送風機吐出側ダクト・保温のテープ巻き・汚水桝・水飲み器の間接排水の不適切な部分
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年11月17日(日)実施) 問題1 設問2の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
(2)〜(5)に示す各図について、適切でない部分の理由又は改善策を具体的かつ簡潔に記述しなさい。
【問題1】次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。




解答欄
正解
送風機の回転方向と逆向きに曲げているため、気流が偏って抵抗と騒音が増える。曲がりは回転方向と同じ向きにする。
54 字吐出し口直後の曲がりは送風機の回転方向に合わせて曲げ、吐出し口から曲がりまでの直管部を長くとる。
回転方向と逆に曲げると偏流で圧力損失が増え、所定の風量が得られない。回転方向の側(左側)へ曲げる。
上方から巻くと重ね目に水やほこりが入り、テープがずれやすい。立て管のテープ巻きは下方から上向きに巻き上げる。
54 字立て管のテープ巻きは、配管の下方より上向きに巻き上げ、テープの重なり幅は15mm以上とする。
上から巻くと重ね目が上向きに開いて水が入り、テープが緩んでずり落ちる。下から上へ巻き上げる。
上からの流入管のインバートの曲がりが急で、本管の流れにぶつかる。曲率半径を大きくとり緩やかに合流させる。
52 字流入管の接続位置を桝の中心より上流側にずらし、インバートの曲がりの半径を大きくして下流へ滑らかに流す。
合流部のインバートの曲率半径が小さいと流れが乱れ汚物が滞留しやすい。流れの方向に沿う大きな曲線で合流させる。
排水管の管端が水受け容器の中に入り排水口空間がない。管端をあふれ縁より上に離して排水口空間を確保する。
51 字水飲み器の排水管は水受け容器のあふれ縁から離し、管径25mm以下なら50mm以上の排水口空間をとる。
管端が水受け容器のあふれ縁より下にあると、詰まったとき汚水が水飲み器側へ逆流するため、排水口空間を設ける。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (2) 図の送風機は、回転方向の矢印から羽根車が反時計回りに回り、吐出し口はケーシングの右側の外周に沿って上向きに開いている。吐出し口を出た空気は外周側(右側)に偏って流れ、回転の向きに沿って左へ曲がろうとする。図のように吐出し口の直後で回転方向と逆(右)に曲げると、速い流れが曲がりの内側に寄ってはく離が起き、圧力損失と騒音が増えて所定の風量が得られない。吐出し口直後の曲がりは回転方向に合わせて曲げ、吐出し口から曲がりまでの直管部をできるだけ長くとる(目安として吐出し口の長辺の1.5倍程度以上)。
- (3) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編3.1.3(7)に「テープ巻きは、配管の下方より上向きに巻き上げる」とある。下から巻き上げると、上側のテープが下側のテープに屋根がわらのように重なるので、水やほこりが重ね目に入りにくく、テープもずれ落ちにくい。重なり幅は、テープ状のもので原則15mm以上とする。
- (4) 汚水桝の底には、流入管と流出管をつなぐインバート(半円形の溝)を設け、汚物が滞留しないように流す。図では上からの流入管が桝の中心線上に接続され、そのインバートは下流側へ曲がってはいるものの、曲がりの半径が管径程度と小さく、ほぼ直角に本管へ合流している。これでは流入した排水が本管の流れにぶつかって乱れ、汚物が滞留したり上流側へ逆流したりするおそれがある。合流部のインバートは曲率半径をできるだけ大きくとり、流れの方向に沿って緩やかに合流させる。桝の大きさに限りがあるときは、流入管の接続位置を桝の中心線から上流側にずらすと、桝の中で大きな半径の曲線をとることができる。
- (5) 水飲み器は飲料水を扱う器具なので、排水管に直接つながず間接排水とする。間接排水管の管端は水受け容器のあふれ縁より上に離し、排水口空間を設ける。図では管端が水受け容器の中(あふれ縁より下)にあり、排水管が詰まって水受け容器があふれると、汚水が水飲み器側へ逆流する。SHASE-S206「給排水衛生設備規準」では、排水口空間は間接排水管の管径25mm以下で50mm以上、30〜50mmで100mm以上、65mm以上で150mm以上とされている。
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令和元年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年11月17日(日)実施) 問題1 設問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する