港湾
重要度 B専門土木で出題過去問 18問
港湾は、1級土木施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録975問中18問・重要度B)。出題されるのは専門土木です。
要点:防波堤、係留施設、浚渫・埋立て。
覚える要点
- 傾斜堤は施工設備が簡単で工程が単純、施工時の波の影響を受けにくい。ケーソン式直立堤はドライワーク製作で確実だが据付けに静穏な海象が要り荒天日数の多い場所で日数制限。ブロック式は一体性に欠け海上作業が長い
- 混成堤は捨石部の高さを調整して経済的な断面にできるが施工法・設備が多様。ドライドック方式は安全で長期利用に向くが初期投資が大きい
- 基礎捨石は中央から周辺へ捨て込み、本均しは上部構造物と接する部分を所定精度で、荒均しはそれ以外を堅固に仕上げる
- ケーソン据付けは全隔室に均等に注水し、着底直前にいったん止めて位置を確認・修正してから着底させる
- 浚渫の事前調査は粒度・密度・含水比・標準貫入試験など(平板載荷・三軸・透水は用いない)。水質調査は事前と工事中の両方、深浅測量をきめ細かくするなら未測深幅を狭くする
- 磁気探査の異常点は潜水探査し、危険物は動かさず位置を標示して関係機関に報告。ドラグサクション浚渫船は航路の維持浚渫向き、バックホウ浚渫船は硬土盤・小規模向き、ポンプ浚渫船は底面の凹凸が大きい
勉強のしかた:毎年2問。防波堤の形式ごとの長所・短所の表と、ケーソン据付け・基礎捨石の施工手順、浚渫船の特徴と事前調査の項目を押さえれば十分対応できる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、港湾で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題A No.44:「ドライワークで施工が確実」なケーソン式にも、据付けに静穏な海象が要るという弱点がある。傾斜堤は捨石の投入を多少の波でも続けられるので、施工時の波の影響を受けにくい。
- 令和7年度 問題A No.44:「一気に」は据付けの手順として誤り。着底直前の一時停止と位置修正が要点である。
- 令和7年度 問題A No.45:「再埋没をしないように」という一見もっともな理由付きで移動させる文になっている。危険物は動かさないのが原則である。
- 令和6年度 問題A No.44:ケーソン式は「海上作業日数を短縮できる」長所と「荒天日数が多いと施工日数が制約される」短所を併せ持つため、一方だけで判断すると迷う。
- 令和6年度 問題A No.45:「安全性に富む」「長期利用に有利」という長所の記述に続けて、短所の初期投資が逆に書かれている。
- 令和5年度 問題A No.39:平板載荷試験は陸上の支持力確認用の試験であり、浚渫の事前調査の項目ではない。
この論点の問題
港湾の防波堤の施工令和8年度 問題A No.44
ケーソンの施工令和7年度 問題A No.44
港湾の浚渫工事の事前調査令和7年度 問題A No.45
港湾の防波堤の施工令和6年度 問題A No.44
ケーソンの製作・進水方式令和6年度 問題A No.45
港湾の浚渫工事の事前調査令和5年度 問題A No.39
ケーソンの製作・据付け・中詰令和4年度 問題A No.39
港湾の防波堤の施工令和4年度 問題A No.40
港湾構造物の基礎捨石の施工令和3年度 問題A No.39
港湾の浚渫工事の事前調査令和3年度 問題A No.40
ケーソンの曳航・据付け令和2年度 問題A No.39
港湾工事に用いる浚渫船の特徴令和2年度 問題A No.40
港湾の防波堤の施工令和元年度 問題A No.39
港湾の浚渫工事の調査令和元年度 問題A No.40
港湾のケーソンの曳航・据付け平成30年度 問題A No.39
港湾工事に用いる浚渫船の特徴平成30年度 問題A No.40
混成堤の基礎捨石部の施工平成29年度 問題A No.39
港湾の浚渫工事の事前調査平成29年度 問題A No.40
同じ分野で出る論点
専門土木では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。