機器の据付け
重要度 B問題2・問題3・問題4で出題過去問 6問
機器の据付けは、2級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち6回で出題された論点です(収録93問中6問・重要度B)。出題されるのは問題2・問題3・問題4です。
要点:冷凍機・冷却塔・ポンプ・送風機・タンクの基礎と据付け、防振、アンカーボルト。
覚える要点
- 壁付き手洗器・洗面器は、コンクリート壁はエキスパンションボルト又は樹脂製プラグ、軽量鉄骨ボード壁はアングル加工材又は堅木材当て木を取付け下地とし、ボードに直接付けない
- 洗面器はブラケット又はバックハンガーで陶器上面を水平にがたつきなく固定し、排水口と排水金具の隙間に耐熱性不乾性シール材を詰める。排水トラップと塩ビ管は専用の排水アダプタを接着しパッキンを挟んで袋ナットで固定する。車いす使用者用は下にひざが入る空間を確保する
- 多翼送風機は水準器で軸の水平を確かめてライナーで調整し、プーリーの外側面に直定規や水糸を当てて芯出しする。Vベルトは中央を押してベルトの厚さ程度たわむ張りにする(張りすぎは軸受の損傷、緩すぎはスリップ)
- ポンプの基礎はコンクリート打設後10日間以内に荷重をかけず、据付け面を水平に仕上げる。共通ベースを基礎上に水平に据え付けてから軸心を調整し、アンカーボルトで地震時に転倒・横滑りしないよう固定する。グランドパッキンの場合は基礎に排水溝を設ける
- 防振基礎には耐震ストッパーを設け、運転時に接触しないすき間をとる。天井吊りの遠心送風機は呼び番号2未満なら吊りボルトとブレース等の振れ止めでよく、呼び番号2以上は形鋼の架台で上部スラブに固定する
- パッケージ形空気調和機の屋内機・屋外機は、吸込み・吹出しをふさがず、吹き出した空気を再び吸うショートサーキットを防ぎ、フィルター清掃や点検の保守スペースを確保して配置する。カセット形屋内機は天井下地でなく上階のスラブから吊りボルトで吊る
- パッケージ形空気調和機のドレン管は1/100以上の下り勾配とし、送風機の全静圧以上の落差をとった空調機用トラップを設け、排水管径の2倍以上の排水口空間をとって間接排水し、屋内は防露の保温をする。ドレンアップ配管は立ち上げ後に下り勾配でドレン管の上部に接続する
- 冷媒管のフレア接合は専用工具でフレア加工し、フレア面の傷・異物を確かめてトルクレンチで規定のトルクで締める。気密試験の後は真空ポンプで真空引きして配管内の水分を除く
勉強のしかた:衛生器具(洗面器)、送風機、ポンプ、パッケージ形空気調和機の据付けが数年おきに出る。「配置(運転・保守)・基礎と固定・接続・調整」の観点ごとに1つずつ留意事項を用意し、ただし書きで除かれた観点(基礎・搬入など)を書かないようにする。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、機器の据付けで間違えやすい点を集めました。
- 令和6年度 問題4 設問1:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている。(1)・(3) は「運転又は保守管理の観点」の配置で、据付けの強度(アンカーボルトなど)ではない。(4) は気密試験そのものではなく、その後の真空引きの留意事項。
- 令和2年度 問題2:工程管理と安全管理に関する事項(搬入の手順・揚重作業の安全など)は除くとされている。(1)と(4)は「運転又は保守管理の観点」に限られるので、据付けの固定方法などをここに書かない。(3)のドレン配管は勾配・トラップ・間接排水が基本である。
- 令和元年度 問題3:車いす使用者用は一般用より低い750mm程度で、下部にひざが入る空間が要る。軽量鉄骨ボード壁はボードだけでは器具を支えられないので下地を補強する。
- 平成30年度 問題2:(3) は「水平の調整 → 軸心(芯出し)の調整」の順。軸心を先に合わせてもベースの水平を直すとずれる。(2)(4) は数値(基礎の高さ300mm・養生10日間・縁から100mm)を入れると具体的になる。
- 平成29年度 問題2:ただし書きで「コンクリート基礎」が除かれているので、基礎の大きさ・高さ・養生などは書かない。Vベルトのベルトガードの取付けは安全管理の色合いが強いので、ほかの事項を優先して書くとよい。
- 平成28年度 問題3:搬入は除かれているので、運搬中の破損防止などは書かない。陶器は締め過ぎると割れるので、「堅固に固定する」だけでなく、下地・水平・シールなど具体的な方法を書く。
この論点の問題
空冷ヒートポンプ式パッケージ形空気調和機の留意事項(屋内機・屋外機の配置・フレア接合・真空引き)令和6年度 問題4 設問1
空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機(床置き直吹形)の設置の留意事項(屋内機の配置・基礎・ドレン配管・屋外機の配置)令和2年度 問題2
車いす使用者用洗面器の軽量鉄骨ボード壁への取付けの留意事項(設置高さ・取付け・給排水管との接続・調整)令和元年度 問題3
空調用渦巻ポンプの据付けの留意事項(配置・基礎・設置レベルの調整・アンカーボルト)平成30年度 問題2
多翼送風機(呼び番号3)を据え付ける場合の留意事項平成29年度 問題2
壁付き手洗器・洗面器の据付けの施工上の留意事項(4つ)平成28年度 問題3
同じ問題で出る論点
問題2・問題3・問題4では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。