ダクトの施工

重要度 B問題1・問題2・問題4で出題過去問 7問

ダクトの施工は、2級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち4回で出題された論点です(収録93問中7問・重要度B)。出題されるのは問題1・問題2・問題4です。

要点:ダクトの工法(共板フランジ・アングルフランジ)、吊り・支持、防火区画の貫通、吹出口。

覚える要点

  • 長方形ダクトのかどの継目はピッツバーグはぜ又はボタンパンチスナップはぜで、2箇所以上(長辺750mm以下は1箇所以上)とする。角甲はぜは板を平らにつなぐ継目で、かどには使わない
  • 断面を変える傾斜は拡大15°以下・縮小30°以下、湾曲部の内側半径は長方形ダクトで半径方向の幅の1/2以上(とれなければ案内羽根)、スパイラルダクトは半径以上とする
  • スパイラルダクトの差込み接合は鋼製ビスで固定し(内径155mmを超え355mm以下は片側4本以上)、継目全周にシール材を塗ってダクト用テープで二重巻きにする。横走りの吊り間隔は4,000mm以下で、帯状の吊り金物を使うときは要所に振れ止め支持を設ける
  • 横走りダクトの吊り間隔はアングルフランジ工法3,640mm以下(低圧・高圧共通)、スライドオンフランジ工法3,000mm以下、共板フランジ工法2,000mm以下。立てダクトは各階1箇所以上で固定する
  • 送風機の吐出し口直後は気流が偏るので、曲がりは送風機の回転方向に合わせて曲げ、風量調整ダンパーと風量測定口は気流の安定した直管部に設ける(近くに設けるダンパーは羽根の軸を送風機の軸と直角に)。送風機とダクトはたわみ継手で接続する
  • 防火区画の貫通部はダクトとの隙間をモルタル又はロックウール保温材で充塡し、保温するダクトの貫通部はロックウール保温材とする。防火ダンパーは火災時に脱落しないよう本体を吊るなどして区画の壁・床に固定し、隠ぺい部では点検口を確かめる
  • 外壁ガラリと排気チャンバーは雨水が浸入しても屋外へ抜ける構造とし、チャンバーの底部はガラリ側へ下り勾配にする。浴室など多湿箇所の排気ダクトは継目を下面にせず、Nシール+Aシール+Bシールとする
  • 吹出口ボックスは吊りボルトで支持して天井材に荷重をかけず、フレキシブルダクトは吹出口・吸込口ボックスの接続用に1.5m以下で使う。全熱交換ユニットの給気吹出口と還気吸込口は離して配置する

勉強のしかた:図の継目の名称や送風機回りの誤りを直す問題と、スパイラルダクト・換気ダクトの留意事項が出る。標準仕様書第3編の吊り間隔・傾斜角度・ビス本数などの数値を一覧にし、送風機の回転方向と曲がりの向きは図で確かめておく。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、ダクトの施工で間違えやすい点を集めました。

  • 令和7年度 問題1 設問3:(2) は「スリーブナット」という部品名と、管端が加工されていないことの両方が誤り。改善策には「フレアナットを使う」「管端をフレア加工する」をまとめて書くとよい。
  • 令和7年度 問題4 設問1:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている。(3) は冷媒管の試験なので水圧試験ではなく気密試験(窒素ガス)で書く。(2) は呼び番号2未満なので吊りボルトとブレースでよい(呼び番号2以上は形鋼の架台で吊る)。
  • 令和4年度 問題1 設問1:(4) は数値の誤り(正しくは150mm以上)。(2) の排水槽の通気管は「単独で大気に開放」が原則で、ほかの通気立て管にまとめない。
  • 令和4年度 問題1 設問2:(6) はたわみ継手の有無ではなく、ダンパーの位置(吐出し口の直後)と羽根の軸の向きが論点。(7) は据付けの固定方法ではなく、屋外機の周囲の空間(ショートサーキット)が論点。
  • 令和4年度 問題2:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれ、(4) は防火ダンパーに関する事項も除かれている。(2) は長方形ダクト(アングルフランジ工法は3,640mm以下)と吊り間隔が違う。
  • 令和元年度 問題2:工程管理・安全管理の事項(工期・墜落防止など)は書かない。数値は拡大15°・縮小30°、曲がりの内側半径は幅の1/2以上。

この論点の問題

同じ問題で出る論点

問題1・問題2・問題4では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。