汚水桝・排気チャンバー取付け・冷媒管吊りの施工要領図の不適切な部分
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題1 設問2の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
(3)〜(5)に示す各図について、適切でない部分の理由又は改善策を具体的かつ簡潔に記述しなさい。
【問題1】次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。



解答欄
正解
汚水桝の底に泥だめがあると汚物が滞留し悪臭や詰まりの原因となるので、底部にインバートを設ける。
47 字泥だめ150mm以上は雨水桝の構造である。汚水桝はインバート桝とし、流入管と流出管を滑らかにつなぐ。
桝の底部をモルタル等で半円形のインバートに仕上げ、流入管・流出管と段差が生じないようにする。
チャンバーの底板は水平だと浸入した雨水がたまるので、外壁側へ下り勾配を付けて屋外へ排出する。
46 字ガラリから吹き込んだ雨水が室内側へ流れないよう、チャンバー底部に外壁へ向かう下り勾配を設ける。
チャンバー底部に雨水がたまらないよう外壁側への下り勾配とし、必要に応じて水抜き管を設ける。
チャンバー本体を吊りボルト等で固定支持して重量をガラリにかけず、底部は外壁側への下り勾配とする。
吊り間隔2,000mmは広すぎる。基準外径9.52mm以下の冷媒用銅管は、吊り間隔を1.5m以下とする。
52 字液管6.35mm・ガス管9.52mmの共吊りなので、吊りボルトを追加して吊り間隔を1,500mm以下にする。
細い銅管は2mごとの吊りではたわむので、外径9.52mm以下の冷媒管は1.5m以下の間隔で吊る。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (3) 図の桝は、流出管の管底から桝底まで150mm以上の泥だめを設けている。泥だめは雨水に含まれる土砂を沈殿させるための雨水桝の構造である。汚水桝に泥だめがあると、汚物がたまって腐敗し、悪臭や詰まりの原因になる。汚水桝は、底部にモルタル等で半円形の溝(インバート)を設けたインバート桝とし、汚物を滞留させずに流す。公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)のインバート桝では、インバート部は流入管及び流出管と段差が生じないよう施工するとしている。
- (4) 外壁のガラリは、雨水の浸入を防止できる構造で、かつ、雨水が浸入した場合に屋外に水が抜ける構造とする(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編1.15.2)。図の排気チャンバーは底面が水平で、強風時にガラリから吹き込んだ雨水がチャンバー内にたまり、室内側のダクトや天井へ漏れるおそれがある。チャンバーの底板には外壁(ガラリ)側へ下り勾配を付け、浸入した雨水を屋外へ排出できるようにする。また、図では吊りボルトがダクト側にしかなく、チャンバー本体は外壁に取り付けただけなので、チャンバーも吊りボルト等で固定支持し、重量をガラリや外壁の取付け部にかけないようにするのがよい。点検口が設けられていることは適切である。
- (5) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.6.2.2(9)では、冷媒用銅管の吊り金物の間隔は、銅管の基準外径が9.52mm以下の場合は1.5m以下、12.70mm以上の場合は2.0m以下としている。図の冷媒管は液管6.35mm・ガス管9.52mmで、どちらも9.52mm以下なので、2,000mmの吊り間隔は広すぎる。吊りボルトを追加して1.5m以下とする。吊り部に保護プレートを入れて断熱材の食い込みを防いでいる点(同第2編2.4.6(3))は適切である。
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令和2年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題1 設問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する