令和3年度 問題2論点:配管の施工重要度 A未着手

空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機の冷媒管(銅管)の施工の留意事項(切断・曲げ加工・差込接合・気密試験)

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月21日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機の冷媒管(銅管)を施工する場合の留意事項を解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

記述する留意事項は、次の(1)〜(4)とし、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に記述する。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) 管の切断又は切断面の処理に関する留意事項

(2) 管の曲げ加工に関する留意事項

(3) 管の差込接合に関する留意事項

(4) 管の気密試験に関する留意事項

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 管の切断又は切断面の処理に関する留意事項 模範解答

管はパイプカッターで管軸に直角に切断し、切断面のばりはリーマで取り除いて、切粉を管内に残さない。

48 字
別解

金のこや高速砥石切断機は切粉や変形が生じやすいので使わず、パイプカッターで管軸に直角に切断する。

切断後の管端はキャップやテープで直ちに密閉し、管内に水分やごみが入らないようにする。

切断面のばり取りは管端を下に向けて行い、切粉が管内に入らないようにする。

(2) 管の曲げ加工に関する留意事項 模範解答

曲げ加工はベンダーなどの専用工具で行い、曲げ半径を管径の4倍以上として、管のつぶれやしわを防ぐ。

48 字
別解

管を加熱して曲げると管内面に酸化皮膜ができるので、加熱せず常温でベンダーを用いて曲げる。

曲げた部分につぶれ(偏平)やしわ、割れがないことを確認し、不良な部分は切り取って使わない。

管径に合ったベンダーで曲げ、曲げ部の断面が偏平になって冷媒の流れを妨げないようにする。

(3) 管の差込接合に関する留意事項 模範解答

ろう付けは管内に窒素ガスを流しながら行い、管内面に酸化皮膜ができないようにする。

40 字
別解

管を継手の受け口の奥まで差し込み、すき間を均一にして、ろう材が全周に行き渡るようにろう付けする。

差込み部の管の外面と継手の内面の汚れや油分を清掃してから差し込み、適正な温度で加熱してろう付けする。

ろう付け後は接合部を急冷せず、ろう材が全周に回り、すき間やピンホールがないことを目視で確認する。

(4) 管の気密試験に関する留意事項 模範解答

気密試験は窒素ガスで設計圧力まで段階的に昇圧し、24時間保持して圧力降下がないことを確認する。

47 字
別解

気密試験には酸素や可燃性ガスを使わず、乾燥した窒素ガスなどの不活性ガスを用いる。

気密試験は保温施工の前に行い、加圧中は接合部に発泡液を塗って漏れがないことを確認する。

圧力降下の判定は、試験の開始時と終了時の温度の差による圧力の変化を補正して行う。

要点(書けていたものにチェック)(1) 管の切断又は切断面の処理に関する留意事項(2) 管の曲げ加工に関する留意事項(3) 管の差込接合に関する留意事項(4) 管の気密試験に関する留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 銅管はパイプカッターで管軸に直角に切断し、内面のばり(まくれ)をリーマなどで取り除く。冷媒管の内部に切粉・水分・ごみが入ると、膨張弁やストレーナの詰まり、圧縮機の故障の原因になるので、ばり取りは管端を下に向けて行い、切断後の管端はキャップやテープで密閉する。金のこや高速砥石切断機は切粉が多く、管端が変形しやすいので使わない。
  2. (2) 銅管の曲げ加工は、ベンダーなどの専用工具を用い、曲げ半径は管径の4倍以上とする(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.4.6(2))。小さな半径で曲げると、管がつぶれて断面が偏平になったり、しわや割れが生じたりして、冷媒の流れを妨げる。管を加熱して曲げると内面に酸化皮膜ができるので、常温で曲げる。
  3. (3) 冷媒管の差込接合(ろう付け)は、管内に窒素ガスを流しながら行い、酸化皮膜(スケール)の発生を防ぐ(同第2編2.4.6(10)(ア):ろう付けは配管内に不活性ガスを通しながら行う等の酸化防止措置を講ずる)。管は継手の受け口の奥まで差し込み、すき間を均一にして、ろう材が全周に行き渡るようにする。差込み部は事前に清掃する。
  4. (4) 冷媒管の気密試験は、乾燥した窒素ガスなどの不活性ガスを用いる(酸素は油と反応して爆発のおそれがあり、フロン類は大気に放出してはならない)。使用する冷媒の設計圧力(R410Aの高圧側で4.15MPa)まで段階的に昇圧して漏れを確かめ、24時間程度保持して、温度の補正をしたうえで圧力降下がないことを確認する。試験は保温施工の前に行い(同第2編2.4.6(6):保温工事は気密試験完了後に行う)、試験後は真空ポンプで真空乾燥を行う(同第2編2.4.6(5))。
引っかけ:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている(火気の管理などの安全の話は書かない)。(4) の気密試験は水圧試験ではなく、窒素ガスで行う。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月21日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する