令和3年度 問題1 設問2論点:配管の施工重要度 A未着手

カセット形室内機の据付け・通気管末端の開口位置・フランジのボルトの締付け順序(理由又は改善策)

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月21日(日)実施) 問題1 設問2の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

(6)〜(8)に示す図について、適切でない部分の理由又は改善策を記述しなさい。

【問題1】次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。

(6) カセット形パッケージ形空気調和機(屋内機)据付け要領図。上部に床スラブ(途中を省略する破断線あり)、下部に天井がある。カセット形パッケージ形空気調和機(屋内機)の本体は天井の開口に納まり、本体の左右の側面に取り付けたL形の金具が、天井の上にある軽量の天井下地(チャンネル)の上にボルト・ナットで固定されている。床スラブから本体を吊る吊りボルトは描かれていない。本体の下面の化粧パネルは天井面の下に出ている。図中の文字:床スラブ、カセット形パッケージ形空気調和機(屋内機)、天井下地、天井。
(7) 通気管末端の開口位置(外壁取付け)。屋上に立つ塔屋などの外壁の立面図。外壁の左側に外気取入れ口(ガラリ)があり、その右に、屋上の床から外壁に沿って立ち上がった通気管(破線)の末端が外壁に開口している。通気管の末端と外気取入れ口の水平距離は2m、通気管の末端は外気取入れ口の上端より垂直距離0.4m高い位置にある。図中の文字:外気取入れ口、通気管の末端、水平距離2m、垂直距離0.4m、屋上。
(8) フランジ継手のボルトの締付け順序(数字は締付け順序を示す。)。円形のフランジ継手を正面から見た図で、ボルトが上・右・下・左の4本ある。締付け順序は、上のボルトが1、右が2、下が3、左が4で、1→2→3→4と時計回りに隣り合うボルトを順に締め付ける矢印が描かれている。図中の文字:ボルト、フランジ継手、1、2、3、4。

解答欄

0 / 60 字
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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(6) カセット形パッケージ形空気調和機(屋内機)据付け要領図 模範解答

機器を天井下地に固定するのは不適切である。上階の床スラブにインサートを設け、吊りボルトで機器を吊る。

50 字
別解

天井下地は機器の重量や運転時の振動を支える強度がなく、天井のたわみや機器の落下のおそれがあるため。

機器は天井下地で支持せず、床スラブのインサートから吊りボルト4本で吊り、天井材とは縁を切って取り付ける。

スラブから下げた吊りボルトに機器を取り付け、水平を調整して、天井開口と化粧パネルのすき間をなくす。

(7) 通気管末端の開口位置(外壁取付け) 模範解答

外気取入れ口から水平3m未満なので、通気管の末端を外気取入れ口の上端から600mm以上立ち上げて開口する。

53 字
別解

通気管の末端を立ち上げられない場合は、外気取入れ口から水平に3m以上離れた位置で開口する。

通気管の末端から出る臭気や下水ガスが外気取入れ口から吸い込まれ、室内に入るおそれがあるため。

通気管の末端が外気取入れ口の上端から0.4mしか高くないので、0.6m以上の高さに立ち上げて開口する。

(8) フランジ継手のボルトの締付け順序 模範解答

隣り合うボルトを順に締めると片締めになる。図の1→3→2→4のように対角の位置のボルトを順に締め付ける。

52 字
別解

対角線上のボルトを交互に、何回かに分けて少しずつ均等に締め付け、最後に全数の締付けを確認する。

隣り合うボルトを順に締めると片締めになり、ガスケットが均等に圧縮されず漏れの原因になるため。

上下、左右と対角の順にボルトを仮締めし、同じ順でトルクを上げて本締めし、フランジ面を平行に保つ。

要点(書けていたものにチェック)(6) カセット形パッケージ形空気調和機(屋内機)据付け要領図(7) 通気管末端の開口位置(外壁取付け)(8) フランジ継手のボルトの締付け順序
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (6) 図のカセット形屋内機は、本体の金具を天井下地(軽量のチャンネル)にボルトで固定しており、床スラブからの吊りボルトがない。天井下地は天井材を支えるためのもので、機器の重量や運転時の振動、地震の力を支える強度はない。屋内機は上階の床スラブに埋め込んだインサート(又はあと施工アンカー)から吊りボルトで吊り、水平に調整して取り付ける(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編2.1.1(5):機器は地震力により転倒・横滑りしないよう固定し、固定方法は標準図(吊りボルトによる機器振れ止めの施工例、機器固定要領)による)。
  2. (7) 通気管の末端を、建物の出入口・窓・換気口(外気取入れ口)などの開口部の付近に設ける場合は、開口部の上端から600mm以上立ち上げて大気に開口する。立ち上げられないときは、開口部から水平に3m以上離す(空気調和・衛生工学会規格SHASE-S206「給排水衛生設備規準」)。図は水平距離2m・垂直距離0.4mで、どちらも満たしていない。
  3. (8) フランジ継手のボルトは、対角の位置にあるものを順に(図の番号で1→3→2→4)、数回に分けて少しずつ均等に締め付ける。図のように時計回りに隣り合うボルトを順に締めると、フランジが傾いて片締めになり、ガスケットが均一に圧縮されずに漏れの原因になる。
  4. 設問は「理由又は改善策」なので、どちらか一方を書けばよい。改善策は、どこをどう直すかを数値(600mm・3m)や順序まで具体的に書く。
引っかけ:(6) は「カセット形だから天井に載せる」と誤解しやすいが、機器は必ずスラブから吊る。(7) は水平3m未満なら上端から600mm以上の立上りが必要で、図の0.4mでは足りない。(8) は締付けの順序の誤りで、ボルトの本数の誤りではない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月21日(日)実施) 問題1 設問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する