労働安全衛生法
重要度 A問題3・問題5で出題過去問 20問
労働安全衛生法は、2級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録93問中20問・重要度A)。出題されるのは問題3・問題5です。
要点:安全衛生管理体制、作業主任者、特別教育・技能講習、足場・墜落防止、酸素欠乏。
安全管理もこの論点に含めて扱います。それぞれの要点は、問題の一覧の下にまとめています。
覚える要点
- 高さ2m以上の箇所には作業床を設け、作業床の端・開口部には囲い・手すり・覆い等、困難なときは防網を張り要求性能墜落制止用器具を使わせ、器具の取付け設備を設ける。器具と取付け設備は随時点検する。高さ又は深さ1.5mを超える箇所には昇降設備を設ける
- 足場(一側足場を除く)の高さ2m以上の作業床は幅40cm以上、床材間の隙間3cm以下、床材と建地の隙間12cm未満。架設通路は勾配30度以下(階段付きや高さ2m未満で丈夫な手掛付きを除く)、15度を超えると滑止め、手すり85cm以上と中桟35cm以上50cm以下
- 脚立は脚と水平面との角度を75度以下とし、折りたたみ式は角度を保つ金具を備える。移動はしごは幅30cm以上ですべり止め装置を付ける。屋内の通路は通路面から高さ1.8m以内に障害物を置かず、作業場の通路は常時有効に保持する
- 安全衛生推進者は常時10人以上50人未満の事業場で、選任すべき事由が発生した日から14日以内に、都道府県労働局長の登録を受けた者の講習の修了者などから選任する。総括安全衛生管理者は建設業で常時100人以上、安全管理者・衛生管理者は常時50人以上
- 掘削面の高さ2m以上の地山の掘削、型枠支保工の組立て・解体、高さ5m以上の足場の組立て等は技能講習を修了した作業主任者を選任する。足場の組立て等の業務、石綿の解体等の業務、1t未満の移動式クレーンの運転には特別の教育、新任の職長には職長等の教育を行う
- 移動式クレーンの運転は1t未満が特別の教育、1t以上5t未満が技能講習、5t以上が免許(機体重量3t以上の車両系建設機械の運転は技能講習)。定格荷重を表示し、検査証(有効期間2年)は当該クレーンに備え付け、作業開始前に点検し、自主検査の記録は3年間保存する
- ガス溶接等の容器は40度以下に保ち、転倒しないよう保持する。アーク溶接の場所は区画して保護具を備え、回転する刃物に手が巻き込まれるおそれのある作業では手袋を使わせない。明り掘削で運搬機械が転落するおそれがあれば誘導者を配置する
- 小型ボイラーは設置後遅滞なく設置報告書を所轄労働基準監督署長に出す。満18歳未満の者はクレーンの運転、玉掛け(2人以上で行う補助作業を除く)、高さ5m以上の墜落のおそれのある業務に就かせない。雇入れ時と作業内容の変更時には安全衛生教育を行う
勉強のしかた:毎年1問、選択欄から語句・数値を選ぶか空欄に書く形で出る。墜落防止・足場・架設通路・脚立の数値、安全衛生推進者の選任、移動式クレーンの資格と検査を条文の言い回しのまま覚え、特別の教育・技能講習・免許の区別を整理しておく。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、労働安全衛生法で間違えやすい点を集めました。
- 令和7年度 問題3 設問1:定格荷重は、つり上げ荷重からフックなどのつり具の重量を除いた荷重で、運転者と玉掛け者の両方が知る必要がある。検査証の有効期間(2年)と自主検査記録の保存期間(3年)を取り違えない。
- 令和7年度 問題3 設問2:雇入れ時・作業内容変更時の教育(第59条第1項・第2項)と、危険・有害業務の特別教育(第59条第3項)を区別する。
- 令和6年度 問題3 設問1:選任の期限14日以内は、安全管理者・衛生管理者・産業医・総括安全衛生管理者と同じ。講習機関の登録は「厚生労働大臣」ではなく「都道府県労働局長」である。
- 令和6年度 問題3 設問2:小型ボイラーは設置した「後」に遅滞なく報告する。設置の前に届け出るボイラーの設置届と混同しない。提出先はどちらも所轄労働基準監督署長である。
- 令和5年度 問題5 設問1:選択欄の「45」「60」は勾配として誤り。Cの「2m未満」と、滑止めが必要になる勾配「15度を超える」を混同しない。
- 令和5年度 問題5 設問2:保護具は着けさせるのが普通だが、回転する刃物の作業では手袋は「使用させてはならない」。
この論点の問題
移動式クレーンの検査証・定格荷重の表示・作業開始前点検・自主検査記録(労働安全衛生法・選択)令和7年度 問題3 設問1
雇入れ時・作業内容変更時の安全衛生教育(労働安全衛生法・穴埋め)令和7年度 問題3 設問2
安全衛生推進者の選任(労働安全衛生法・選択)令和6年度 問題3 設問1
小型ボイラーの設置報告(労働安全衛生法・穴埋め)令和6年度 問題3 設問2
通路・架設通路(労働安全衛生法・穴埋め)令和5年度 問題5 設問1
回転する刃物を使う作業での手袋の使用禁止(労働安全衛生法・穴埋め)令和5年度 問題5 設問2
クレーン機能付き油圧ショベルの運転業務・年少者の就業制限(労働安全衛生法・労働基準法・語句選択)令和4年度 問題5 設問1
足場の作業床の幅(労働安全衛生法・数値)令和4年度 問題5 設問2
安全衛生推進者の選任・職長等の教育(労働安全衛生法・選択)令和3年度 問題5 設問1
墜落等による危険の防止(作業床の端の囲い等・昇降設備)(労働安全衛生法・数値)令和3年度 問題5 設問2
移動式クレーン検査証・足場の作業床・アーク溶接の光線(労働安全衛生法・穴埋め)令和2年度 問題5 設問1
小型ボイラー設置報告の提出先(労働安全衛生法・穴埋め)令和2年度 問題5 設問2
脚立・架設通路の勾配・足場の組立ての作業主任者(労働安全衛生法・選択)令和元年度 問題5 設問1
小型移動式クレーン(つり上げ荷重1t未満)の運転業務(労働安全衛生法・穴埋め)令和元年度 問題5 設問2
掘削面のこう配・足場の作業床・移動はしご・屋内の通路(労働安全衛生法・選択)平成30年度 問題5 設問1
高温多湿作業場所での熱中症予防(穴埋め)平成30年度 問題5 設問2
脚立・安全衛生推進者・地山の掘削作業主任者・移動式クレーンの定格荷重(労働安全衛生法・選択)平成29年度 問題5 設問1
架設通路のこう配(労働安全衛生法・数値)平成29年度 問題5 設問2
墜落防止の取付設備の高さ・ガス容器の温度(労働安全衛生法・数値)平成28年度 問題5 設問1
石綿の特別の教育・明り掘削の誘導者・型枠支保工の作業主任者(労働安全衛生法・選択)平成28年度 問題5 設問2
安全管理
建設現場の安全管理活動、墜落・酸素欠乏の防止、熱中症対策、災害統計。
- 高温多湿の作業場所では、透湿性・通気性のよい服装を着用させ、水分・塩分を定期的に摂取させて熱中症を予防する(空欄の後が「症」なら「熱中」と書く)
- 熱中症を生ずるおそれのある作業では、自覚症状のある者や疑いのある者を見つけたときに報告させる体制と、作業からの離脱・身体の冷却・医師の診察などの手順を、あらかじめ作業場ごとに定めて周知する(労働安全衛生規則第612条の2)
- 暑さ指数(WBGT)は黒球温度・自然湿球温度・乾球温度から求め、影響が最も大きいのは自然湿球温度、単位は℃。WBGTを測って作業時間や休憩を管理し、暑熱順化の期間を設ける
- 高さ2m以上の箇所で強風・大雨・大雪などの悪天候のため危険が予想されるときは作業を行わせず、作業には必要な照度を保つ
- 酸素欠乏危険作業は作業開始前に酸素(汚水槽などは硫化水素も)の濃度を測り、酸素18%以上に換気する。換気に純酸素を使わない
勉強のしかた:出題は平成30年度の熱中症の穴埋め1問。熱中症・酸素欠乏・墜落の防止は法規の問題や経験記述の安全管理でも使うので、条文の言い回しと数値をあわせて覚えておく。
この内容を問う過去問:平成30年度 問題5 設問2
同じ問題で出る論点
問題3・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。