者を配置したときは、定められた合図と誘導に従って掘削や旋回を行う。
作業範囲(旋回範囲)に作業員が入ったときは直ちに操作を止め、退避を確かめてから作業を再開する。
バケットを作業員の頭上を通過させず、植え穴の掘削土は作業員のいない側に置く。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (イ) 建設工事公衆災害防止対策要綱(土木工事編)は、埋設物が予想される場所で施工するときは、施工に先立ち、埋設物の管理者が保管する台帳と設計図面を照らし合わせて位置を確認したうえで、試掘等を行い、埋設物の種類・位置(平面・深さ)・規格・構造等を原則として目視により確認すること、埋設物に近接して施工する場合は、あらかじめ埋設物の管理者等と協議し、防護方法・立会いの有無・緊急時の連絡先等を決めることを定めている。また、露出した埋設物には、名称・保安上の必要事項・管理者の連絡先等を記載した標示板を取り付ける等により注意を喚起し、埋設物の近くの掘削は人力で慎重に行う。
- 本工事の雨水排水設備工の区域には占用物件として水道管などが埋設されている。公園利用者の安全確保は除かれている。公園緑地工事共通仕様書(平成30年4月)第1章1-5-3 5・第2章2-3-1 9(1)も、地下埋設物の確認を行い、損傷を与えないようにすることを定めている。
- (ロ) 労働安全衛生規則第158条は、運転中の車両系建設機械に接触するおそれのある箇所への立入りを禁止するとし(誘導者を配置して誘導させるときを除く)、運転者は誘導者が行う誘導に従わなければならないとしている。第159条は、誘導者を置くときは一定の合図を定めて行わせ、運転者はその合図に従わなければならないとしている。
- 運転者自身が行う措置として、誘導者の合図・誘導に従う、旋回・掘削の前に周囲の作業員の有無を確かめ警笛で合図する、作業範囲に作業員が入ったら操作を止める、バケットを作業員の頭上を通過させない、などを書く。公園利用者の安全確保、バックホウの点検、運転位置から離れる際の措置は除かれている。
同じ論点の過去問
平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題5 設問(1)(イ)(ロ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する