給水管(水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管)のねじ接合の留意事項(切断・面取り又はねじ加工・管継手又はねじ接合材・ねじ込み)
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月18日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
建物内の給水管(水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管)をねじ接合で施工する場合の留意事項を解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。
記述する留意事項は、次の(1)〜(4)とし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。
(1) 管の切断に関する留意事項
(2) 面取り又はねじ加工に関する留意事項
(3) 管継手又はねじ接合材に関する留意事項
(4) ねじ込みに関する留意事項
解答欄
正解
帯のこ盤又はねじ切機搭載形自動丸のこ機で管軸に直角に切断し、パイプカッターやガス切断は使わない。
48 字パイプカッターは管端が内側にまくれてライニングを傷めるため使わず、切断面は管軸に対して直角にする。
切断の熱でライニングが溶けたりはがれたりする高速砥石切断機やガス切断は用いず、帯のこ盤等で切断する。
切削ねじの場合は、スクレーパー等の面取り工具で管内面のライニング部を適正に面取りする。
43 字転造ねじの場合は、ねじ加工機に組み込まれた専用リーマで内面の面取りを行い、バリはスクレーパー等で取る。
ねじはJIS B 0203の管用テーパねじとし、ねじ切り後にねじゲージで適正に切られていることを確認する。
継手は管端防食管継手を用い、ねじ接合材は防食用ペーストシール剤として、おねじ部だけに適量を塗る。
48 字シール剤を塗る前に、ねじ山・管内部・端面に付いた切削油、水分、ほこりを十分に取り除く。
管端防食管継手は、一度使用したものを再使用しない。
継手製造者が規定する余ねじ山数(余ねじ長さ)となるよう、適正な締付け力でねじ込む。
41 字締めすぎると管端の防食部が壊れ、締付け不足は漏水の原因になるため、規定のねじ込み量を守る。
ねじ込み後、継手から出た残りねじ部の鉄面にさび止めペイントを2回塗る。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (1) 管は断面が変形しないよう管軸心に対して直角に切断し、切り口は平滑に仕上げる。塩ビライニング鋼管は、帯のこ盤又はねじ切機搭載形自動丸のこ機等で切断し、パイプカッターによる切断は禁止する。また、切断後、適正な内面の面取りを施す(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版第2編2.5.1(1)(2))。パイプカッターは管端を内側に押しつぶしてライニングを傷め、ガス切断や高速砥石切断機は熱でライニングを溶かしたりはがしたりする。
- (2) 塩ビライニング鋼管のねじ接合では、管の内面の面取りを継手形式ごとに適切に行う。切削ねじの場合はスクレーパー等の面取り工具を用い、転造ねじの場合はねじ加工機に組み込まれた専用リーマで面取りし、バリ取りにスクレーパー等を使ってもよい。ねじはJIS B 0203「管用テーパねじ」に規定するねじが適正に切られていることを、ねじゲージで確認してからねじ込む(同第2編2.5.3(2)(ア)(イ))。
- (3) 塩ビライニング鋼管でねじ接合をする場合の継手は管端防食管継手とする(同第2編2.1.2.5(2)(ア))。ねじ接合材は防食用ペーストシール剤とし(同第2編2.5.3(2))、ねじ山・管内部・端面に付着している切削油・水分・ほこり等を十分に除去した後、おねじ部のみに適量塗布してねじ込む(同第2編2.5.2.2(1))。管端防食管継手の再使用は禁止する(同第2編2.5.3(2)(エ))。
- (4) ねじ込みは、適正な締付け力で継手製造者が規定する余ねじ山数又は余ねじ長さによりねじ込む(同第2編2.5.3(2)(イ))。継手接続後のねじ部の鉄面は、さび止めペイント2回塗りを行う(同第2編2.5.2.2(3))。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月18日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する