工程管理
重要度 A問題2・問題4で出題過去問 13問
工程管理は、2級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録93問中13問・重要度A)。出題されるのは問題2・問題4です。
要点:工程表の種類と特徴、ネットワーク工程表のクリティカルパス・フロートの計算。
覚える要点
- 作業の順序は準備・墨出し→(基礎打設・養生)→機器設置→配管→水圧試験(冷媒管は気密試験)→保温→器具取付け→試運転調整→後片付けが基本。水圧試験は漏れを確かめるため保温の前、試運転調整は最後に置く
- 土曜・日曜日など休日は作業日に数えず、工期は作業日数の合計ではなく、最後の作業が終わる日付(暦日)で答える。基礎の養生は休日も日数に含める条件が多く、養生が休日と重なるかどうかで日程がずれる
- 累積出来高は各作業の工事比率を作業日数で割った1日分を日ごとに足していく。「n日目の作業終了時点」「何%を超えるのは何日目」は日割りで計算し、休日や建築工事だけの日は増えない
- 1階・2階で同じ作業を繰り返す工程は、「同一作業は1階の完了後に2階」「同じ階では前の作業の後に次の作業」の両方を満たす最も早い日に入れる。天井貼りなど建築工事の間は、その階の設備工事を入れない
- 着工が遅れると休日の位置がずれるので、完了の遅れは着工の遅れと同じ日数にならない。増員で作業日数を短縮するときも休日をまたぐ回数が変わり、暦日の短縮は作業日数の短縮と違う
- 作業エリアを分けたり並行作業を認めたりして短縮する問題は、水圧試験をまとめて行うか単独で行うかなど組合せを比べ、最も早く終わる日程を選ぶ
- バーチャートは作業の日程と所要日数が一目で分かるが、作業相互の関連、遅れが工期に与える影響、重点管理すべき作業が分かりにくい。ガントチャートは横軸が達成度で、各作業の進み具合は分かるが所要日数や前後関係は分からない
- タクト工程表は中高層建物の各階のように同じ作業を同じ順序で繰り返す工事に適する。累積出来高曲線はS字形でSカーブと呼び、上方・下方許容限界曲線で囲まれた範囲をバナナ曲線という
勉強のしかた:毎年1問のバーチャート工程表で、令和6・7年度は必須問題だった。曜日と休日を書き込んだ日付表に作業を1日ずつ割り付け、工期・累積出来高・短縮日数を求める手順を過去問で繰り返し、工程表の種類の特徴も短文で書けるようにする。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、工程管理で間違えやすい点を集めました。
- 令和7年度 問題2:全体工期は作業日数の合計(23日)ではなく、土曜日・日曜日を含めた暦日で数える。建築工事(天井解体・天井復旧)は工事比率0%だが日数はかかる。設問2(1) は作業日数の短縮6日ではなく、休日を含めた工期の差8日。設問2(2) は水圧試験が配管工事の「すぐ後」になる。
- 令和6年度 問題2:養生の10日間は土日を含めて数えるが、作業は土日に行わない。設問2(2)は開始が2日遅れると土日の位置がずれ、基礎打設の前と2階の機器搬入据付の前に土日が入るので、遅れは2日ではなく6日になる。
- 令和5年度 問題4:天井貼りの2日間は設備工事ができず、土・日も作業しないので、日数ではなく暦の日付で数える。設問1の80%は19日目に79.0%で止まり、土・日をはさんだ22日目に超える。設問2では2階の水圧試験が1階の水圧試験の完了を待つ点に注意する。
- 令和4年度 問題4:養生期間(5日)は土日も数えるが、作業は土日に行わない。水圧試験は保温より先。設問2では水圧試験も2倍の割合で短縮して1日になる。出来高は作業日数内で均等なので、途中の日は日割りで計算する。 設問3のバナナ曲線は、Sカーブの許容範囲(上方・下方許容限界曲線)を表す名称である。
- 令和3年度 問題4 設問1(1)(2)・設問2:土・日は作業しないので、日数ではなく暦の日付で数える(1階の水圧試験は12日目と15日目に分かれる)。工期は作業日数の合計ではなく、最後の作業が終わる日付。設問2(5)は水圧試験を別々にしても、試運転調整は1階の完了後でないと2階に着手できないので、短縮は1日にとどまる。
- 令和3年度 問題4 設問1(3):バーチャート工程表(作業ごとの日程が分かる)やネットワーク工程表(作業の関係と余裕が分かる)の特徴と混同しない。タクト工程表は「繰り返し作業」が要点。
この論点の問題
バーチャート工程表(全体工期・累積比率・増員による工期短縮・作業順序の入替え)令和7年度 問題2
バーチャート工程表(全体工期・累積比率・工期短縮・開始の遅れ)令和6年度 問題2
バーチャート工程表(工期・累積出来高・並行作業による工期短縮)令和5年度 問題4
バーチャート工程表と累積出来高(工期・工事開始後18日の累積出来高・工期短縮・累積出来高曲線の別名)令和4年度 問題4
バーチャート工程表と累積出来高曲線(工期・出来高70%を超える日・並行作業による工期短縮)令和3年度 問題4 設問1(1)(2)・設問2
タクト工程表が適している作業令和3年度 問題4 設問1(3)
冷温水配管工事のバーチャート工程表(工期・累積出来高・作業エリア分割による工期短縮)令和2年度 問題4
バーチャート工程表(作業順・工事比率・累積出来高曲線・遅れと短縮)令和元年度 問題4
バーチャート工程表・累積出来高曲線・タクト工程表(2階の作業日と累積出来高)平成30年度 問題4 設問1〜設問4
タクト工程表が適している作業平成30年度 問題4 設問5
バーチャート工程表(作業の順序・作業日・累積出来高・着工の遅れ)平成29年度 問題4 設問1〜設問4
バーチャート工程表の短所平成29年度 問題4 設問5
バーチャート工程表(作業順・予定累積出来高曲線・バナナ曲線・ガントチャート)平成28年度 問題4
同じ問題で出る論点
問題2・問題4では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。