令和5年度 問題2論点:配管の施工重要度 A未着手

パッケージ形空気調和機と全熱交換ユニットの設置の留意事項(冷媒管の吊り・試験・給排気ダクト・給排気口)

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月19日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

空冷ヒートポンプ式パッケージ形空気調和機(天井カセット形、冷房能力8.0kW)と全熱交換ユニット(天井カセット形、定格風量150m³/h)を事務室に設置する場合、次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) 冷媒管(断熱材被覆銅管)の吊りに関する留意事項

(2) 配管完了後の冷媒管又はドレン管の試験に関する留意事項

(3) 給排気ダクト(全熱交換ユニット用)の施工に関する留意事項

(4) 給排気口(全熱交換ユニット用)を外壁面に取り付ける場合の留意事項

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 冷媒管(断熱材被覆銅管)の吊りに関する留意事項 模範解答

冷媒管と吊り金物の間に保護プレートを入れ、自重で断熱材がつぶれたり食い込んだりしないようにする。

48 字
別解

冷媒管の吊り間隔は、銅管の外径9.52mm以下は1.5m以下、12.70mm以上は2.0m以下とする。

吊りバンドで断熱材を強く締め付けず、断熱材を切らずに連続させて、支持部の結露を防ぐ。

冷媒管と制御線を共吊りする場合は、支持部で制御線を傷つけないようにする。

(2) 配管完了後の冷媒管又はドレン管の試験に関する留意事項 模範解答

冷媒管は窒素ガスで製造者指定の圧力まで段階的に加圧して気密試験を行い、24時間程度保持して圧力降下がないか確かめる。

58 字
別解

気密試験のあと、真空ポンプで真空引きを行い、所定の真空度に達したら一定時間放置して圧力が上がらないことを確かめる。

気密試験には窒素ガスなどの不活性ガスを使い、酸素や可燃性のガスは使わない。漏れは発泡液で継手ごとに確かめる。

ドレン管は、屋内機のドレンパンに水を注いで通水試験を行い、ドレンポンプの作動と排水の流れ、接続部の漏れを確かめる。

(3) 給排気ダクト(全熱交換ユニット用)の施工に関する留意事項 模範解答

外気側の給気・排気ダクトは結露を防ぐため保温し、外壁に向かって下り勾配をとって雨水が入らないようにする。

52 字
別解

給気ダクトと排気ダクトは取り違えないよう系統を表示し、接続部はアルミテープとバンドで空気が漏れないように接続する。

フレキシブルダクトはつぶれや急な曲がりがないようにし、長さはできるだけ短くして、たるまないよう支持する。

ダクトの重さが全熱交換ユニットの接続口にかからないよう、吊り金物でダクトを支持する。

(4) 給排気口(全熱交換ユニット用)を外壁面に取り付ける場合の留意事項 模範解答

排気を給気口から吸い込まないよう、給気口と排気口は十分に離し、できれば別の面に取り付ける。

45 字
別解

給排気口には防雨形のフード(深形ベントキャップ)と防虫網を設け、雨水や虫が入らないようにする。

外壁の貫通部は、スリーブとダクトのすき間をシーリング材でふさぎ、雨水が入らないように水密にする。

給気口は、駐車場や厨房の排気口、冷却塔など汚れた空気が出る場所の近くを避けて取り付ける。

要点(書けていたものにチェック)(1) 冷媒管(断熱材被覆銅管)の吊りに関する留意事項(2) 配管完了後の冷媒管又はドレン管の試験に関する留意事項(3) 給排気ダクト(全熱交換ユニット用)の施工に関する留意事項(4) 給排気口(全熱交換ユニット用)を外壁面に取り付ける場合の留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.4.6(3)では、断熱材被覆銅管と吊り金物・支持金物の間に保護プレートを設け、自重による断熱材の食い込みを防ぐとしている。断熱材がつぶれて薄くなると、その部分で結露する。冷媒用銅管の吊り金物の間隔は、銅管の基準外径9.52mm以下で1.5m以下、12.70mm以上で2.0m以下である(同第2編2.6.2.2(9))。冷房能力8.0kW程度の機器では、液管9.52mm、ガス管15.88mm程度が使われる。
  2. (2) 冷媒管は配管完了後、保温の前に気密試験を行い、次に真空引き(真空乾燥)をしてから冷媒を充塡する。気密試験は窒素ガスなどの不活性ガスで、製造者の指定する圧力まで段階的に加圧し、一定時間(24時間程度)保持して圧力の降下がないことを確かめる(同第2編2.9.2(1)(オ):JRA-GL14「フロン類を用いた冷凍空調機器の冷媒漏えいガイドライン」による気密試験、その後の高真空蒸発脱水処理)。ドレン管は通水試験を行い、ドレンパンに水を入れて、ドレンポンプの作動と排水状態、漏れを確かめる。
  3. (3) 全熱交換ユニットの外気取入れ(OA)と排気(EA)のダクトは、冬に冷たい外気が通るため、ダクトの表面で結露しやすい。保温を施し、外壁側に向かって下り勾配をとって、雨水や結露水が室内側へ流れ込まないようにする。フレキシブルダクトを使う場合は、急な曲がりやつぶれで風量が減らないよう、曲がりを大きく、長さを短くする。
  4. (4) 給気口と排気口が近いと、出した排気を再び吸い込む(ショートサーキット)。両者の間隔は製造者の指定に従って十分にとる。外壁面の給排気口には防雨形のフードと防虫網を付け、外壁の貫通部はシーリング材で水密にする。
引っかけ:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている。(2) は「冷媒管又はドレン管」なので、どちらか一方について、試験の方法と確かめる内容を書けばよい。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月19日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する