令和2年度 問題1 設問2論点:配管の施工重要度 A未着手

汚水桝・排気チャンバー取付け・冷媒管吊りの施工要領図の不適切な部分

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題1 設問2の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。

(3)〜(5)に示す各図について、適切でない部分の理由又は改善策を具体的かつ簡潔に記述しなさい。

【問題1】次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。

(3) 汚水桝施工要領図。地中に埋設したコンクリート製の桝の断面図。上部にマンホールふた(水封形)があり、地表面(GL)と同じ高さに納まっている。右側から汚水の流入管が、左側へ流出管が桝の側壁を貫通して接続している。流出管の管底から桝の底面までの深さは「150mm以上」と表示され、桝の底は平らで、インバートはない。桝の下には基礎コンクリートと割栗石(砕石)がある。図中の文字:(3) 汚水桝施工要領図、マンホールふた(水封形)、汚水、150mm以上。
(4) 排気チャンバー取付け要領図。外壁の開口部にガラリが取り付けられ、ガラリの室内側に防虫網がある。その室内側に箱形の排気チャンバーがガラリに接続され、チャンバーの側面に点検口がある。チャンバーの室内側にはダクトが接続され、ダクトの近くに天井からの吊りボルトがある。チャンバーの底面は水平で、勾配や水抜きはない。白抜きの矢印は屋外へ向かう排気の向きを示す。図中の文字:(4) 排気チャンバー取付け要領図、防虫網、ガラリ、排気チャンバー、吊りボルト、点検口、外壁。
(5) 冷媒管吊り要領図。天井スラブから3本の吊りボルトが下がり、断熱材被覆銅管の冷媒管(液管とガス管の2本)を吊りバンドで共吊りしている。吊りボルトの間隔は2,000mm、2,000mm。各吊り箇所の管の下に保護プレートがある。図中の文字:(5) 冷媒管吊り要領図、吊りボルト、2,000mm、2,000mm、冷媒管(断熱材被覆銅管)、液管:外径6.35mm、ガス管:外径9.52mm、保護プレート。

解答欄

0 / 60 字
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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(3) 汚水桝施工要領図 模範解答

汚水桝の底に泥だめがあると汚物が滞留し悪臭や詰まりの原因となるので、底部にインバートを設ける。

47 字
別解

泥だめ150mm以上は雨水桝の構造である。汚水桝はインバート桝とし、流入管と流出管を滑らかにつなぐ。

桝の底部をモルタル等で半円形のインバートに仕上げ、流入管・流出管と段差が生じないようにする。

(4) 排気チャンバー取付け要領図 模範解答

チャンバーの底板は水平だと浸入した雨水がたまるので、外壁側へ下り勾配を付けて屋外へ排出する。

46 字
別解

ガラリから吹き込んだ雨水が室内側へ流れないよう、チャンバー底部に外壁へ向かう下り勾配を設ける。

チャンバー底部に雨水がたまらないよう外壁側への下り勾配とし、必要に応じて水抜き管を設ける。

チャンバー本体を吊りボルト等で固定支持して重量をガラリにかけず、底部は外壁側への下り勾配とする。

(5) 冷媒管吊り要領図 模範解答

吊り間隔2,000mmは広すぎる。基準外径9.52mm以下の冷媒用銅管は、吊り間隔を1.5m以下とする。

52 字
別解

液管6.35mm・ガス管9.52mmの共吊りなので、吊りボルトを追加して吊り間隔を1,500mm以下にする。

細い銅管は2mごとの吊りではたわむので、外径9.52mm以下の冷媒管は1.5m以下の間隔で吊る。

要点(書けていたものにチェック)(3) 汚水桝施工要領図(4) 排気チャンバー取付け要領図(5) 冷媒管吊り要領図
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (3) 図の桝は、流出管の管底から桝底まで150mm以上の泥だめを設けている。泥だめは雨水に含まれる土砂を沈殿させるための雨水桝の構造である。汚水桝に泥だめがあると、汚物がたまって腐敗し、悪臭や詰まりの原因になる。汚水桝は、底部にモルタル等で半円形の溝(インバート)を設けたインバート桝とし、汚物を滞留させずに流す。公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)のインバート桝では、インバート部は流入管及び流出管と段差が生じないよう施工するとしている。
  2. (4) 外壁のガラリは、雨水の浸入を防止できる構造で、かつ、雨水が浸入した場合に屋外に水が抜ける構造とする(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編1.15.2)。図の排気チャンバーは底面が水平で、強風時にガラリから吹き込んだ雨水がチャンバー内にたまり、室内側のダクトや天井へ漏れるおそれがある。チャンバーの底板には外壁(ガラリ)側へ下り勾配を付け、浸入した雨水を屋外へ排出できるようにする。また、図では吊りボルトがダクト側にしかなく、チャンバー本体は外壁に取り付けただけなので、チャンバーも吊りボルト等で固定支持し、重量をガラリや外壁の取付け部にかけないようにするのがよい。点検口が設けられていることは適切である。
  3. (5) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.6.2.2(9)では、冷媒用銅管の吊り金物の間隔は、銅管の基準外径が9.52mm以下の場合は1.5m以下、12.70mm以上の場合は2.0m以下としている。図の冷媒管は液管6.35mm・ガス管9.52mmで、どちらも9.52mm以下なので、2,000mmの吊り間隔は広すぎる。吊りボルトを追加して1.5m以下とする。吊り部に保護プレートを入れて断熱材の食い込みを防いでいる点(同第2編2.4.6(3))は適切である。
引っかけ:(3) は「150mm以上」の寸法が正しいかではなく、汚水桝に泥だめがあること自体が誤り。(4) は底部の勾配のほか、チャンバー本体の支持も確かめる。(5) は保護プレートの有無ではなく、吊り間隔が誤り。ガス管9.52mmは「9.52mm以下」に入るので1.5m以下となる。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題1 設問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する