建物内の排水管を硬質塩化ビニル管で施工する場合の留意事項
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年11月19日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
建物内の排水管を硬質塩化ビニル管で施工する場合の留意事項を、4つ解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。
ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。
解答欄
正解
排水横管の勾配は、呼び径65以下は1/50以上、呼び径75・100は1/100以上とし、逆勾配や凹凸がないようにする。
59 字排水横管は、呼び径125は1/150以上、呼び径150以上は1/200以上の勾配を確保し、たるみがないように吊る。
勾配は水平器や水糸で確かめながら施工し、管の途中にたるみ(凹部)ができて汚物がたまらないようにする。
接着接合は、管端を面取りして標線を付け、接着剤を受口と差口に薄く均一に塗り、標線まで差し込んで保持する。
52 字差込み後は、呼び径50以下は30秒以上、呼び径65以上は60秒以上そのまま保持し、はみ出した接着剤をふき取る。
管は管軸に直角に切断してばりを取り、受口内面と差口外面の油分やごみを除いてから接着剤を塗る。
横走り管の吊りの間隔は、呼び径80以下は1.0m以下、呼び径100以上は2.0m以下とし、管がたわまないようにする。
58 字立て管は各階で形鋼振れ止め支持を行い、温度変化による伸縮を吸収できるよう伸縮継手を設ける。
支持金物で管を強く締め付けると変形するので、管の伸縮を妨げない程度に支持する。
配管の隠ぺい前に満水試験を行い、30分以上保持して水位が下がらず接合部から漏れのないことを確認する。
50 字排水横枝管の合流は、45°以内の鋭角で水平に近く合流させ、流れが逆流しないようにする。
防火区画を貫通する部分は、耐火二層管を用いるか、国土交通大臣の認定を受けた工法で処理する。
排水横管の起点や曲がりの多い箇所には掃除口を設け、点検・清掃ができるようにする。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 勾配:屋内横走り排水管の勾配は、原則として呼び径65以下は最小1/50、呼び径75・100は最小1/100、呼び径125は最小1/150、呼び径150以上は最小1/200とする(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.6.1(2))。
- 接着接合:管は管軸に直角に切断して切り口を平滑にし(同第2編2.5.1(1))、面取り(呼び径13〜30は1mm、40・50は2mm、65以上は2mm以上)をして、受口内面と差口外面の油脂分を除き、差口に標線を付ける。接着剤を薄く均一に塗って速やかに標線まで差し込み、呼び径50以下は30秒以上、呼び径65以上は60秒以上保持する。はみ出した接着剤はふき取る。排水管では、管内の流れの障害になる段違いを生じないようにする(同第2編2.5.9(1)(2))。
- 吊り・支持:塩ビ管の横走り管の吊り間隔は、呼び径80以下は1.0m以下、呼び径100以上は2.0m以下とする(同表2.2.20)。塩ビ管は鋼管より熱による伸縮が大きいので、立て管には伸縮継手を設け、伸縮を妨げない支持とする。
- 試験:排水管は隠ぺい・保温などの前に満水試験を行い、保持時間は最小30分とする。衛生器具の取付け後に通水試験を行う(同第2編2.9.1・2.9.4(1))。
- その他:排水横枝管が合流する場合は45°以内の鋭角で水平に近く合流させる(同第2編2.4.8(1))。防火区画などを貫通する部分は、建築基準法施行令第129条の2の4第1項第7号により、耐火二層管を用いるか国土交通大臣の認定を受けた工法とする。
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平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年11月19日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する