配管の施工
重要度 A問題1・問題2・問題3・問題5で出題過去問 20問
配管の施工は、2級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録93問中20問・重要度A)。出題されるのは問題1・問題2・問題3・問題5です。
要点:配管の接合・支持・勾配、伸縮と防振、水圧試験、排水・通気管の施工。
覚える要点
- 給水管の分岐は主管をチーズの直流方向に通して枝管を分岐口から取り出す(分岐口から入れて左右に振り分けない)。1つのT継手で相対する2方向へ分岐しない。配管は他の配管から吊らず(共吊りしない)、1本ずつスラブなどの構造体から吊る
- 塩ビライニング鋼管は帯のこ盤又はねじ切機搭載形自動丸のこ機で管軸に直角に切断し、パイプカッターは使わない。内面を面取りしてねじゲージで確かめ、管端防食管継手(再使用禁止)に防食用ペーストシール剤をおねじ部だけに塗って、規定の余ねじ山数でねじ込む
- 硬質ポリ塩化ビニル管の接着接合は、直角に切断して面取りし、差口に標線を付け、受口・差口の両方に接着剤を薄く均一に塗って標線まで差し込み、呼び径50以下は30秒以上・65以上は60秒以上保持する。接着(TS)接合は塩ビ管の方法で、架橋ポリエチレン管には使えない
- 屋内横走り排水管の勾配は呼び径65以下1/50、75・100は1/100、125は1/150、150以上は1/200以上、ドレン管は1/100以上。塩ビ管の吊り間隔は呼び径80以下1.0m以下・100以上2.0m以下、冷媒用銅管は外径9.52mm以下1.5m以下・12.70mm以上2.0m以下
- 地中埋設は管の上端から車両道路で600mm以上、それ以外で300mm以上とし、給水管と排水管は水平間隔500mm以上で給水管を上にする。塩ビの排水管は根切り底を管の下端より100mm程度深く掘って山砂等を突き固め、管の周囲を山砂の類で管の中心線程度まで充塡して埋め戻す
- 試験は隠ぺい・埋戻し・保温の前に行う。給水装置に当たる給水管は1.75MPa以上で最小60分(直結増圧方式なら建物内の給水管も給水装置)、排水管は満水試験で最小30分保持し、衛生器具の取付け後に通水試験、ドレン管は通水試験を行う
- 冷媒用銅管はパイプカッターで切断してばりを取り、管端を密閉して異物や水分を入れない。曲げは専用工具で管径の4倍以上、ろう付けは管内に窒素などの不活性ガスを流し、吊り金物との間に保護プレートを入れる。気密試験は窒素ガスで行い、その後に真空引きする
- テープ巻きは配管の下方から上向きに巻き上げる(重なり15mm以上)。フレキシブルジョイントは振動・変位の吸収用で、熱伸縮は伸縮管継手で吸収する。グラスウールはポリスチレンフォームより防湿性が劣るので防湿層が要る。梁貫通のスリーブは鉄筋でなく型枠に固定する
勉強のしかた:毎年、問題1の施工要領図・○×と、衛生・空調の留意事項で出る最多の論点。共吊り・給水管の分岐・テープ巻きの向きなど図の誤りの定番と、ライニング鋼管のねじ接合、塩ビ管の接着接合と埋設、試験の圧力と保持時間を、標準仕様書の数値ごと書けるようにしておく。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、配管の施工で間違えやすい点を集めました。
- 令和7年度 問題1 設問1:(3)のTS接合は硬質ポリ塩化ビニル管の接合方法で、樹脂管でも架橋ポリエチレン管・ポリブテン管・ポリエチレン管には使えない。(5) は「移動しないようにする」目的は正しいが、固定する相手が鉄筋ではなく型枠である。
- 令和7年度 問題5 設問1:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている。(3) は直結増圧方式なので給水装置として1.75MPa以上(ポンプの全揚程の2倍・0.75MPa以上はポンプ以降の配管の値)。(4) はパイプカッター禁止が定番。
- 令和6年度 問題1 設問1:(1) は「飲料用」の機器なので、衛生上の理由で間接排水になる。(5) はグラスウールとポリスチレンフォームの性質が逆になっている。グラスウールは耐熱性に優れるが、防湿性はポリスチレンフォームのほうがよい。
- 令和6年度 問題5 設問1:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている(掘削の山留めや作業員の安全は書かない)。(3) は「プラスチック製ます」の設置なので、コンクリートますのインバート製作の話ではない。
- 令和5年度 問題1 設問1:(2) の「フレキシブルジョイント」と「伸縮管継手」の役割の違いがよく問われる。フレキシブルジョイントは振動・変位の吸収、伸縮管継手は熱伸縮の吸収である。
- 令和5年度 問題1 設問2:(6) は吊りに関する部分は除かれているので、吊りボルトや振れ止めではなく、ドレンアップ配管の立ち上げ方と接続位置(下り勾配をとってドレン管の上部に接続する)を答える。理由又は改善策のどちらを書いてもよいが、どこが適切でないかが分かるように書く。
この論点の問題
ダクト・ガラリ・配管の接合・水圧試験・スリーブ(○×)令和7年度 問題1 設問1
給排水衛生設備工事の留意事項(洗面器の設置高さ・地中埋設管の離隔・給水管の水圧試験・ライニング鋼管の切断)令和7年度 問題5 設問1
排水・ダクト・溶接接合・防振基礎・保温材(○×)令和6年度 問題1 設問1
地中埋設排水管(硬質ポリ塩化ビニル管)の施工の留意事項(根切り・敷設・プラスチック製ます・埋戻し)令和6年度 問題5 設問1
ダクトの板厚・フレキシブルジョイント・洗面器の取付け・風量測定口・MDジョイント(○×)令和5年度 問題1 設問1
ドレン配管・通気管取り出し・配管吊り・保温外装の施工要領図(理由又は改善策)令和5年度 問題1 設問2
パッケージ形空気調和機と全熱交換ユニットの設置の留意事項(冷媒管の吊り・試験・給排気ダクト・給排気口)令和5年度 問題2
屋外埋設の給水管(水道用硬質ポリ塩化ビニル管)の留意事項(埋設深さ・排水管との離隔・水圧試験・埋戻し)令和4年度 問題3
アンカーボルト・配管の接合とねじ加工・ダクトの施工(○×)令和3年度 問題1 設問1
カセット形室内機の据付け・通気管末端の開口位置・フランジのボルトの締付け順序(理由又は改善策)令和3年度 問題1 設問2
空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機の冷媒管(銅管)の施工の留意事項(切断・曲げ加工・差込接合・気密試験)令和3年度 問題2
汚水桝・排気チャンバー取付け・冷媒管吊りの施工要領図の不適切な部分令和2年度 問題1 設問2
排水管(硬質ポリ塩化ビニル管、接着接合)の屋外埋設の留意事項(切断・接合・敷設・埋戻し)令和2年度 問題3
テーパねじ用リングゲージによる加工ねじの検査(管端面の位置)令和元年度 問題1 設問1
送風機吐出側ダクト・保温のテープ巻き・汚水桝・水飲み器の間接排水の不適切な部分令和元年度 問題1 設問2
給水管(水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管)のねじ接合の留意事項(切断・面取り又はねじ加工・管継手又はねじ接合材・ねじ込み)平成30年度 問題3
建物内の排水管を硬質塩化ビニル管で施工する場合の留意事項平成29年度 問題3
給水管の分岐・配管の支持・防火ダンパーの取付け(図の正誤)平成28年度 問題1 設問2
給水管の分岐・配管の支持・防火ダンパーの取付け(×とした場合の理由又は改善策)平成28年度 問題1 設問2(理由又は改善策)
パッケージ形空気調和機のドレン配管の施工上の留意事項(4つ)平成28年度 問題2
同じ問題で出る論点
問題1・問題2・問題3・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。