平成29年度 問題5 設問(4)(ロ)(ハ)論点:安全管理重要度 A未着手

単管足場の組立て作業の危険防止措置・大雨の後の足場の点検

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題5 設問(4)(ロ)(ハ)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。

(4) 遊戯施設整備工(複合遊具の組立て及び設置)に際して、高さ4mの構造の単管足場を設けることとした。この場合の安全管理に関し、次の(イ)〜(ハ)について答えなさい。

【問題5】次の工事数量表に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、供用後30年を経過した総合公園(面積10.0ha)の一部区域において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。

・施工区域周辺には、公園利用者等の立入防止のためのバリケード及び注意標識等の必要な施設が既に設置されている。

・移動式クレーンの設置場所及びその周辺には、架空線等の障害物はない。

(ロ) 単管足場の組立て作業に当たり、作業を行う作業員の危険防止のために講じるべき安全管理上の措置を具体的に2つ記述しなさい。

(ただし、足場部材の点検は除く。)

(ハ) 単管足場を設置した後、降雨量が50mm以上の強風を伴う大雨が発生したため、足場での作業を開始する前に、足場の安全点検を行う必要が生じた。この場合、点検する必要のある足場の部材とそれに対する点検内容について、具体的に2つ記述しなさい。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
移植工高木移植工クスノキH(m) 7.0、C(m) 0.80、W(m) 3.0本5支柱取付け
遊戯施設整備工遊具組立設置工複合遊具―基1高さ5.0m

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(ロ) 組立て作業の危険防止の措置 1 模範解答

組立ての時期・範囲・順序を作業員に周知し、作業区域には関係者以外の立入りを禁止して表示する。

46 字
別解

足場材の緊結や受渡しでは幅40cm以上の作業床を設け、作業員に墜落制止用器具を使用させる。

強風・大雨・大雪などの悪天候で危険が予想されるときは、組立て作業を中止する。

材料・器具・工具の上げ下ろしには、つり綱やつり袋を作業員に使用させる。

(ロ) 組立て作業の危険防止の措置 2 模範解答

足場材の緊結や受渡しでは幅40cm以上の作業床を設け、作業員に墜落制止用器具を使用させる。

45 字
別解

組立ての時期・範囲・順序を作業員に周知し、作業区域には関係者以外の立入りを禁止して表示する。

強風・大雨・大雪などの悪天候で危険が予想されるときは、組立て作業を中止する。

材料・器具・工具の上げ下ろしには、つり綱やつり袋を作業員に使用させる。

(ハ) 点検する足場の部材と点検内容 1 模範解答

床材:損傷がないか、建地や布への取付けと掛け渡しの状態に異常がないかを点検する。

40 字
別解

脚部(ベース金具・敷板):大雨で地盤が緩み、沈下や滑動が生じていないかを点検する。

手すり・中桟・幅木:取り外しや脱落がなく、取付状態が正常かを点検する。

筋かい・壁つなぎ:取付状態に緩みがなく、取り外されていないかを点検する。

(ハ) 点検する足場の部材と点検内容 2 模範解答

建地・布・腕木:緊結部・接続部・取付部に緩みがないか、緊結金具に損傷や腐食がないかを点検する。

47 字
別解

脚部(ベース金具・敷板):大雨で地盤が緩み、沈下や滑動が生じていないかを点検する。

手すり・中桟・幅木:取り外しや脱落がなく、取付状態が正常かを点検する。

筋かい・壁つなぎ:取付状態に緩みがなく、取り外されていないかを点検する。

要点(書けていたものにチェック)(ロ) 組立て作業の危険防止の措置 1(ロ) 組立て作業の危険防止の措置 2(ハ) 点検する足場の部材と点検内容 1(ハ) 点検する足場の部材と点検内容 2
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (ロ) 労働安全衛生規則第564条は、高さ2m以上の構造の足場の組立て・解体・変更の作業では、組立て等の時期・範囲・順序を作業に従事する労働者に周知させること、作業区域内への関係者以外の立入りを禁止すること、強風・大雨・大雪等の悪天候で危険が予想されるときは作業を中止すること、足場材の緊結・取り外し・受渡し等の作業では幅40cm以上の作業床を設け、要求性能墜落制止用器具を使用させること、材料・器具・工具等の上げ下ろしにはつり綱・つり袋等を使用させることを定めている。
  2. なお、足場の組立て等作業主任者の選任が必要なのは、つり足場・張出し足場又は高さ5m以上の構造の足場の組立て等の作業である(労働安全衛生法施行令第6条第15号)。本問の足場は高さ4mなので選任の義務はないが、作業を指揮する者を決めておくことが望ましい。
  3. (ハ) 同規則第567条第2項は、強風・大雨・大雪等の悪天候若しくは中震以上の地震又は足場の組立て・一部解体・変更の後に足場で作業を行うときは、作業開始前に、床材の損傷・取付け及び掛渡しの状態、建地・布・腕木等の緊結部・接続部・取付部の緩みの状態、緊結材・緊結金具の損傷及び腐食の状態、手すり等・中桟等の取り外し及び脱落の有無、幅木等の取付状態及び取り外しの有無、脚部の沈下及び滑動の状態、筋かい・控え・壁つなぎ等の補強材の取付状態及び取り外しの有無、建地・布・腕木の損傷の有無などを点検し、異常を認めたときは直ちに補修するとしている。
  4. 大雨は、一般に1回の降雨量が50mm以上の降雨をいう。点検の結果と補修の内容は記録し、足場を使う作業が終わるまで保存する。
引っかけ:(ロ)は足場部材の点検が除外されているので、組立て作業そのものの危険防止措置(周知・立入禁止・悪天候時の中止・作業床と墜落制止用器具・つり綱)で答える。高さ4mの足場なので、足場の組立て等作業主任者の選任(5m以上)を答えにしない。(ハ)は部材名と点検内容を対にして書く。
現行法令との関係:労働安全衛生規則第567条の足場の点検は、2023年10月1日から事業者が点検者を指名して行わせ、点検の結果と点検者の氏名を記録することになった。第564条の「安全帯」は2019年2月から「要求性能墜落制止用器具」に改められ、作業区域への立入禁止の対象は2025年4月から労働者以外の作業に従事する者にも広がった(2026年4月から「作業従事者」の語)。この問題の答えは変わらない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題5 設問(4)(ロ)(ハ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する